二回目開催に向けて、なのです
お茶会なのですが、開催前に一話使ってしまいました。次に行きましょ~。
「ねえ、咲姫ちゃん。貴族の方達って、この前の中庭に作った、あの場所で大丈夫かな~?何か足す物とかある?」
「そうね~、場所は良く出来てるから、あのままで良いと思うわ。で、あの時満開にしてた花々を、もう少し派手目の物にしたら、良いんじゃないかな」
「う~~ん・・・」
「どうしたの?派手な花の心当たり?」
「え~とね、純粋に花の種類を交換するだけなら、すぐにでも大丈夫なんだけど、今咲いてる花、あれ実は観賞用じゃなくて、錬金や調薬用の花なの。なので、交換するの躊躇うのよね~」
「またアンタは、そんな良からぬ事を。それも学園の敷地内でしてるとはね~。この国ではご禁制の花とかあるんじゃないわよね~?」
「そ、そ、そんなもの、あるわけないじゃない。嫌だな~、咲姫ちゃん」
「明らかに怪しすぎるよ、春香。さあ、正直に言ったんさい」
「いやいやいや、ホントにご禁制の花とかはないよ~。ただ、嘆きの森にしか咲いてなくて、この国の人達が知らない花なら、ある、かな?」
「それって、充分ヤバいんじゃない?大丈夫なの?」
「生成すれば劇薬だけど、自然のままなら大丈夫な奴だから、問題ないかと思うんだけど・・・どうかな~?」
「その生成は誰でもできるの?」
「さっきも言った様に認識されてない花だから、誰も出来ないよ、私以外」
「学園の中の寮のお庭が、無法地帯になって来てるわ。映画に出て来る、あれに似せたゴーレム人形し然り、薬草然り、ホント末恐ろしいわ。此処は実験場か何かなの?春香用の」
「でも、見た目的には、ちゃんとした中庭に見えると思うんだけどな~」
「それが尚更恐ろしいよ、春香さん」
「え~~ん、リリ、咲姫ちゃんが虐めるよ~。助けて~」
「自業自得です、お嬢様」
「リリシアさんは、寮での会話にしか参加できないから、寂しいね。最近は学園での友人たちと結構時間を使ってるからね~」
「はい。学園の控室まではご一緒していますので、侍女も参加可能にしたいただけたら、嬉しいのですが、・・・無理でしょうね」
「リリも、入る?部活動?」
「ちょっと、春香、何言い出すの」
「と言うかさ~、咲姫ちゃん。部活動って放課後じゃん。他の生徒が居なくなった部室に仲の良い友達だけだよ。正式入部とかじゃなくて、その時間は控室から部室に来てるだけなら、大丈夫そうじゃない?お茶会の時、顔見せしてるし」
「アマンダさん、リルさん、ロッテさんには、まだでしょう、春香」
「じゃあ、明日にでも紹介しとく?皆に」
「正式な認可が下りて、ちゃんと部室を貰えてから考えよう、春香」
「わかった。そうするよ、咲姫ちゃん」
「本当にご一緒出来れば嬉しいです、お嬢様。宜しくお願いします」
「まかせなさい」
「と言うか、話がそれてるよ。今はお茶会を如何するかの、話し合い中でしょう」
「いや、なんか、テスト期間中に掃除したくなるような、そんな感じ?」
「判る気はするけど、逸らして誤魔化しても、問題は解決しないから。料理なんかはちゃんと準備できる、この前みたいに」
「あの程度で良ければ、何時でも大丈夫。でも、あんな庶民向けの様な感じのお菓子で大丈夫かな?咲姫ちゃん」
「いやいや、春香。その感覚がおかしいって。そもそも、庶民はお菓子なんか食べられないって。それを手軽な感じで話してる事が異様なのよ」
「そうかな?材料も手頃なものも多いし、それ程でもないと思うんだけどな~」
「材料も自給自足してる、アンタから見ればそうかもしれないけど、普通はそうじゃないから」
「そうかな~、リリ。昔から食べてたよね~」
「食べておりましたが、お嬢様が作られた時だけですね」
「あれ、そうだった?」
「はい、そうです」
「という事で、料理はオッケー、と。
で、明日、男性陣には、今度の日曜にでも開催するという事でお伝えするけど、女性陣はどうかな~、普通ならこんな急な開催は、準備が間に合わないから、常識的にはアウトなんだけどね。
でも、生徒同士の催しものという事で、貴族の社交という事ではないから、どうかな~。取り敢えず確認してみるか」
「私達2クラスのメンバーが、1クラスに行くの、習慣的にあんまり良くないみたいだから、お願いね、咲姫ちゃん」
「うん、任されたわ。春香」
「じゃあ、週の途中で、マリエラさんの店に買い出しいかないと、だね。足りないもの買っとかないと。なんか珍しい材料もあれば、もっと違う料理も作れるかもしれないし、ね」
「料理のメニューが増えるのは、嬉しいね。相変わらず春香の料理は美味しいからね~」
「咲姫ちゃんは、今世でも、料理苦手?」
「尚更苦手。厨房になんか近寄らせてももらえなかったからね」
「あ、そうだったね、お貴族様のお嬢様だったもんね」
「見えなくて、ごめんね。それはそうと、男性陣三人と、女性陣二人、それと私達だけで、参加者は大丈夫?他に増える予定は?」
「私にはないけど?咲姫ちゃんは?」
「私にもないけど、何か嫌な予感がするのよね。前回もカイル様が顔を出されたし、今回も誰か顔を出しそうな気が」
「それ、かなり嫌な方の予感?」
「う~~ん、危険な感じじゃないけど、さりとて楽しい感じでもないしな~、どうなんだろ?」
「曖昧な予感だね、咲姫ちゃん」
「予言じゃないんだから、予感なんてそんなもんでしょ、春香」
「そう言えばそうだね」
「じゃあ今週は、準備に時間を掛けて、週末にお茶会、来週に正式に部活動開始という事で良いかな?」
「オッケー」
前回お友達と開催していたので、場所などから作る事は、要らないので、料理だけ頑張る事にします。でも、咲姫ちゃんの予言、あたらないといいな~~。
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