冒険者方、なのです
え~と、・・・一言、ごめんなさいです。
「おっ。お嬢様が戻ってこられましたよ。なので、本人にご確認をお願いします」
「「「フェリノア様、昔のお話しを伺っても~?」」」
「やはり、そう来ましたか。前から言ってましたし、仕方ありませんね。ですが、食べながらと言うのも何ですので、皆さんが全て、食事を終えてからにしましょう」
「「「判りました~、フェリノア様~」」」
「さあ、早く食事を終わらせましょう。楽しみはそれからですよ」
「「「了解。アマンダさん」」」
「楽しい良い方達の様ですな、お嬢」
「はい、村長。運のよい事に、良い方達に巡り合えました。なので毎日楽しく過ごせています。まあ、こちらの事が心配ではあるのですが、ね」
「なんの。此処までして頂いてるのです、お嬢が学園に通ってる間くらいは、どうとでもしてみせますとも。なあ、皆」
「「「おう、任せておいてくれ~~、お嬢」」」
「そりゃ~、お嬢に比べれば頼りないかも知れないが、これでも一応は国から指名された冒険者だ、俺も頑張らせてもらうぜ」
「ああ、お前は借りを返したいもんな、お嬢に」
「あ、お前らまた、その話を。それは禁止って言っただろう、さっき」
「冒険者の皆さんも、食事を済ませて下さいね。楽しくお話しするのは、その後でもできるでしょう?」
「「「す、すまん。了解した、お嬢」」」
「はぁ~、あの方たち、この国最高と言われる冒険者の方達ですわよね?フェリノア様の前では借りてきた猫みたいですわ」
「「「ぷっ、あの顔で猫~~」」」
「あ、虎かもしれませんわね」
「お嬢の友達も容赦ないな~、流石ご学友の方々だ。俺達相手に気後れしないとはな~」
「いやいや、理由は簡単だぞ、ダイナス」
「うん?なんでだ?そう簡単に高ランク冒険者になんて、慣れたりしないだろう?」
「ば~か、お前。それ以上の人が傍にいんだろ。それに慣れりゃあ、俺たちなんか気にならないさ」
「あ、そういう事か。確かにな」
「皆さ~~ん、料理は足りてますか~、お肉追加しましょうか~~?」
「「「お願いします、フェリノア様」」」
「「「こっちにも頼むぜ、お嬢」」」
「はいはい、貴方方ならご自分で狩れるでしょうに」
「「「いやいや、お嬢の獲物には敵わないって」」」
「いや、ホント。俺たちも、ただお呼ばれするだけじゃ~申し訳ないんで、魔物を持参しようか話したんだけどよ~」
「「「お嬢が持ってる物の方が美味しいんで、諦めた」」」
「という事だ。申し訳ない」
「構いません。皆さんが怪我もなく、元気な姿で顔を見せてくれたのです。それだけで大丈夫です」
「「「「お、お嬢うう~~~、ありがとう~~」」」」
「はい?何がありがとうかは判りませんが、どういたしまして?」
「いや、俺たちが怪我しなくなったのは、お嬢が作ってくれた、あの城壁のお陰だ。ヤバい時にいつでも逃げ込める場所があるって、凄い事なんだぞ」
「そうなのですか?」
「ああ、昔なんかは、そのヤバい場面程、魔物を村におびき寄せない様、ここから離れないといけなかったからな。それこそ、死ぬことになっても、な」
「そうそう、だからこいつの時も、村の入り口で、皆ふんばったっけ」
「「「そうだぞ、死ぬかと思ったぞ、あの時」」」
「あ~、またそこに戻るのか。スマン、スマン。でもその話もう禁止、な」
「「「無理無理~、一生言われるぞ、お前」」」
「相変わらず仲がいいですね、皆さんも」
「それこそ命を預け合ってる仲間だからな。もうこいつら以外とは組めないよ」
「「「しょうがなく、組んでやってる、ダイナスと。可哀想だから」」」
「お、お前ら~~」
「ふふっ、やはりこうやって話していると、帰って来たって、実感しますね。さっきも感じましたが」
「うん?そうなのか?お嬢なら何処に行っても、自由奔放そうだが?」
「いえいえ、流石に王都では、そう好き勝手には出来ませんよ。ちゃんと周りに合わせています」
「「「「・・・・・・」」」」
「あ~、お嬢。楽しそうに話してた、お嬢の友達達、今の発言で静まりかえったぞ」
「私の所為ではありません。少し離れていますし、向こうでそうなる事があったのでは?」
「そうなのか?いや~俺はお嬢の所為だと思うんだがな~」
「それは言いがかりというものです。ちゃんと品行方正を旨に頑張ってますから」
「「「ぶふっ~~~」」」
「おいおい、今度は沈黙じゃなく、吹きだしたぞ。やっぱりお嬢の所為なんじゃ~?」
「だから、違うと言ってます。まあ、いいです。後で皆さんにもお話を聞きたいと、私のお友達も言ってましたから、その時に、潔白を証明します」
「「「無理だと思うけどな~~」」」
「あなたたちまで。・・・早く食事を終わらせてください。皆を集めますから」
これは皆を集めて、話をしなくてはいけないようです。さあ、食事を終わらせましょう。
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