参加の確認なのです
今回は咲姫ちゃんの会話でした
「ルイネス様、ヨシュア様、ロイス様。皆様にお話があるのですが、今、お時間の方は宜しいでしょうか?」
「おはよう、カトリーナ嬢。構わないよ、なあ、二人とも」
「「ああ、構わない」」
「ありがとう御座います。では、要件を手短にお話しさせていただきます。皆様から頼まれておりましたお茶会、今週の休息日にでもと、フェリノア様から託りましたので、お伝えします。お返事は少しお待ちした方が宜しいでしょうか?」
「おお、もう話をしてきてくれたのか。行事の後なるべく急ぎと、此方が言っておいてなんだが、こんなに早く開催してくれるとは。カトリーナ嬢、礼を言う。もちろん、その期日で大丈夫だ。返事を待つ必要などないよ」
「ああ我々も、待っていたのだ。それに休日は、別段今のところ用事もないしな。しかし、お師匠様は羨ましがるな。訓練の度にお会いして、魔法を見てみたい、教えてもらいたい、そう言ってるからな」
「ヨシュアのとこもか。うちなんか、毎日放課後、カイル先輩より再戦したいといってるからな。会う事を伝えれば、来たがることだろう」
「ロイス、止めておけよ。お茶会の場で手合わせなど、無粋の極みだぞ。そういうことは、訓練場かどこかでする事だ、それも同姓でな。本来、婦女子に申し込む事ではないぞ。まあ、あの強さ、判らないでもないがな」
「ルイナスは全てが平均以上だが、剣技は俺、魔法はヨシュアに今一つ及ばないからな。というか、今一つで二人に並べるとこが凄いが。なにせ、俺たちは特化型でこれ位だからな」
「そうだな、ロイスの言う通り、ルイネスの普段の努力の賜物だな」
「ありがとう、二人とも。だが、会話に入れず、呆れられているぞ。幼馴染を認め合い、褒め合うのは別の機会にしよう」
「「ああ、そうだな」」
「という事で、カトリーナ嬢、ついて行けない話に付き合わせて、此方こそ時間を貰い、申し訳なかったな。後でフェリノア嬢に快諾したと伝えてくれ」
「申し付かりました。で、今から、後お二人、お茶会の開催の話を、しておきたいと思うのですが、宜しいでしょうか?」
「うん?アナスタシア嬢とキャロライン嬢にか?どうしてまたお二人に?」
「申し上げます、ルイネス様。今回のお茶会、同じ立場の公爵家の令嬢の私が、フェリノア様の友人として、お三方とのお茶会に出席するからです」
「其方は、友人として常日頃から共に居るので、来るのは当然として、お二人は来られるのか?寮で開催するお茶会など、興味はないのでは?」
「それでも一応はお誘いしませんと、同じ貴族の令嬢としての面目が立たないと思います。それに、お誘いすれば、きっと参加なされると思いますわ」
「そうなのか?学園の食堂などでの、普段の態度からそうは思わないが」
「ロイス様、その情報は古いです。今なら、あの方を食堂の一階でお見かけすれば、多分同席なさろうとするはずですわ」
「な、それ程なのか?にわかには信じられんが、カトリーナ嬢がそう言うのだ、そうなのだろう」
「では、皆様。お二人の処に、お三方の参加されることを含め、お話しして参りますので、これで失礼します」
「ああ、ありがとう。休息日を楽しみにしているよ」
王子様達との会話が済み、お次はと、お二人が居るところに向かいます。
「アナスタシア様、キャロライン様、おはよう御座います」
「「おはよう御座います、カトリーナ様」」
「お二人とも、今、お時間宜しいでしょうか?」
「ええ、構いませんが?」
「どうかなさいまして?カトリーナ様」
「王子様達お三方より、以前友人を招いて、寮の中庭でお茶会を、フェリノア様が開催されたことを、お聞きになられ、ご自身たちもぜひ参加したいと、そう仰られていたのですが、学園の林間学校が終わるまでは、開催できないと仰っていたのです。
ですが、その後にでもなるべく早くと、仰っておいででしたので、そうお伝えしておりましたら、今度の休息日に開催してもいいと、彼女が申しておりましたので、今、ルイネス様方にお伝えしたところ、二つ返事で参加なされるとの事。なので、友人として私だけが、公爵家の令嬢で参加という事になりますと、お二方の面目が立ちません。なので、ご一緒に参加なされないかと、お伝えしに参りましたが、いかがでしょう?
あ、お三方には、お二人の参加の許可も頂いております。ですが、強制ではないので、お断りされても大丈夫だと思いますわ」
「私は是非参加させて頂きますわ、カトリーナ様。キャロライン様はどうなさいますか?」
「お二方が参加なさるのであれば、私のみ参加しないというのも、不自然ですので参加させて頂きますわ」
「ありがとう御座います。本来であれば、私達を誘うのであれば、それなりの準備の為の期日を設けてもらいたいと思うのですが、王子様達のたっての希望で開催しますので、お許し願えると嬉しく思います。
それに、場所が学園の寮ですので、着飾らずとも、気楽にと、参加者の皆さまが仰っておりますので、是非そのお心積もりでお願いします」
「判りましたわ、カトリーナ様。余り華美にならぬ様、心掛けますわ」
「はい、よろしくお願いします、アナスタシア様」
取り敢えず、参加者の確保は無事済みましたので、お昼にでも話しておこう、そうおもいながら、自分の席に戻り、午前中の授業が終わるのを待つのでした。
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