後でご招待なのです
えと、熱で朦朧としてて、文章支離滅裂なのかもです。ご勘弁をお願いするです~。
「ああ、やっぱりできるのですね、転移魔法。フェリノア様ならやりかねないと、カトリーナ様からお話を伺い、納得してはいましたが、こうして現実に見せられると、驚きを隠せませんね」
「エミリア、成功したわ。これからこの部屋は、関係者以外立ち入り禁止ね。あ、そうだ、フェリちゃん。エミリアにも、ここ通れるようにしてもらえないかしら。報告をしに来るのに、時間を掛ける事が無くなるのだもの、助かるはずよ」
「私もでしょうか?王妃様。今まで通り伺っても構いませんが」
「何言ってるの。私も試して危険がなかったのに、わざわざ時間を掛けてくる必要もないでしょう。それに転移先は元貴女の部屋だもの。貴女がその部屋から出てきても、誰も不思議に思わないわよ」
「あの部屋なのですね。それでどうすれば宜しいのでしょうか?」
「エミリア様、普段何か身につけられている物などないでしょうか?」
「この首飾りは常に身につけておりますが。城に雇用された際、母にお祝いにと渡されたものですので」
「では少しお借りしても?」
「ええ。どうぞ」
手渡されたそれを、手に持つと、先程と同じ様に付与を施します。一瞬で済んでしまうので、本当に何をしているのかすらわからず、終わったと返された、首飾りを首につけ直すと、
「あの、フェリノア様、もう宜しいのですか?手に取られた以外、何もしてない様に思うのですが」
「実際、体験して頂いた方が早いかも。エミリア様、此方に」
「えっと、此処ですか?」
「はい。その場にお立ち下さい。そして、お城の部屋を思い浮かべてください」
「はい、思いうかべ・・・・、な、何なのです。見慣れた部屋が向こうに」
「あ、そのまま向こうに行ってみてください。で、確認出来たら、向こうの部屋には判りやすいように、敷物を敷いていますから、その上に乗って、今度は寮の部屋を思い浮かべてくださいね。では、行ってきてください」
そういわれ、恐る恐る歩を進め、皆の見守る中、転移をしてみる、エミリア様。姿が消えると、皆感嘆の声を上げる。
「「ほわ~~」」
直後また空間がゆがむと、そこからエミリア様が戻られました。
「ただいま戻りました。これは、何と言いますか、驚きしかありませんね。どう表現していいのか判りません」
「そうよね~、流石フェリちゃんね。でもどうやって思いついたの?教えてくれない?」
「えっと、それはですね~、魔法自体は物語などであるので、どうやって現実にするかとの悩みなのですが、実は収納の魔法、と言いますか、元は時空間魔法というのですが、それを練習してできるようになって、完成させたとしか・・・」
「判りやすく説明できる?」
「先ず収納なのですが、これも物語の中によく出てたので、最初にチャレンジしたのです。これは何もない空間を違う異次元に繋げる事で収納スペースを確保するのですが、最初は空間に穴を開ける事さえ出来ませんでした。
で、練習を重ねて、穴を開けて別の次元を確保する事が出来たのですが、最初は魔力の量が足りなくて、ほんの少しのスペースしか確保できませんでした。それでもあきらめずに繰り返していると、段々と中が広くなり、今ではどの位広いか判らない位になったのですが、ね」
「で、それがどう結びつくの、フェリノア様?」
「あ、カトリーナ様も興味ある?」
「良いから、話の続きを」
「はい。でね、ある時思ったのが、空間を別次元に繋げてるけど、これ片側しか開けられないのかなあ~と、そう思ってね、なにせ収納の魔法は、決まった場所で使うのでなくて、必要な場所の色んなとこで使うから、どこからでも同じ収納に繋げられるのは判ってたからね。
でね、最初は一ヶ所から開けてみて、その場所をさっきみたいに付与で固定して、十メートルくらい離れた場所に行って、反対側に繋がるイメージで開けてみたら、トンネルみたいにつながったんだ。
なのでね、その収納と別の場所に空間を確保してない穴同志を繋げてみたら、今みたいに転移が完成してました、と」
「努力も凄いのだけれど、その想像力も凄いわ、フェリちゃん。で、その付与した座標は消す事は出来るの?」
「あ、はい、簡単に。消しますか?」
「あ、これは良いのよ、フェリちゃん。有り難くこれから、使わせてもらうから。でも、一時的に必要で作った物がいつまでも残ると大変だと思ったのだけれど、消そうと思えば消せるのね?それを聞いて安心したわ」
「安心できるのでしょうか、このような物が」
「エミリア、心配性ね。この世界で使えるのはフェリちゃんだけなの。それも知っているのは、ここにいるメンバー位なのでしょう?」
「あと、若干数名程いるとおもいます、王妃様」
「じゃあ、その方達には堅く口止めをしておいてね。今晩にでも、旦那様と話をつけておくから、あ、フェリちゃん、私は通過できるけど、一緒にいる人はどうなの?」
「身体に触れていれば大丈夫かと。衣服なんかも大丈夫なので、附属扱いなのかと」
「じゃあ、後で確認がてら二人で顔を出します。その時、フェリちゃんを王城の夕食に連れて行くから、彼女の食事は必要ないわよ、エミリア」
「かしこまりました、王妃様」
「え?」
「と言う事なので、また後で会いましょうね、フェリちゃん。さっき、王に言伝を頼んでおいたから、今頃時間を空けて待ってるはず。なのでちょっと行ってくるわ~」
「ご愁傷様、フェリノア様」
「王家の方々とのご会食なのですね。大変そうではありますが、頑張ってください、フェリノア様」
「カトリーナ様もアナスタシア様も、そんな事を仰らず・・・」
「お誘いになられたのは、今回、フェリノア様のみなので、他の方は難しいかと」
「エミリア様まで・・・」
「この国における、その魔法の使用条件を、食事の席で決めるのも何なのだけれど、堅苦しい謁見の間で行うより良くない?」
「謁見の間っ~~、大げさすぎない?」
「すぎない。諦めて行ってきなさい。で、使用は禁止されないまでも、口外は禁止かもね」
と、皆から見放されつつ、王家の夕食に招かれることになるのでした。旅行のお話し、途中までで終わってないけど、それもなのかな?
楽しく読んでいただけたら幸いです。
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