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平穏の終わり

五大深淵の管轄から外れた山深い村。

主人公・れいは、妹のいろはと二人で、慎ましくも幸せな生活を送っている。

彩は生まれつき不思議な力を持っており、彼女が歩けば枯れ木に花が咲き、傷ついた動物が寄ってくる。村人からは「神様の子」と愛されていた。

零は妖力を持たないが、家系に伝わる古びた巻物「転生術」の写しを、お守り代わりに肌身離さず持っていた。

祭りの夜。

突如として空が「音量(怨量)」の震動で歪む。

村の境界線にある古い石碑が内側から弾け飛び、巨大な異形――土蜘蛛つちぐもが出現する

それは無数の人間の腕が脚となり、背中には苦悶の表情を浮かべた「顔」が並ぶ、おぞましい怨霊の尖兵だった。

逃げ惑う人々の中、土蜘蛛の標的は一点、彩に絞られていた。

「お兄ちゃん、逃げて……!」

彩は零を突き飛ばし、自らの清浄な妖力で壁を作るが、土蜘蛛の毒糸はそれを軽々と貫く。

土蜘蛛は彩を捕らえると、その胸から「白く輝く神格の核」を無理やり引き抜き、一口に喰らった。

彩の瞳から光が消え、人形のように崩れ落ちる。

零が叫びながら駆け寄るが、土蜘蛛の一撃で弾き飛ばされ、全身の骨が砕ける重傷を負う。

土蜘蛛が零にトドメを刺そうとしたその時、周囲の「影」が急激に伸び、土蜘蛛を拘束する。

黒い装束に身を包んだ集団――五大深淵の一角、「闇咲やみざき家」の精鋭部隊が降臨した。

「遅かったか……『神格』は既に奪われ転送されただろう、こいつも所詮は下っ端の雑魚だろうな」

冷徹な声の主は、闇咲家の若きリーダー。彼らは土蜘蛛をあっさりと撃退するが、彩の死体と瀕死の零を見て、ただの「失敗した任務」として立ち去ろうとする。

血を吐きながら、零は闇咲の裾を掴む。

「……教えろ……あいつを……妹を殺した奴を、殺す方法を……!」

妖力も血筋もない民間人の執念に、闇咲のリーダーは足を止める。

「神格を喰らった怨霊王に挑むというのか。ならば、人間を捨てろ」

零は震える手で、懐の巻物を開く。自分を蝕む土蜘蛛の呪いと、死にゆく肉体を燃料に、一度も成功したことのない禁忌「転生術」を起動。

「彩……待ってろ。地獄の底まで追いかけて、あいつをバラバラにしてやる」

零の肉体が黒い炎に包まれ、霧散する。

次に彼が目を開けた時、そこには闇咲家が用意した「別の器(肉体)」を纏い、感情を殺した影の暗殺者としての零が立っていた。


初めまして

作者の夜守レンです

小説を書き始めたばかりでおかしなところも多いと思います。

ですがこれから頑張っていくのでコメントやブックマークよろしくお願いします!

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