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 愛夢=アム=   作者: ミヤーン
1/10

前編/きみの記憶


『愛夢=アム』

 この作品は、自作の中に組み込んだ作品。いわゆる、小説の中に登場する作家の作品です。


 一般的に伏線といわれる箇所を、大幅な加筆・修正した単独の作品です。


 携帯小説は始めての試みで、皆様のご意見・ご指導を感想欄より頂ければ幸いです。


   ミヤーン

  《きみの記憶》

 

  作者 丘 七草

   Nanakusa Oka


  前編/過去の観覧

 

  〈プロローグ〉


「おはよう。〇〇さん(又はくん、又はちゃん、又は様、又は敬称略)」


 そんな書き出しの物語があったとするね。

 読者はどう思うかな?


 そんなのにお目にかかれば、、、


 〇〇さんには『昨日』はないのかな?

 それとも、

 のちのち『昨日』を描くのかな?

 それとも、

 目覚める直前の夢のお話しするのかな?

 それとも、

 たんに駄作なのかな?


 何か思惑があるのかもだけどね、、、


 それにしても芸がないよね。まったく。

 そんな読者の気持ちわかるんだけどね…。


 それでも、

「おはよう。あむ」

 と、きみの声が聴こえた時から物語は始まる。


 しかたがない。

なんせ、目が覚めたら記憶がなかった。

 ここがどこなのかもわからない。


 わかるのは、、、


 ①今までベッドの上で眠っていたこと。

 ②性別、女性。

(年齢、不詳。だけど自分の手の甲を見るかぎり年老いてはいない)


 ベッドの上で膝をかかえあたりをみわたす。


 病院の個室のようだった…。


 自分がどこの誰かわからない。

 一生懸命『昨日』を探す。

 それでも『昨日』は探せなかった。


「あむ。気分はどう」

 と、きみの声がもう一度聴こえた。


 いいはず、ない。

 記憶が、ない。

 シャレになんない。笑えない。

 だから返事をしたくない。


 無意識に、ほっぺをチュ~っと吸い込んだ、ひよこのくちばしのようなカッコウをしていた。


「どうしたの、あむ。ボ―っとして?」

 と、きみは人の気を知らず続けた。


 ボ―っとしているつもりは、ない。

 …。

 …。

 …。

 思考中。

 あむ=(イコール)名前。


『愛夢・愛舞・亜夢・亜舞・編む』


 四通りのかわい文字プラスワンが頭ん中にうかんだ。


 まっ先にうかんだ『愛夢』にきめた。


 何もかもが消えて、ない。


 あなたならどうするぅ?


 愛夢は何事もないかのように、きみにいった。「もう少し、ねる」。



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