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歓迎会をひらくのです

開催前なのです。

 「ふっふっふっ~、これだけ料理を用意すれば十分でしょう、ね、リリ」


 「はい、大丈夫だと思います、お嬢様」


 「それにしても張り切ったね~、春香。オムレツに、卵焼き、から揚げに、今日はカレーじゃなくて、シチューなんだね」


 「うん。最近何かあると、カレーばっかりだからね。違う味付けにしてみようかと。これにメインの兎肉のステーキとパンでお腹いっぱいになるはずですよね」


 「女性陣はこれだけあれば、確かに満腹になるだろうけど、男性陣はどうかな~?結構食べそうだけど」


 「でも、呼んでるの、ルイネス様達だよ、そんなバクバク食べるかな~?」


 「この前開拓村では、村人に混じって、目立たない様に結構食べてたみたいだったよ、春香」


 「そうなの?咲姫ちゃん。なら、何かデザートみたいなのでも作っておこっかな~」


 「デザート?何作るの?春香」


 「安くて大量に作れるパンケーキかな?蜂蜜も森で取れたのあるし」


 「お嬢様、私の分もお願いします。ご飯の量を減らして頂いても構いませんので」


 「というか、リリ、減らして欲しいんでしょ。パンケーキ食べる為に」


 「そうとも言うかもしれません、お嬢様」


 「リリシアさん、春香のパンケーキ、食べた事あるの?美味しい?」


 「とっても美味しいです、カトリーナ様」


 「じゃあ、私もメインの食事をセーブしとこうかな。後で出るデザート用に」


 「咲姫ちゃんも食べるの?」


 「勿論だよ、春香。普段食べられないデザートだよ、食べるに決まってるじゃない」


 「まあ、どうせ作るんだから、多めに作っても手間はあんまり変わらないから、良いかな」


 「で、結局皆来れるの、春香」


 「うん、その予定だよ咲姫ちゃん。開拓村に行った陛下以外みんな、ね」


 「うん?待って、春香。陛下以外って、もしかして?」


 「レーネ様も来てるよ。ヘレン様がどんな子か、直接会ってみたいって言ってた」


 「まあ、そうだよね。王妃様フットワーク軽いもんね。それに春香が料理すると聞いたら、間違いなく来られるわね」


 「で、エマ様もついて来られてるよ。レーネ様のお世話係として」


 「エミリア様がこちらには居るから、お世話係なんていらないと思うけど?」


 「本人目の前にそのこと言わない方が良いよ、咲姫ちゃん。建前は大事なんだから、王宮から出るのに」


 「まあ、そうかもね。でも、ここの三階直通でしょ?別に建前要らなくない?」


 「それでも、他の侍女に示しがつかないから、かな?」


 「どういうこと?」


 「ほら、他の侍女さん達も、開拓村に着いて来てたでしょ。その時、料理を食べてるから、食事も出るなんて言ったら、ついて行きたがる人が大量に出るんだって。だから、ただのレーネ様の御供で出掛ける事にしてるんだって」


 「事情に詳しいわね、春香」


 「ルイネス様達を招待するのに、会いに行ったら、何故か、ルイネス様のとこじゃなくて、レーネ様のところに案内されてね。で、会いに来た事情を説明したら、その場で参加が決定してしまいました。そして、それを聞いてた、エマ様も、一言、フェリ様よろしく、と」


 「まあ、陛下が来られないだけましかな、春香」


 「え~と、聞かされてないからね、陛下」


 「え?」


 「レーネ様が、伝える必要はないって。来られたら、場の雰囲気が悪くなるから、言わないでおこうって言ってた」


 「ま、まあ、そうかもね。国王陛下まで来たら、歓迎会の主役より気を使わなくっちゃ、いけなくなりそうだもんね、ウンウン」


 「フェリノア様~、本日はご招待ありがとう御座います~」


 「アナスタシア様、ようこそいらっしゃいました。でも、結構お早いお着きですね。歓迎会の開始まで、まだ時間はかなりありますよ」


 「それが良いのではありませんか。開始時間の近くで来て、食事して、はい、さようならでは、会話する暇もないではありませんか。なので、早めに来るのは当然ですわ」


 「一緒に来るのは大変ですね、キャロライン様」


 「いえ、カトリーナ様。私も、アナスタシア様と同じ様に思っておりましたから。ですから、他の方々もそう考えて、早めに来てあるのではと思ってたのですが、私達が最初みたいですね」


 「キャロライン様、残念ながら最初ではありませんよ、もっと早くに来られている方が」


 「そうなのですか?どちらの方が、何処に居らっしゃるのです?」


 「レーネ様が、私の部屋にもういらっしゃってます。それはもう、朝早くから。一番乗りでしたね」


 「それは。大変ですわね、フェリノア様。でも、放置して宜しいのですか?」


 「あ、はい。料理をする前に、皆でゆっくりお茶をしながらお話ししてて、その時お茶とお茶菓子を大量に置いてきましたから。今はゆっくりされているはずです」


 「では、後は部活の皆さん待ちですか?」


 「あと、ルイネス様達もですね。それで、来客が全部そろいましたら、隣にヘレン様達を呼びに行く事になってます」


 「どんな方なのでしょう?話しやすい方だと良いのですが」


 「話しやすい方ですよ、アナスタシア様。とてもユージス様の双子の妹とは思えない位に」


 「そうなのですか?それでしたら、お会いするのが楽しみです」


 「はい、後で紹介しますので、楽しみにしていて下さいね」


 「「フェリノア様~、ご招待ありがとう御座います~~」」


 「フェリノア様、遅くなって申し訳ありません。何かお手伝いできることは?」


 「リルさん、ロッテさん、いらっしゃい。アマンダさん、気を使わなくても大丈夫です。もうほとんど終わっていますから。後は揃ってから、料理をお出しするくらいです」


 「では、その時お手伝いさせて頂きます」


 「はい、そこまで言っていただけるのでしたら、その時はお願いしますね、アマンダさん」


 「お任せください、フェリノア様」


 「「「フェリノア嬢、招待ありがとう」」」


 「まだ早いですが、皆さん集まりだされましたね」


 「やはり、考える事は同じだという事だと思います、カトリーナ様」


 「ですね、キャロライン様」


 さあ、皆さんが来られましたね。後は、エリザさん、メルシアさんですか。来られたら、マリエラさんも部屋に呼びに行って、それからヘレン様を呼びに行きましょう。楽しい歓迎会になると良いと思います。

 楽しく読んでいただけたら幸いです。

 励みにしたいと思いますので、よろしかったら、評価等々頂けたら嬉しいです。でも、くれぐれも酷評は避けてくださいね、お願いします。作者、メンタル紙ですので書く気力が・・・無くなる可能性があるのです。

 読み手様が増えてくれるのを願いたいです~。

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