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定番の料理なのです

これは美味しいですよね。

 「お嬢、約束通り狩ってきたぞ~って、遅かったか」


 「今日は、狩った獲物を、解体と調理まで皆でしましたから。ですので、それは明日使わせてもらいますね。それで、一緒に食べていきます?夕食」


 「お、いいのかい、一緒して?」


 「はい、丁度男性陣の来客が来ないかと、思ってたところでしたので」


 「というと?」


 「今回の皆との旅行、保護者として、昨日も顔を出されてましたが、担任の先生が来ているんですが、男性一人だと、この中に混じるのは、気を使われるかと思いまして。で、昨日の様に、誰か来てからお呼びしようかと、そう考えてたところだったので助かります」


 「じゃあ、今日は、私達が先生を呼んできます、フェリノア様」


 「宜しいのですか?アマンダさん」


 「はい、ですので、フェリノア様はそのままご準備をお続け下さい」


 「判りました。では、そうさせてもらいますね」


 「「すぐに呼んできます、フェリノア様」」


 「はい、お願いします」


 で、さっき、皆で用意したお肉を、早速焼き始めます。別の鍋のもつ煮込みも、もうそろそろ、良い頃合いだと思いますし、大丈夫でしょう。あ、そういえば、


 「ダイナスさん、皆さんお酒は飲まれますか?今日のおかずは、お酒に合うと思いますので、飲まれるなら、ご自分達で調達してくださいね。私達は、皆、まだ飲みませんので、飲むお酒の類は所持していませんから」


 「ああ、ならひとっ走り、仕入れて来るよ。でも、飲む分はって、他に何の用途があるんだい?」


 「料理に仕えます。赤、白のワインも使いますし、白麦から作った料理酒も持ってます。ですが、出しませんよ。あくまで料理用ですからね」


 「へ~、そんなもの料理に使うんだ~。美味しくなるの料理?」


 「はい、カーラさん。今日のおかずもそれを入れて煮込んでますし、お肉用のソース作りに、赤ワインを、魚料理に白ワインを使うと美味しいですよ、とっても」


 「お嬢の料理は、昔っから美味しいもんな。そんなものまで使ってるとは思わなかったけど。そうだよな、焼いたり、水で煮込んだだけで、あの味になるはずないもんな。納得だ」


 「お嬢、赤ワインのソースのお肉料理が食べてみたいです」


 「クリスさんが、言い出すのは珍しいですね。良いですよ、ちょっと待つ事になりますけど、作りましょうか?」


 「はい、出来ればお願いします」


 「では、オークのお肉と牛のお肉を取り出してっと、これをこうです」


 両手に刃物を持ち、お肉をみじん切りにしていきます、そしてついでに、村の方が作っている堅いパンを細かく、私特製のおろし金で、おろしておきます。そうして、此処では高級品ですが卵も取り出して、混ぜてこねて、形を作ります。そう、ハンバーグです。

 焼くときの出汁に赤ワインとトマトで作ったケチャップもどき、それに砂糖や醬油を少量足してっと、そうすると、前世程ではないですが、立派なソースの出来上がりです。


 そんな事をしていたら、いつの間にか周りに人だかりが、そして、


 「も、もしかして、それハンバーグなの春香。そ、それ私にも出して、絶対」


 「フェリノア様、私も食べてみたいです」


 「カトリーナ様が珍しく興奮なさるくらいの料理でしたら、私も食べてみたいですわ」


 「ご令嬢三人共ですか?」


 「「「私達も食べたいです、フェリノア様~」」」


 「判りました。皆さんの分もお作りしますね。ですが、少し待つ事になりますし、今日の獲物のお肉も焼いてますが、食べきれますか?」


 「「美味しい物なら、いくらでも。任せてくださいフェリノア様」」


 「こんなものまで再現してたのね。でも、これは、良い仕事だわ。ナイスよ、春香」


 「取り敢えず、今一つだけ作ってたのを、まずクリスさんに。はい、どうぞ」


 「ありがとう、お嬢。では、早速。う・・・・・・」


 「ど、どうした、クリス?」


 「ちょ、ちょっと、大丈夫、クリス?」


 「お、おい、回復、回復って、回復役、クリスじゃん」


 「~~~~、美味し~~~。お嬢、これ、サイコ~~。今まで食べた中で一番美味し料理。毎日でも食べれる。うん、お嬢は私が嫁にします」


 「復活したと思ったら、いきなりそれ。で、クリス、そんなに美味しいの、それ?」


 「うん。途轍もなく」


 「じゃあさ、ひ、一口だけ頂戴」


 「え~、私の分が減ってしまうじゃない。でも、これ位だけ、分けてあげましょう、はい、あ~ん」


 「ありがと、クリス。あ~ん、って、ホント美味し~~~、なにこれ、なんなのこれ。お、お嬢、わ、私にも一つ追加で。お金払うから、お願い」


 「クリス、俺達にも一口」


 「嫌よ。男性陣にはあげません。自分達で頼みなさい」


 「お、お嬢、俺達にも、そ、その料理を・・・・」


 「えっと、予定になかったんで、材料足りないかも?」


 「そ、そんな~~~。余りにも無体すぎる」


 「と言うのは冗談で、多分大丈夫です。でも、この量だと、時間掛かりますよ、大丈夫ですか?」


 「おう。他にも色々あるみたいだし、飲みながら待つから大丈夫」


 「その、煮物料理も美味しいと思います。お酒を飲みながらなら、尚更」


 「そ、そうなのか?いや~、今日ここに来て良かったよ」


 「ホント、ホント。お嬢サイコ~。お嫁に来て~」


 「駄目です。フェリノア様は渡しません」


 「あ、第二陣できたよ~、皆取りに来て~」


 「「は~い、フェリノア様~~」」


 いつの間にか、呼ばれて来ていた先生も、皆に交じって食事を始めていました。お腹すいてたのかな?というか、先生お昼何してるんでしょうね?不思議です。

 楽しく読んでいただけたら幸いです。

 励みにしたいと思いますので、よろしかったら、評価等々頂けたら嬉しいです。でも、くれぐれも酷評は避けてくださいね、お願いします。出来れば甘やかしてくださいませ。作者、メンタル紙ですので書く気力が・・・無くなる可能性があるのです。

 読み手様が増えてくれるのを願いたいです~。

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