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魔法少女グレイプニル! 〜正義の魔法少女になれない私だけど、魔法少女を助ける為に暗躍します〜  作者: 鈍色錆色
第一編 Aルート 斬撃と蟻

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第一回エキシビションマッチ ダムド対アベレージ

本編に一切関係しない箸休め企画です

 理由などない。

 筋書きなどない。

 コレはただの過程の話で、冗談の話で、夢の話だ。


 ルール1

 無限に続く地面だけが存在する真っ白な異空間で戦闘を行う

 ルール2

 予め対戦相手の今までの戦闘を閲覧し、技や魔法、得意戦法を理解できる

 ルール3

 戦闘以外に関する思考は不可能


 □ □ □


「初めまして、ですね」

「あぁ、初めまして、だ」


 互いに挨拶を交わすが、その表情は極めて剣呑。

 互いが互いを『敵』として認識していた。

 何故、などの問いは無意味である。

 これは、ただの夢なのだから。


 魔法少女ダムド

 魔法少女アベレージ


 広い空間の端と端から、ゆっくり二人は歩み寄る。和解のためではない、ただ殺し合うために。


「悪趣味な夢ですね、我ながら」

「まったくだな。死人と話す夢とは縁起が悪い」

「死人と殺し合う夢は、縁起がいいかもしれませんよ」

「あぁ、確かに。もう一度しっかり送ってやるのも、悪くない」


 試合のゴングは無い。

 否、すでに殺し合いは始まっている。

 歩み寄る二人の速度が一瞬遅くなり、次の瞬間にはカードを片手に走り出していた。


「「『変身』」」


 この空間では、お互いの魔法はすべて見透かされている。

 だからこそ、発生する疑問


 何の魔法を使うべきか


 ダムドの魔法は『蟻』と『斬撃』。

 一方アベレージは『鷹』と『炎』。


 両名、普段なら様子見用の魔法はある。だが、今回はなぜか相手の能力を見極め終わっている。

 だからこそ迷う。



 魔法少女アベレージは初手の選択をじゃんけんの様な駆け引きだと認識し、思考の海に沈み込んだ。


『炎』は接触イコール即死級の反則近接魔法。だが、『蟻』の魔法相手に近接は挑みにくい。完全獣化されれば、一瞬で見失う。

 そして『蟻』の魔法の特性には『増殖』がある。

 大きく体力を消費するが、大量の蟻を召喚し、紛れ込めば見つけることは難しい。

 そして『蟻』は『炎』の天敵になりうる魔法だ。


 増殖した蟻のは延焼させようとしも、燃えてる部分を群から切り離して回避する。それどころか、最後の力でこちらに炎を引火させかねない。

『炎』の魔法は着火、延焼する魔法であり、炎の耐性を持つ能力ではないのだ。


 だが『鷹』なら対応できる。『蟻』になって視界から消えようと、鷹の目の前では逃げきれない。


 だが、『鷹』の魔法は初手でなくてはいけない。

『炎』から『鷹』に切り替えてる間に増殖されれば、空に逃げるしかない。

 空中戦は本来なら『鷹』の独壇場。

 だが、空に逃げればアレが来る。


 魔法少女ダムドの最強対空技『スカイ・リッパー』


 極大、超高速の見えない斬撃の前では、弾丸すら見切る鷹の目も、音速で空を駆ける飛行能力も、無力。


 なら最初は『鷹』


 の様に思えるが、ここでまたもや問題が発生する。


 飛行が封じられたならば『鷹』は近接戦闘で活かす魔法。

 だが、近接戦では明らかに『鷹』よりも『炎』の方が強い。

 喧嘩殺法の『斬撃』に負ける気はしない。

 触れるだけで、勝ち。


 迷いに迷った挙げ句、アベレージは『鷹』を選んだ、楽な勝利ではなく、相性の有利を取りに行った。


 ここまでは全て、アベレージの思考。



 彼女は、()()()()()に、最後まで気づけなかった。

 だが、それは敗因ではない。


 ごちゃごちゃと考えたアベレージと違い、ダムドの脳内はシンプルだった。


 それは、この夢の世界で戦うと理解した時の疑問。


「『斬撃(スラッシュ)』」


 初手『斬撃』

 そしてダムドは足を止め、チェンソーを()()()()()()()()()


「あ」


 そしてアベレージは、ようやく己の敗北に気づく。


「『スカイ……いや、違うな『スペース・リッパー』」


 横一閃。

 巨大な斬撃が、アベレージの胴体を真っ二つにする。

 さらに続けて、右斜め、左斜め、縦。

 一発ずつ、溜めながらも連続して斬撃を飛ばした。


 四つの斬撃。たったそれだけで、ダムドの正面の敵は生存できない。

 ダムドが頭の中で思い描いていても、実現できなかった必殺技『スペース・リッパー』


 なぜ、ダムドの斬撃が対空限定なのか。


 それは、攻撃範囲と攻撃威力が高すぎて、周囲の建物や人を巻き込んでしまうから。


 だが、このフィールドではそんなモノは存在しない。


 そして、お互いの手の内がわかった上での対戦。

 だからこそ、今までダムドが一度も使ったことのない、初出の技に対応できなかった。


 更に、戦闘以外の細かいことを考えなくて良いということも、ダムドの制限を外すきっかけであった。


 ずべてのルールが、ダムドの勝利に貢献する。


「まっ、きっちり成仏してくれや。今回の『成果』はありがたくもらっておくからよ」


 エキシビジョンマッチ

 ダムド

 対

 アベレージ


 勝者、魔法少女ダムド



言い訳をさせてください。

本当は、魔法少女同士のアツい戦いを演出しようと考え、この夢バトルを計画しました。

第一回は個人的に同格かつ出番が少なそうなダムドとアベレージさんを選出。

色々とシミレーションをしていたんですが、途中で今後の為にもルールを整備すべきと考え、ルール1〜3を設定しました。

環境の優劣や、関係性による手加減の余地を無くし、退屈になる様子見パートを削る為に互いの手札を公開してバトルをしてもらいました。

しかし、この条件ではシミレーションでダムドが無双してしまい、今回の様な瞬殺になってしまいました。

今後はこのルールを前提に魔法少女を選出します。

逆に言えば、今後この企画にダムドさんが出る時は『スペース・リッパー』対策が出来る魔法少女がやってきます。

次章の終わりにも開催しますが戦ってほしい組み合わせをコメント頂ければ、検討させていただきます。

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