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Run away! 2

雪のような冷たさに私は怖気づく。

作者: 貴幸

ストーカーって言われるたびに嬉しくなってしまう。


君ともっと関わりたい。
















君は冷たい。


雪の降る季節のように。










いつも君は同じ場所に座る。

中間より少し前の、ハジの席。



隣に座る勇気がなくて、いつも斜め後ろから見てた。

ストーカーみたいなんて言わないで。




君は授業を真面目に受ける人。

周りの私語があまりにうるさいとペンを力強く握って怒りを抑えるようにペン回しをしているの、知ってるよ。




君はいつも携帯を眺めてる。



漫画読んでて、笑いそうになるのをこらえてるの知ってるよ。



私も読んだよ。

とても面白かったな。

今度話したら、話にのってくれたりしないかな。




自分の興味のある話をすると、とても楽しそうに話はじめるよね。

君は本当はお喋りな事、知ってるよ。

クール気取ってても、ばれてるよ。




君は絶対に何もしゃべらない。

かと思ってたら誰かに話しかけられたら爽やかに話し始める。

こんなところを知っているのは私だけだよ。



君は私が嫌いだ。



ウザイって思われてて、告白も断られてて。




私はそれなのに話しかける。

話しかける時、緊張で手が震えてるの、君は知らないよね。



フられたあと、一日中泣いてた事も君は知らないよね。




でも、なんで私とちゃんと話してくれるの?



なんでウザいのに暴力をふらないの?


嫌いって言わないの?




そんなところ、好きになってしまう。




私はきっと、君のストーカー。





雪のように冷たい君をもっと好きになる。






それでもイノウエはくじけません。

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