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姫様の反省会なのです

あれ?両方の話しを終わらせる予定だったのですが・・・

誤字の報告、皆様いつもありがとう御座います。大変助かっていますです。

 男性寮の建物へと戻った、姫様達。こちらもこちらで、反省会みたいです。


 「出端から、対応を間違えてしまいましたね。もう少しこちらの事を、調べておくべきでした」


 「申し訳ありません、姫様。お助けするどころか、足を引っ張てしまいました」


 「それは仕方のない事だと思います、サンドラ。あのような料理が存在するなど、思いもしませんから。兄の仕出かした事が念頭にありましたし、私でもああした対応をしてしまいましたから。王宮での生活で相手の機微を読むのは上手くなったと思っていたのは、思い上がりだったようです」


 「いえ、姫様は頑張っておいでだと思います。ただ今回の件が、想像の範囲外だったと言うだけで」


 「ですが、対応を間違った事には違いありません。今回の為に誠実に対応して頂いたのに対し、こちらは不誠実な行動をしてしまったのですから」


 「それはそうなのですが・・・」


 「ですが、幸いにして、もう一度やり直す機会を頂けたのです。そこで挽回するしかありません」


 「はい、次こそは姫様の為にも、対応を間違わない様、細心の注意を払いたいと思います」


 「サンドラ、本当に大丈夫なのでしょうか?」


 「どうしたの、テルマ?」


 「最初は、あのような事を仰る方を、礼儀を知らない無礼な方だと思ったのですが、最後は皆さんをとりなして下さいましたし、次のチャンスをも与えてくださいました。そして何より、髪の事や料理の事も知らず知らず、侮辱していたのにも関わらず、許して下さったのです。よくよく考えれば、礼儀知らずで無礼なのはこちらだったというのにです」


 「はい、だからこそ、次回挽回を・・・」


 「出来るのでしょうか?また、私達の思慮の及ばない所で、何かに気付かれ、厳しい言葉を、姫様に掛けられたとしたら、二の舞にはならないでしょうか?」


 「そ、それは・・・」


 「今回もですが、後になって振り返り、こうして反省する事は出来ましたが、その場で冷静に受け入れる事が出来るのか、心配なのです。人は痛い所をつかれた時ほど判断を誤ってしまいますから」


 「確かにそうですね、テルマ。ならば、初めからお断りしておく事にしましょう。思慮が足りないので、もしかしたら、ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、どうぞ、ご指導をお続け下さいます様に、と。そうすれば、使徒様の事です、許して下さると思います、今日の様に」


 「確かに姫様が仰ったような黒髪でしたが、本当に使徒様なのでしょうか?」


 「ええ、間違いなくそうだと思います」


 「姫様、何故そう思われたかお聞きしても?」


 「この国の学園は国営です。その寮館長は国から任ぜられているのは間違いないと思います。その方が使徒様に訊ねられ交わされた会話を思い出せば判ります」


 「申し訳ありません、姫様。目の前の料理に対しての怒りで、よく聞いておりませんでした」


 「サンドラ同様、私もです。何を話されたのですか?」


 「エミリア様は仰いました、使徒様が王妃様に話された私の印象が、聞いていたのと違うと。まず、それから察するに、今回、兄があれだけの事を仕出かしたにも拘らず、簡単に受け入れてもらえたのは、事実に気付かなかったのではなく、使徒様の口添えがあったからなのでしょう。そして、その発言が王家に受け入れられる程、あの方の発言には力があるという事です。それにその後の言葉が凄いのです」


 「なんと仰られたのですか、使徒様は?姫様」


 「失言をした私を、今の年齢ならば仕方がないだろうと、使徒様が知る十年後の私と比べて仰られたのです」


 「な。本当の事なのですか?」


 「事実だと思います。なにせ、その場にいる誰もが自然な事として聞いていらっしゃいましたから。普通なら十年後の事なんて言えば、誰かが聞き返すか注意するはずですから」


 「た、確かに」


 「あの時は、私も言われた事に狭量になり、その事を聞き流していましたが、今思えば、そこで気付ければ冷静にお話を聞けたかもと、反省するばかりです」


 「では、使徒様に間違いないのなら、今後の対応はどうなさるのです?」


 「最善を尽くして、友好を築きたいと思います。それに、考えてください、今日も苦言を言わず、そのまま、私達が帰るのを放置する事も出来たのです。それをせず、言葉を掛けられたのは、嫌味を言うのではなく、私の成長を思われての発言ではないかと思うのです。なので、次からは、その心構えでお言葉を聞きましょう。そうすれば怒りで狭量になることは避けられると思うのです。なので、サンドラ、テルマ、もし、貴女達が私に対しての発言で気に入らない事があっても、そう思う事にして下さいね、お願いします」


 「判りました、姫様」


 「私もです。それに私はあの方と、もっとお話ししてみたいです」


 「そうね、私もよ。そう思うと、さっきまで嫌だった、挨拶会が終わった事が残念で、次回の歓迎会が待ち通しくなるわね」


 「あの料理も素晴らしいお味でした。他にも知らない美味しい物が有るのでしょうか?」


 「きっとあると思うわ、なにせ、使徒様ですもの」


 「作って頂くのは、忍びないのですが、楽しみで仕方ありませんね」


 「では、先ずは、厚かましくはあるのですが、今回の料理の感想を正直に述べ、次回もお願いするとこから始めなくてはなりませんね」


 「「お供します、姫様」」


 お姫様達の反省会は、この様にまとまった様なのでした。で、女子寮は?

 楽しく読んでいただけたら幸いです。

 励みにしたいと思いますので、よろしかったら、評価等々頂けたら嬉しいです。でも、くれぐれも酷評は避けてくださいね、お願いします。作者、メンタル紙ですので書く気力が・・・無くなる可能性があるのです。

 読み手様が増えてくれるのを願いたいです~。

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