詩 機械人形の逃亡者R2
「狂気の呪いは目を離さない」
「魅入られた者達が、手を伸ばしていく」
機械人形は追手から逃げ続ける
その鉄の体に秘められた秘密と共に
横に連れそうのは敬愛するマスター
二人でずっと旅をする
それが夢だったから
けれども追手は追い続ける
逃走はずっと長引き続ける
いつか終わりがくるならと
マスターを置いて決断した
機械人形の逃亡者
一人きりで 身を差し出す
大切な存在を守るため
どうか幸せになってほしい
これ以上は不幸になって欲しくない
哀れ さらわれる逃亡者
その末路には 夢はない
けれどそこに連れそう影
大切な唯一 欠けてはならない
二人で一つと約束を
交わしたのだからと笑いながら