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雀が来た  作者: 枯葉花
3/4

愛に召される、雀~2~

そろそろ、クライマックス!?

<1>プロローグ

みんな、そんなに雀のことが好き?

みんな、そんなによく雀を愛せるね。

私にはわからない。

私が見詰めているのは、雀ではなく人間だ。

結局はこの雀など、どうでもいいのだ。

私が見たいのは、雀がひとたび『ちゅん』と泣いただけで大騒ぎする人たちの顔。

『ちゅん』と泣いている、雀の方ではない。

確かに、可愛らしいと感じることもある。

近くによると、すぐに起きて『ちゅんちゅん』と鳴くその姿が、確かに可愛いと思う。

確かに。

ダケドみたいのは人間だ。

毎回、毎回違う反応を見せてくれる人間だ。


雀よ、お前は愛されて嬉しいのか?


<2>クラスのアイドル★スズちゃん❤

         ・・・けど、アイドルと言っても・・・。

朝来たら、雀は大勢の男子に囲まれていた。

「可愛いなァ~」

「オウ、てかさ、もう飛べそうじャね?」

「放してみるか?」

「バカ、怪我したらどーすんだよ。」

等とスズちゃんをネタに、わやわやとやっている。

よく続くものだ。

私は半ばあきれた感じで、男子どもを見た。

すると、ドアの方から、騒々しい悲鳴が聞こえた。

「キャァ!!まだいたの!?鳥!!」

男の子たちの反応は、二つに分かれた。

一つは、『キャア!!』と言われて露骨に怒った感じ。

もう一つは、女の子が怖がっているのを知って、イジッてやろうと目論む男子たち。

私は、こういうところで、本当に愛しているのかそうでないのかがしっかりしたことに、半ばあきれた。

こんな感じに、たまに大好きなはずの人間にあきれることがある。

その程度の反応なの?

がっかり。

「いやいやいあやいやややや!!やめてェ、マジでェ・・・ほんと、やめてよね!!」

見ると、悲鳴を上げてた女の子が、指に雀をとまらせた男子が追いかけている。

「やめろよ!!神崎!!落ちる・・・スズちゃんが落ちるぞ!!」

「っるせぇ!!飛ぶ練習だよ・・・待てよ、河野!!」

女の子の名前は、河野麗華(かわのれいか)という。

私とは、あんまり友達ではなく、団子女(別に私は団子女を恨んでいるわけではありませんので、ご了承あれ。)の中にいる。

それにしても、ほんと神崎は。

面白くない行動をする。

ま、いっか。

逆らえない相手にを取られた男の情けない顔が、見れたから。

その時、雀の体が揺らいだ。

あまりのスピードについていけなかったのだ。

「神崎ィ!!!」

悲鳴に近い男子の声が響いた。

だか雀は、落ちる前に、近くにいた男子に拾われた。

「・・・っお前!!もう神だぜ。さすが柊だな!!」

拾った男子は、(ひいらぎ)君でうちのクラスきっての、武人だ。


私はその光景を見ながら思った。

    そこまで・・・みな、雀をなぜ愛せるのだろう?


・・・私は疑問に答える、知識も、感性も用いていなかった用で、一人重い顔をして黙りこくってしまった。



読んでいただき、ありがとうございました。

…この子は、悩み過ぎなんですよ。

ま、これからも、この子の悩みに付き合ってください

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