ソウルフレンドなのです
このお話、いらない?楽しく読んで頂けたら~嬉しいかなと。
「おはよ~フェリ。昨日はありがとう」
「フェリさん、おはよう。昨日は楽しかったです」
「エリさん、メルさん、おはようございます。私も昨日は楽しかったです。またいつでも遊びにいらしてくださいね」
「う~ん、これがフェリ、と感じもするし、昨日のフェリも、フェリらしいし・・・」
「どちらも、フェリさんってことで、良いと思うよ、エリ」
「そう、かな。そうだよな。ま~話し方が違ってもフェリだしな」
「自己紹介でも言いましたが、秘境の様な所から出てきたばかりの田舎者ですから、本来は昨日の様な話し方ですよ。ただ、それが子爵家とは言え、貴族としては普通ではない事も判っていますので、言葉遣いは訓練中です、お二方」
「その訓練中を最初に見てたから、私達みたいな話し方を聞くと違和感が大きくてね。でも、フェリの普段の行動を見てたら納得だけど」
「何かおかしなことがありました?普通にしているつもりなのですが」
「フェリさんは、そのままで良いと思いますよ」
「メルさんがそう言ってくれるのなら、大丈夫そうですね。直すべき所は直さないと、違いに気付かず、そのままになってしまいますから。なので何かあったら教えて下さいね」
週明け初日、朝の挨拶を交わしながら、昨日の話で盛り上がり、そのまま午前中の授業を終えると、教室でのお弁当です。三人集まり机を寄せて、いつもの様にいただいてると、教室の入り口あたりが騒がしくなり、最近の行動でそんな予感はしていましたが、彼女の登場です。
「あ~、やっぱり、此処でしたか。一度しか食堂ではお会いしませんでしたので、普段は何処で食事をされているのかと思いましたが、学園生活定番の場所で安心しましたわ」
「カトリーナ様ごきげんよう。珍しくこちらのクラスに来られたかと思えば、お昼の時間ですよ。何時もの方々とのお食事なのでは?」
「いえいえ、流石に昨日の様に楽しい時間を過ごしますと、あの食堂での空間は、せっかくの食事が美味しく感じられませんもの。なので、他の方々には、お世話している方の元で、食事のマナーなどの話をしながら、お昼をさせて頂きますと、話を付けてまいりましたわ」
(ちょっと、ちょっと、咲姫ちゃん。そんなことしてきて良いの?後でもめない?)
(大丈夫。2クラスに行くと言ったら、同情されたくらいだし。でも、男性陣には羨ましがられてたみたいだよ。彼らもあの令嬢達との食事会には、結構辟易しているみたいだし)
(そうなんだ)
「なに?仲良しなのは昨日で良く判ったけど、お二人で内緒話?」
「う~~ん、これは話していい物かどうか・・・」
「なになに、そんなすごい話?フェリ」
「いえ、凄いというか・・・」
「そんなに、もったいぶらず、話してみなよ」
「いえ、うちの侍女のリリ曰く、他の方に話したら頭を疑われるか、昔話に出て来る召喚された勇者様が伝えた不治の病、<中二病>と診断されますよ、と念をおされてるもので・・・」
「「え」」
「私とカトリーナ様はソウルフレンドと申しまして、魂の名前をお互い持ち、その名前、春香、咲姫ちゃんと呼び合う仲だと説明し、お互いそう呼び合って会話していましたら、人前では公表せず内密にした方が良いですよと、それはもう真剣に訴えられましたもので、言いたいときは、小声で話をしていましたが、秘密が漏れてしまった様ですね」
「・・・フェリだけならば、何とか納得出来るかもだけど~、カトリーナ様も?」
「いえ、私も幼い頃は公爵家の娘とは言え、勇者様の物語などはよくお読みしましたもので、もし物語のお姫様ならとか、伝説の魔法使いならとか、皆様方と同じくらいは考えていたことがありましてよ」
「それを、フェリと気が合う位、今も持ち続けていらっしゃると?」
「恥ずかしいお話ですが。なので他のお方とは出来なかったお話が、隠す事なく出来るフェリ様とは、すぐに仲良くなれましたの。フェリ様曰く、ソウルフレンド、というものですね」
「名前の感じも、独特ですね。そう言えば、物語に出て来る勇者様方もそんな感じのお名前でしたね。それでですか~」
「そうなのです、ねえ、春香」
「そうですね、咲姫ちゃん」
((こう言っとけば、素が出てつい前の名前出しても大丈夫でしょ))
「やっぱり、仲がいいね~お二人さん。出会ったばかりとは思えない程。ねえ、メル」
「でも、私達が初めて会ってすぐ仲良くなった時も、そんな感じだったんじゃない?エリ」
「そうか、すぐ仲良くなったもんな。そう考えると、あの時の感覚を持ち続けてる純粋さが、お二人にはまだあるという事か。そう考えれば、逆に凄いね」
「そうは言いますが、私から見ておりますと、お二人の仲も相当ですよ、エリさん、メルさん」
「「そ、そうかな~」」
みんなで仲良く教室で話をしながら、お昼を頂きました。教室中の生徒達がこちらを唖然として眺めていたのは、たぶん私の思い違いでしょう、誰も話し掛けては来ませんでしたし。そう思うことにしましょう、そうしましょう。
楽しく読んでいただけたら幸いです。見て下さっている方、応援ありがとう御座いますです。




