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顧問がきまるのです

今回は~いろいろ?どうなるか~予測不能。いまからかんがえるのです?

 結論から言いますと、顧問の先生はすぐに見つかりました。


 「ランデル先生、少しお時間を宜しいでしょうか?」


 「おう、フェリノア。何か授業で判らない事でも?」


 「いえ、私達1-2の女子を中心に新規の部活動を申請しようと思うのですが、申請用紙を貰い受けに生徒会室に赴いたところ、用紙を記入し届け出る際には、顧問の先生を見つけておくようにと、生徒会長の方から助言をいただきまして。なので、先ずは担任であるランデル先生がなにかの顧問をしてあるかの確認と、して御出でなら兼任は可能か、どうしても駄目でしたら、他の先生に心当たりはないか、お伺いしようかと思いまして」


 「あ~、俺は今年この学園に赴任したばかりだから、まだどこの部活の顧問も引き受けてはいない。なのでクラスの生徒が新設する部活と言うのなら、引き受けてもいいのだが、少し問題が」


 「え~と、どの様な問題なのでしょう?例えば私を含めメンバーの誰かが加入している事に反対があるとかでしょうか?」


 「いやいや、今聞いたばかりの話の生徒に、是非などの苦情が何処からか来ているはずないじゃないか。議題にあげた後ならいざ知らず。そういう事でなく、俺が新任で、放課後他の先生方より時間があった為、今度学園でおこなわれる、校外学習。一泊二日の林間学校の責任者にされててな。その行事が終われば顧問を正式に受け、他の先生方に放課後時間をさけるよう報告するんだが、いったん引き受けた今回の行事の準備期間は忙しくてな、それからでも良いもんかな?」


 「こちらとしては、活動開始の期日などはまだ話し合っておりませんでしたので、先生が良ければその条件で是非お願いします。大変助かります。生徒として学園に入学して日も浅いですので、どの先生からお声をお掛けしていいかなど、見当もつきませんでしたから。皆には今から話しておきますので宜しくお願いします」


 「ところで、フェリノア。今更だが、他のメンバーと、活動内容を教えてくれるか?」


 「同じクラスからは、エリザさん、メルシアさん、アマンダさん、リルさん、ロッテさんで、1クラスからカトリーナ様が加入予定です。活動内容は創作活動なので多岐にわたると思います」


 「隣のクラスのカトリーナ嬢と言うと公爵家の、か?」


 「そうですが、なにか?」


 「我がクラスメイト達は大丈夫なのか?」


 「いえ、皆さんカトリーナ様に関しては是非と仰ってますわ」


 「そうなのか?」


 「はい」


 「そう言うなら、信用するとして、創作活動で多岐に、とは?」


 「皆様が想像する物語をお互い語り合う処から始まり、もしその物語の中で登場する、魔術、武術、お薬、道具など色々な事を、実現可能なら再現してみようという趣旨の元、活動しようかと考えております」


 「・・・本気で?」


 「ええ」


 「・・・恐ろしい部活になりそうだな。他に被害が出ない様、俺が適任か。あ~判った。それじゃあ他のメンバーへの報告は任せておくぞ、俺が引き受けたと伝えておいてくれ」


 「はい、ありがとう御座います、ランデル先生」


 さあ他の皆に報告しましょう。こんなに早く見つかるなんて幸先いいですね。そう言って浮かれながら立ち去る私の後ろで先生が呟いていたのには気付きませんでした。


 「王より護衛と監視を命ぜられて赴いては見たが、とんでもない奴だな。わずかな期間にこれだけのことをしでかす奴が、これから無問題という事もあるまい。護衛は必要なさそうだが、どうして。これから報告することが増えそうだ」


 踵を返し立ち去りながら誰にも聞かせぬ呟きを漏らすのです。

 皆の待つ教室に辿り着き、メンバー以外いない事を確認した後、報告です。


 「みなさん、やりましたよ。顧問の問題クリアです。解決いたしました」


 「フェリ様、本当ですか?さっきの事ですよ、皆で調べようと仰ったのは」


 「はい、ですので、手っ取り早く適任者はいないか、先ずは担任にお伺いしてきたのです。そしたら、ランデル先生ご本人がお受けしてくださいました」


 「「「お~~、それは、すごい」」」


 「しかし、条件がございまして」


 「うん?なにかあったの、春香?」


 「それがね、ランデル先生、林間学校の行事の責任者を受けてるんだって。もう来月でしょ、それが忙しくて今すぐは無理だけど行事が終われば大丈夫だって、咲姫ちゃん」


 「あ~一泊二日行事か~、嫌な行事。そんな時は2クラスだったらと、つくづく思うよ。私のクラスの令嬢達で班を組んでの行動を、しかも森で行うなんて、無謀としか言いようがないよ」


 「あきらめて、咲姫ちゃん。学園を作った建国王が決めた数少ない行事の一つだから。それに問題が公になるのは数年後のはず。多分今はまだ大丈夫。・・・かな」


 「あ~そう言えば、あれがあったな。忘れてたよ。さすが春香、数年先の行事の出来事を場所だけで思い出せるなんて」


 「それも事前に何とかしたいね~。という事で、今回は下調べも兼ねてます。がんばろ~」


 「お二方、今度の行事の場所に物語に関係する出来事が起こるのですか?」


 「「「どんなこと?」」」


 「いや、まだ判らないよ。ここは現実。本当におきるかは判らない。ただ物語の出来事がおきない事、おきても規模が小さい事を祈るよ」


 「フェリ様、失礼を承知でお聞きします。最悪は?」


 「王都が魔物に蹂躙されます」


 「・・・・え?」


 「学園の行事の場所、近場から選ばれておりますので、もしそんな所で大規模な事が起こりましたらそうなります」


 「・・・・大丈夫なのでしょうか?」


 「大丈夫です。最悪広範囲魔法で吹き飛ばしますから」


 「そちらの方が、被害が大きそうなのは私の勘違いかな?春香」


 「勘違い、勘違い、咲姫ちゃん。おこらなければ大丈夫」


 「「「全然大丈夫な気がしません」」」


 「皆、心配性だな~~」


 皆の心配を煽っておきつつ、一人気楽な私なのでした。

楽しく読んでいただけたら幸いです。応援して下さる方、いいね、を下さる方、励みになってるです。ありがとう御座いますです。

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