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新大東亜戦争記 ~群青と朱色の旗の下で~  作者: 水城野
第二章「皇都動乱?編」
17/18

とある二人の受難

水城「やったぁぁあああ!! かけたぞぉぉおお!!!」

義龍「今回は約束を守ったので許してやろう」

水城「あ、はい」

義龍「さてさて、それでは始めていこうか」

運転席には秀継、助手席には米川、そして後部座席には若久と隼人が座っている。秀継が運転する車は現在、若久たちを送り届けようと海軍省に向かっている。


隼人

「......なぁ若久」


若久

「何だ?」


隼人は車窓から外の風景を見ながら若久に話しかける。若久も同じく外の風景を見ながら何となく答える。


隼人

「……心配だ」


若久

「…………一応聞くが何が?」


隼人は一息間をおくと呟くように言った。


隼人

「……正継のこと」


その瞬間、若久は車のスピードが少しばかりあがり、さらに車内の体感温度は窓を閉め切っているのに何度か下がったような感覚がした。

若久は「あー…」とだけ言うと車内を少し見回す。

隼人はあいからわず窓の風景を見ているし、米川は正継のことが心配かどうかはどうか判らないが少しウズウズしている。秀継はというと……


秀継

「………………」(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)


まるで何かを射殺すようなそんな禍々しいオーラを運転席から醸し出していた。

若久はそんな険悪な雰囲気のなか頭を掻きながら話し合いとジャンケンの結果で一人歩くことになった正継のことを思い、心の中で呟いた。


「………………(正継、何とかしてくれ……!!)」


結局、若久が感じているこの状況は海軍省に到着するまで変わらなかったする。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ところは変わって正継は一人自分の最低限の荷物を持ち海軍の研究所、つまりは北村のいる研究所を目指していた。

しかし、その歩く正継の醸し出す雰囲気は少しいつもとは違っていた。歩く速さはいつもより少し早く、その服装は整ってはいるが少し汚れていた。そして彼の眼光はこれまた少し鋭くなっていて、すれ違う通行人が一瞬彼の形相に驚く、そう彼は少し苛立っていたのだった。

何故か、理由は簡単であった。

彼は思う。


「………なんで」


彼はぼそりと呟く、自分の声がもれているとは思ってないのだろう。

彼の声は少しずつ大きくなって最終的には。


「…………なんでこんな時に限ってこんなにトラブルに巻き込まれるんだ!」


軽く自分自身に怒鳴ってしまっていた。

彼は少し俯きながら歩く。


「おかしいだろ大体、駅で車に乗れなかったのはジャンケンで負けた俺が悪いが、その後歩いて北村さんの所に向かおうとしたら、チンピラに絡まれるし、軽くあしらってやったら運悪く憲兵がくるし、全力で逃げた先におばさんがいて除けようとして、看板に頭打つし、挙げ句のはてに逃げ切った先でさっきのチンピラが仲間率いてやって来るし…………散々だ」


まぁ、全部やっつけたけど….と彼は続けてそこで自分の声が漏れてることに気づきすぐに止めすぐに無言で歩き始める。


「…………(さて、早く行かないと達郎はすでに待ってるだろうし、ああもうトラブルには巻き込まれませんように)」


彼はそう心で神に祈るがこう言う時に限って神様というモノは叶えてくれなかったりする。

そのせいかは判らないが彼はふと、路地からうめき声が聞こえるに気がついた。

思わず、首がそっちを向こうとするのを正継は理性で必至に止めた。


「……(待て俺また面倒ごとに巻き込まれる気か!!)」


正継のなかで理性と見たいという欲求がせめぎ合っている。

彼はすごく迷った。その場に少しばかり留まりすごく悩んだ。

まあ、端から見ると青年が一人変なポーズで固まって射るようにしか見えないがww


「…………まぁちょっとだけなら」


こうして、彼はまたトラブルに巻き込まれていくのである。


正継うめき声を便りに路地を歩いていてる。

彼の心は少年のような純粋な興味で今は埋まっている。そして、彼が呻き声の近くまでに来た時、ふとうめき声が収まった。正継は不穏に思いさらに一歩踏み出す。すると、

ぐにっ


「む?」


おもわず声が出て下を確認する。

どうやら何か布的なものを踏んだようだ。

正継は驚くがその踏んでしまったモノを確認しようと掴み自分の目の高さまで持ち上げてみて彼は目を見開いた。正継が路地で見つけたモノそれは



「………ゴハン…」



一人の白い服を着た少女であった。


~後書きコーナー~


水城「喫茶店『斜光』!!」

深沢たち「「「開店だ!!」」」


~あとがきコーナー喫茶店「斜光」 それはこの世のとある港町にある小さなこじんまりとした喫茶店。そこには色々なところから登場人物がやってきて本編では語られないことや、まったく関係ないことなどを菓子と飲み物を飲みながらただおしゃべりしたりする…そんな場所である~


水城「はい、今日も開店しました。喫茶店『斜光』! 司会は勿論私、オーナーこと水城の士官と」

義龍「店長の深沢義龍と」

北村「マッドサイエンティストことウエイターの北村一秋と」

赤峰「義龍の彼女兼専属メイドこと艦魂の赤峰でお送りしているぞ!」

義龍「いやちょっと待て、あかね! なんてこと言ってるの!? というか何で猫耳メイド姿なの!!?」

赤峰「え? だってこういった服だと義龍が喜ぶって北村が」

義龍「かぁ~ずぅ~あ~きぃ~くぅ~ん!??」

北村「えっ違うのか?? お前、アカネのネコ耳メイドに『ドキッ☆』ってこないのか???」

義龍「はぁ!? いや、その私はそんなこと聞いてるんじゃなくて……」

赤峰「…….似合わない?」(うるうるっ)

義龍「!?」

赤峰「……ヒック、よしたつが喜んでくれると思ったけど……」

北村「あーあ、なーかしたぁ」

義龍「!!? いや、あかねこれはそういうことじゃなくてな……」

水城「(私、空気だなぁ~)」

義龍「作者は黙ってて」(ドカッ)

水城「あべしっ!! (喋ってないよ!?)」

北村「理不尽な暴力が作者を襲うっと。まぁお二人さん痴話げんかそこら辺にして」

義龍「お・ま・え」(ナデナデ)

赤峰「ふにゃぁ~~~」

水城「(ああ、ガチでねこだ…)」


カランッ♪ カランッ♪


北村「お、今日のゲストが来たみたいだぞ」

水城「そうみたいだな」

義龍「……と、とりあずはじめるか」

他三人「「「おー」」」


~移動中~


義龍「いらっしゃい、お二人様だね」

赤峰「席にどうぞ~」

米川「よろしくッス(何でネコ耳つけてるんだろう)」

秀継「どうも(何故、ネコ耳が浮いているんだろう)」

義龍「二人とも、何にする?」

米川「……んじゃあ……豆乳カフェ・オ・レでお願いするッス」

秀継「コーヒー、ブラックで」

水城「あ、秀継は飲む時にこれ入れて飲んでね」

秀継「? わかった」

義龍「コーヒーと豆乳カフェ・オ・レだね。わかった。すこし待っててくれ」

北村「それまでプロフィールを紹介するぞ」

米川「了解ッス」

秀継「ああ」




米川達郎よねかわたつろう


生年月日:1918年5月11日

身 長 :165cm

体 重 :54kg

所 属 :北洋皇国海軍陸戦隊 小谷戦車連隊 連隊長付き補佐官

階 級 :海軍中尉

資 格 :乙型機械整備士、特型大型機関及び動力部整備士など

家族構成:父・母・妹の三人

好 き :エンジン(そこから派生する筋肉も含む)、家族(特に妹)、正継先輩など

嫌 い :エンジンの素晴らしさを判らない人など

備 考 :ぱっと見でそこまで目立つ存在ではないが、口調や話しかけ易い明るい性格もあって友達はたくさんいる。小さいころからエンジンに対して興味があって、親が自動車や戦車などのエンジンを作る工房であったこと関係し、機械(特にエンジン)並ならぬ愛情があり腕も連隊一を誇る。

そのあふれ出す愛情(というか欲求?)はエンジンから派生して人間の筋肉もエンジンと同義と考えてるまでに悪化している。だからかは判らないが、正継の体格と筋肉をまるでご神体のよう(本人曰わく究極の肉体)に思い正継に尊敬の念を持っている。あと、口調も変わる。本人も日々鍛えているようである。

ついでだが、彼は男に興味があるのではなく普通に女性が好きである。



・小谷秀継


生年月日:1918年2月26日

身 長 :164cm

体 重 :52kg

所 属 :北洋皇国陸軍 第一軍第100特務大隊大隊長

階 級 :陸軍特務大尉

資 格 :陸軍射撃大会優勝、柔道二段など

家族構成:父・母・兄(正継)

好 き :国、皇主陛下、家族(特に兄)、仕事、射撃など

嫌 い :国家を大切に思わないモノ、馬鹿な作戦を考える阿呆、兄を馬鹿にする者、若久など

備 考 :好き嫌いからも判るように生粋の軍人であり、軽度?のブラコンの男子。性格は冷静沈着でよく何か考えごとをしている。目的を達成するためには時には非情になる(石原完爾タイプ)。そういう性格もあって友人は少ない、だからこそ自らとは真逆の性格でなおかつ人を引き寄せる正継に対して敵対心も持っているが尊敬している。何故か若久のことは敵視している。(多分、若久と正継が親友の間柄なのが嫌なのだろう)



北村「まぁこんな感じだね」

秀継「ぶち殺そうか貴様?」

北村「まぁまぁ落ち着け秀継。性癖なんて人それぞれだぞ」

秀継「だから俺はブラコンとかそういう者ではなくて…」

北村「ほら、あいつを見てみろよ」

秀継「あぁ?」

米川

「――だからですね、エンジンは全てを動かす動力なんです。さらにですね、あの心臓ですら筋肉つまりエンジンなんですよ。そもそも筋肉というものは古代より人間の美しさを示す勲章みたいなモノであって、今は別のモノが美しさの代表になっていますが古代ギリシアや、イタリアでは筋肉は美しいモノとなって遺跡などの彫刻や壁画まで筋肉が美しく描かれているんです。それに現代に入ってからも筋肉というモノは女性の男性を見分けるポイントの一つになっているんですよ。よって俺は北洋の食文化について―――」


秀継「うわぁ…」

義龍「おーい、二人ともお待たせ持ってきたよ」

秀継「お、おう」

水城「飲み物も来たみたいだし、そろそろしめに入るか」

北村「もうしめるのか?」

水城「ああ、後書きここまでで2000文字越えちゃってるし」

義龍「メタいぞ作者」

水城「じゃあシメやるぞ~」

義龍「きけよ……さて、今回の喫茶店『斜光』はここまでです」

北村「ご感想、批判、アドバイスなんでもお待ちしております」

赤峰「それでは皆さん」

全員「また、お会いしましょう!!!」


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