パート1:天才が逃げても案外静か、そんな訳ありませんでした
如月家。世界有数の大財閥。表向きは。裏は非科学的な力、いわゆる魔法などの力を持つ一族。それは、外に出しては行けない。守る必要がある。それが出てしまった。身内から、しかもそれが息子が。リイナが置いた手紙にはこう書かれていた。
単刀直入に言います、家出します。家督は投げ捨てます。自分の生き方で。家督は姉か妹がいれば大丈夫ですよね?
つーか、探すな。俺はこの家が嫌いだ。こんな力あったところで何になるんだよ!?毎日毎日、勉強やら修練やらて俺の時間はどこにあるんだ!?カンナ姉や妹の鈴蘭は好きでやってるからいいが俺は違うんだよ!!ゲームとかアニメとにかく遊びたいんだ!だから出る。心配しなくてもいい。力をばらさないから。探しても無駄だからな。対策はやってるからな。 リイナ
ps なんで、俺の名前女の人なの!?あんた性別解って付けたの!?
そう書かれていた。母、由来は置き手紙を見てショックを受けた。それははそうだ。力のこともあるがまず自分の息子が家出である。考えてもなかった。表面上は姉カンナ、妹鈴蘭よりも良い子だったのにそれがこれである。
「お母さま、しっかりしてください。あの子は死んだ訳ではないのです」
そう、カンナは優しく母の手を握りながら言った。
「リイナ兄様、私達がいけなかったのでしょうか・・・」
鈴蘭は呟いた。今にも泣いてしまいそうに。
カンナ、鈴蘭は二人とも美少女と言ってもないレベル。かつ礼儀正しく、リイナとの中は非常に良かった。それが何故こうなったのか。
「私がいけなかったの。私があの子を・・・」
由来はそう言った。とても、3人の母とは思えないくらい若い。10代後半と言っても問題ないぐらいである。
由来は思った。自分の育てかたを間違えた。薄々分かってたのだ。嫌がってることを。だが、見てなかった。違う、見ないことにしたのだ。それが家のためだと、自分に言い聞かして。だが、現実は酷である。今の現状がそうである。
「でも、希望はあるわ」
カンナは力強く言った。何故か?こうだからである。
「手紙にはゲームとかアニメて書いてるわ。行くところなんて一ヶ所しかないわ」
そう、日本。アニメやゲーム。彼はそこに飛び付いた。後は簡単である。
「リイナ兄様は、結構抜けてますからね。わざわざ、目的なんて書いて出ていってますから」
と、すこし楽しげに言う。そして、由来は「なら」と言い、
「すぐに行きましょ、そして引き戻すのです!!」
さっさと、支度を始める。どうやら、この家出オ・ノーレになりそうである。
さて、俺如月リイナは現在関西に住んでいる。本当は関東、それこそ東京の方がいいがそれだとすぐバレそうだからである。なら、関西も関東ほどではないがあるのはあるのである。日本橋が。それがあるならこちらに住んだ方がいい。リスクも少ないしね。そこで、高校に通いながらコンビニのバイトをしている。世間知らずと思われるかもしれないが、そういうところは実家にいた頃しっかりと独学で学んだ。まあ、元々家出するつもりだったから困らない程度だが。
何故バイトするか?俺自信は家督をつく気はない。お金あってもいずれ無くなる。このお金は学費や生活費などで出費して遊ぶのは自分の金で稼ぐ。高校に行くのは俺の趣味と合う人がいるはず。また、他の人がどんな生活か知るためである。
コンビニのバイトは最初はいろいろ慣れに時間がいるが、4日目には仕事のコツは掴んだ。先輩や店長さんも如月という名前に驚きはあったが、そもそもこういう名前ぐらいいますよと言い聞かしたところ、「たしかに」と納得してくれた。厳しい人だが人情があるおやっさんという感じ良い人というである。先輩方も個性的で楽しいバイトである。
ある日、バイト帰り。
「やべ、スパロボ進んでね。早く帰らんと」
だって、アニメとエクバで時間割いてたからね。今日はスパロボしよ。まあ、エクバでもスパロボでも使うのストフリだがな!!と、考えていたときだった。ただ、ならない物を感じた、いや感じてしまった。
(家以外で、分かるとは・・・めんどくせー)
ホント、めんどい。このままスルーか。だが、そうは許さなかった。それが俺の方角に向かって来たからだ。このままじゃあ、戦うなあ。俺は一旦引き返す。なぜなら、公園があったからである。そこで隠れる算段である。
(人もいないし、ショートワープでいいか)
・・・最初からワープで家まで帰れば良いと思ったがあんまし力に頼ると違う意味でだらけそうで。
ショートワープして、公園のベンチの後ろに隠れる。だが、連中も来た。いや、正確には俺を追ってきたのではなく別のを追っかけて来ていたようだ。追いかけられてたのはどうやら女の人である。外見は俺と同じくらいか1つ上ぐらい。顔は見とれてしまうぐらい美しかった。目はまるでサファイアのような不思議な輝きを放っていて、シルバーブロンドがなびいている。俺は思わず見とれていたら恐らく追っ手だろう。人数はざっと30人ぐらい。どいつもこいつも黒いローブみたいなのを着て白い面をしている。・・・どこのデスイー○ーですか。そいつらは彼女の逃げ道を囲んでふさいだ。面の一人が答えた。
「諦めてほしいですなあ、もうどこにも逃げるとこらはないのですから」
勝ち誇ったようにそいつは言い放った。同時に、ドゴンと地面から盛り上がったのがそいつの腹に直撃。
「それを言うなら、まず私を止めるのですね!!手加減はしませんわ!!」
と、彼女は言った。
「仕方ないですね、言葉どおりそうしましょうか」
声の主は、攻撃を食らった面の人物だった。また、厄介だなこれは。このままでは、彼女はやつらに捕まるだろう。俺としては関係ないが・・・。
「さて、覚悟してもらいましょうか」
「そうはさせません、ここまで来たのです!諦める訳には!」
戦いが始まるときだった。
「風遁、真空路」
俺がそれを言い発動した瞬間、目の前の黒ローブは吹っ飛んだ。そして、真空の道は彼女を守るように同時に黒ローブの連中の周りにセットする。
「おやおや、面白いのを使いますね。何者です?」
最初言った黒ローブの一人が。
「いや、ただの・・・何だろう」
あまりに間抜けな答えだった。いや、考えたがなんかピンとこなかったんだよ!!
「これはこれは。どうやら自分が何者か分からない人がいますね。心配しなくていいですよ。すぐに死ぬのですから・・・」
と、同時に俺に向かって襲いかかってきた。
「っ!逃げろ!!」
「もう、遅いですよ」
そいつの手刀は俺を突き刺した。
「そん・・な・・」
彼女はショックを受けた。目の前で、知らない人が死んだのから。
「愚かな人です。恐らく特殊な方法で我々の感知から逃れたのでしょ。ソニス卿、貴女が我々に従順にしてくれたらこんなことにはならなかったのですよ」
「あ・・・あ・・・」
「ショックで、動けないですか」
ソニスと呼ばれた彼女を黒ローブの男が触る・・・。
ガシッ、黒ローブの手首が何か捕まれた。
「何ですと!?どういうことです?!」
「そういうことだよ、デス○ーターの真似事さん達」
そいつの手首をへし折ったの同時に俺は答えた。
「馬鹿な、あなたは殺したはず」
「俺からしたら初歩的なんだが、あれ俺の分身。バレんように幻影の魔法かけたな。後、俺はずっと彼女の後ろにいたんだわこれが」
「何ですと!?一体どうやってまずあなた、いや貴様は何者だ!!」
「逆ギレは負けフラグだぜコノヤロー、あえて言うなら神童だ」
と言い放ち、手首をへし折った黒ローブを蹴っ飛ばした。同時に周りの黒ローブも襲いかかってきた。
「逃げろ!!こいつらは・・・」
「ああ、大丈夫。真空路まだ発動しているから」
そう俺は安心させるように言った。同時に言葉どおり黒ローブ達は吹っ飛んだ。
「なんなのだ、貴様はいったい!?」
「ああ、後でいいトドメまだだから」
そういうように、あいつら起き上がった。
「貴様ー!!」
「切れるの勝手だが、もうおしまいだから」
言ったのと同時にすべての黒ローブの下に魔方陣が発生した。へし折った黒ローブが、
「しまっ!!」
「じゃあな、変態ストーカー達よ!!・・・ミッションコンプリートだ」
どっかの青枠のパイロットな感じで言い放った同時に魔方陣から雷と炎が起こりそして、爆発した。
「また、復活するのでは?」
「心配しなくていい、あれは連中の魔力を奪って発動した魔法だ。早々簡単には復活しないさあ」
手を差しの場して、
「移動しません?ここだと、いろいろ来そうですし?」
そう、あんあ爆発が起こったのだ。警察がくるだろう。
「分かりましたわ、私ソニス=レイド今はあなたの手を掴みましょう」
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ネタ、うーんムズい!!