愛に召される、雀~1~
雀の話にも、磨きが、かかってきますよ。
スズちゃん。よろしくお願いします。
<1>プロローグ
みんなの目は生きている。
みんなの目は、輝いている。
その眼は、一心に、ある生き物意にそそがれていた。
雀。
いつも、ちゅんちゅん言ってる雀を、わざわざ足を止めてみる奴なんて、いないにも等しいかったのに、今は、一心に、雀を見ている。
その心境の変化はなんだ?
わざわざ自分たちが、助けてあげた雀が、かわいらしい寝息を立てて寝ている・・・。
愛着がわかないわけがない。
私の目は、何をとらえてる?
人の目だ。
目だ・・・・だって、私が助けたんじゃ無いんだから。
<2>愛されて
「なぁ、このタオル、重いんじゃねぇか?」
「ンなわけねぇダロ?これぐらい。」
「お前雀の事情知ってんのか?」
「しらねぇよ。さすがに。」
「おい!!お前ら!!めェ閉じかけてんの見えねェのかよ!?」
「オメェがうるさいんだケド。黙れヨ。」
などなど・・・。
男子中心に、超かわいがってます。
女子も、『カワッイ~!!』とか言ってるけど、そんなに興味なさそうだ。
とうとう目を閉じたのを見て、男子は、段ボールを探し始めた。
そんなの、教室にあるのかな?という疑問は置いといて、一生懸命だ。
「あったぞ!!」
「マジ!?」
みんなが騒いだことで、雀が目を開けた。
それに対して、男子どもは、
「あぁ~ごめんなぁ?スズ~。」
・・・ネーミングセンスは置いといて、あれ・・・?置いてるものが多いぞ?
可愛いんだけど!!男子!!名前付けるとか、猫なで声とかぁ、いつもの男子の姿からは、予想できないゼ!!
そして、見つけた段ボール箱に、『スズの家』と書いて、タオルを引き、どこから持ってきたのか、トレーを二つ置いた。
片方には、パンくず。もう片方には、水。
準備万端だ。
その、『スズの家』に動かされたのにも、気付かないように、雀・・・『スズ』は、眠っている。
可愛い。
ふっ・・・どうしちゃったんだろう?
動物は、嫌いなのに。
・・・嫌いなのに・・・。
「かっわいい~~❤なにこれェ!!拾ってきたの?可愛い!」
うん、可愛い。
同意しちゃう・・・。
もう・・・。
~2~に続く。
ちなみに、この話は、完全に、フィクションですよ?