あじと
「やっと着いた。」
上月は疲れ切ったという表情で、ふぅとため息をついた。
なにせ、ずっと能力を使い続けていたのだから、疲れるのは当たり前だ。
能力を使う、と言う事はつまり、5分間例えば使った場合、五十メートル走を全速力で走った時と同じくらいの体力を使うのだ。
45分ほど使い続けて、息が上がらないだけ褒めて欲しいもんだ。
ぎぃっ…
…ホント、このドア古すぎだろ…(ぎぃっ)って;
ま、ともあれ。
「おかえりぃ〜!」
入った瞬間に前から突進してきた小さな人。
「ぐふっ」
いくら小さくても・・・不意討ちは駄目だろぅ?!
今なんか胃から何かが出るかと思った;
「にぃに!おみやげは?おみやげは?」
…しかし、この天使の笑みを前に…突進してくんな。なんて…言えない…
いや、ショタコンではない。断じて。
「わ、悪い。今日はおみやげないんだ。」
すると、途端にしゅん…としてしまった。
あぁぁ…何故、おみやげ買ってこなかったんだ?!
「で、でも…今度買って来てやるから…!」
まだ腰に捕まっている小さな手に自分の手を重ね、 な? と、笑顔で言ってやる。
「…うん、また今度絶対だ「なんだ?あ、帰って来てたんだ。おかえり、ショタコン野郎。」
!!
「だ、れ、が!ショタコンだ!?シゲ!」
「え、自覚なかったとか…大丈「よし、その場を動くな。シゲ。一瞬であの世に行かしてやる。」
この嫌な奴は、シゲ。
ホント、いつか消えて欲しい奴だ。
「あ、大にぃ!」
シゲを見つけて、そのまま向こうへ駆け出す、小さな人。
「よしよし、ヒヨ。大丈夫だったか〜?」
「??大にぃ、大丈夫って、なにが??」
「他人が聞いたら誤解生むような言い方やめろ!だいたい!ヒヨは俺達の実の妹だ!!可愛がって何が悪い?!」
「あー、はいはい。それよりさ、お前、大ボスに連絡。した?」
「あ。」
すっかり忘れていた。
「早くしてこいよ〜。大ボスがお待ちかねだ。…あと、さ。‘あいつ’どうだった?」
「…‘あの方’は、、、やっぱりだったよ。あと、‘あいつ’がいた。」
「そ、っか。…………。ヒヨ、大にぃと向こうで遊ぼうか。小にぃは今から用事があるんだ。」
「うん!遊ぶ!じゃあ、小にぃ、また後で来てね!」「おう。」
さて、と。
報告に参りますか。
何から話そう。
大ボスのドアを掴み、少し深呼吸してから、ドアを開けた。
読んで頂き、ありがとうございました。
大変申し訳ないのですが、この話は前編と後編に分けさせていただきます;
またのご来店をお待ちしております!