幻想と愛と断頭台と
ベルリオーズが「幻想交響曲」を聞きて、ふと思い立ちて書き付く。
愛す。愛す。我は愛を止めぬ。
それは愛。情熱。驚喜。心から溢れ出る愛情。
故に我は思う。我は想う。我は焦れる。我は求める。
愛する。愛する。あの女へと。
踊る。躍る。我は踊りを止めぬ。
美しき旋律と、華やかなる舞踏。我が心は舞い躍る。
我は再び出会う。想いは近づき遠ざかる。
踊る。躍る。あの女へと。
想う。想う。我は想いを止めぬ。
平穏。希望。安らぎ。聞こえるは素朴な旋律。
やがて来る恐怖、不安。別れ。孤独と静寂。
思う。思う。あの未来へと。
歩む。歩む。我は歩みを止めぬ。
歩む足跡、途絶えぬ足音。暗く華やかに、明るく厳かに。
歩むは最早止められぬ。想いに下りる、重い刃。
歩む。歩む。あの断頭台へと。
恐れる。恐れる。我は怖れを止めぬ。
現れるはあの女。我が愛し、踊り、思い、歩んだ、女。
この夢を。この饗宴を。この化物を。この狂喜を。この狂気を。この我を。
懼れる。畏れる。この幻想を。
ベルリオーズ作曲「幻想交響曲」を聞いて。
素人が聞いたので、思ったことをそのまま書いています。
大目に見てください。