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食事の時間なのです

歓迎会のラスト?なのです?

 「皆さん、お待たせしました。紹介が終わりましたので、今から食事をお出しします。量は結構あるので、存分に食べていって下さいね」


 一人一人の個別紹介を済ませて、今度はレーネ様からヘレン様、ルイネス王子様達と順番に料理をお出ししていきます。時を止めた収納からなので、料理は出来たてアツアツです。お出しした方には、お待たせして冷めてしまわない様、食べ始めていただきます。


 「やっぱり、フェリちゃんのお料理は最高ね。とっても美味しいわ」


 「レーネ様、今日はデザートも用意してますので、そのお積りで食べて下さいね」


 「まあ、そうなの?お腹は大丈夫かしら?全部のお料理が美味しそうなのだもの、食べきれるかしら?」


 「でしたら、デザートは、お持ち帰りできるようにしておきます、レーネ様。そうしたら、お腹がすいてから、食べればいいですから」


 「そうしてもらえると、助かるわ、フェリちゃん。これで目の前の料理に集中できるわね」


 「言動が、いささかはしたないです、エイレーネ様。ご自重を」


 「愛娘の手料理なのよ、エマ。そこは大目に見て頂戴」


 「仕方ありませんね。まあ、この料理を目の前にすれば気持ちは判りますから。あ、フェリ様、私もデザートはエイレーネ様と同じ様にしていただいても?」


 「はい、そうしておきます、エマ様」


 「やっぱり、料理人をこちらに修行に出そうかしら」


 「良いお考えだと思います、エイレーネ様」


 「いえ、毎日は作っていませんので、来られても困ります、レーネ様」


 「そうよね、フェリちゃんは学生なのだものね。でも、この料理が毎日食べれたら、とても幸せでしょうね~」


 「毎日は無理ですけど、作った日にはお誘いしますから、レーネ様」


 「絶対よ、フェリちゃん。忘れないでね」


 「はい、レーネ様、約束です」


 そうして、レーネ様の場所を後にして、次はヘレン様の元へ。


 「ヘレン様、お疲れ様でした。後は料理を食べながら、今日紹介した、話しの合いそうな方と、ゆっくりご歓談でもしながら、過ごされて下さいね」


 「お気遣いありがとう御座います、フェリノア様。それにしても、前回もでしたが、今回も見た事の無いお料理ばかり。お味の方が気になります」


 「申し訳ありません、ヘレン様。これは私の知る、家庭料理ばかりなので、宮廷料理の様に、見た目が良くありません。ですけど、味の方は何とか気に入って頂けるくらいには、出来ていると思いますので、楽しんで食べていってくださいね。あ、デザートもありますので、そのお積りでお願いしますね」


 「ま、デザートも、ですか?目の前にある料理で、お腹いっぱいになりそうですけど」


 「でしたら、レーネ様にもお伝えしましたが、後で食べれるように、お持ち帰りにしておきましょうか?そうしたら、お腹がすいた時に、お召し上がりになれますから」


 「そうして頂けると助かります、フェリノア様」


 「はい、承知しました」


 その会話の後、食事を始められた、ヘレン様の場所から移動して、ルイネス様達の処へ。


 「お待たせしました、ルイネス様、ヨシュア様、ロイス様」


 「開拓村でも思っていたけど、貴女の作る料理はどれも美味しいからね。今日も楽しみだったよ」


 「本当に、そうだよな。王妃様やヘレン嬢が食べているのを見てたが、とても美味しそうだものな」


 「おいおい、ロイス。あんまり淑女の食事風景を繁々眺めるのは、感心できないぞ」


 「そうは言うが、あの料理を前にしたらな~、ついつい」


 「それでは、ロイス様、今お出ししますので、思いっきり食べていってくださいね」


 「任せてくれ、フェリノア嬢」


 「ロイスが済まない、フェリノア嬢。いつもは此処まで催促する様な事はしない奴なんだが」


 「いいえ、構いませんよ、ヨシュア様。それ程私の料理を楽しみにしてもらえて、嬉しく思いますから」


 「そうなのかい?フェリノア嬢」


 「はい。私の作る料理は、所詮、家庭料理です。家族が美味しく食べてくれる前提のものですので、楽しく会話でもして、お腹いっぱいになって頂けたら、それでいいんです。ですから、今日は、マナーなんか気にされず、食べていってくださいね」


 「では、お言葉に甘えて、目の前の料理を、心ゆくまで、堪能させてもらうよ、フェリノア嬢」


 「はい、ルイネス様。あ、デザートもありますからね。期待しててください」


 「それは、楽しみだ。でも、先ずは、目の前の料理を食べつくすぞ」


 「ロイス、本当に今日は品が無いな」


 「フェリノア嬢の無礼講の許可が出てるんだ、大丈夫だろう」


 「それでも、少しは自重してくれ、ロイス。こっちが恥ずかしいぞ」


 「そうか?」


 「「そうだ」」


 これで、気を使う方の配膳は終わりです。後は、


 「皆、おまたせしました。今料理を出しますからね」


 「お嬢様、テーブルに全てお出しくだされば、皆様への配膳は、お手伝いさていただきます」


 「あ、フェリノア様。最初にお話しした通り、私もお手伝いしますわ」


 「リリ、アマンダさん、ありがとう御座います。それでは、お手伝いお願いしますね」


 「皆、自分の分取れば早くない?」


 「そうだよね、エリ。私もそう思う」


 「では、リリとアマンダさんは、アナスタシア様とキャロライン様の分をお願いします」


 「まあ、フェリノア様。皆さんがご自分で取り寄せられるのでしたら、私もそうさせて頂きますわ。そうしないと、私達だけ、他人行儀に扱われてるみたいで、嫌ですわ」


 「アナスタシア様の仰る通りです。私も皆さんと同じ様に致しますわ」


 「でしたら、皆さん、全て此処にお出ししていきますので、お願いしますね。準備が早く終わりそうで助かります」


 「「「承知しました~、フェリノア様~~」」」


 「取り終えたら、楽しく話ながらの食事を開始しましょうね」


 「「「は~い、フェリノア様~」」」


 こうして、食事会は無事開催出来て、食事を楽しみ、つつがなく終える事が出来たのでした。

 楽しく読んでいただけたら幸いです。

 励みにしたいと思いますので、よろしかったら、評価等々頂けたら嬉しいです。でも、くれぐれも酷評は避けてくださいね、お願いします。作者、メンタル紙ですので書く気力が・・・無くなる可能性があるのです。

 読み手様が増えてくれるのを願いたいです~。

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