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153話

 「ギーゼ、フェイ、ミーア」

アーセルの悲鳴が聞こえる。聞こえるという事は、僕は生きている。

「ミーア、無事かい」

「ええ、初めてのタイプの魔法だったからびっくりしたけど。大丈夫よ」

「勇者様、当然無事ですよね」

僕が声を掛けると。勇者様がむくりと起き上がり

「知っていたのか」

「勇者シリーズの防具を着込んだ勇者様が魔法で落ちるなんてのは聞いたことがありませんよ。それにアーセルを欲しがった元々の理由もね」

僕の言葉に勇者様の肩がピクリと動いた。

「しかし、フェイウェル殿とミーア殿が無事なのは……」

「僕達は色々とね。それに僕達の装備は竜の素材から作った特製です。勇者シリーズとはいきませんが耐魔法性能はかなりのものですからね。今の感じからするとエルダーアークデーモンが魔法を放つときにカウンターで攻撃すればかなり効果がありそうです。とにかく、僕とミーアがサポートします。エルダーアークデーモンを討伐するか。最低限森に追いこみますよ」

僕の思惑としては勇者様に最低限、魔法への恐怖感を薄めてもらうつもりだった。勇者は強大な魔法耐性を持っている。勇者シリーズを装備していれば、たとえ上位王種の放つ魔法であっても耐えられると。

「では続けますよ」

僕が竜の混合魔法でエルダーアークデーモンを浮かせる。当然敵意は僕に向く。そこからエルダーアークデーモンの攻撃を剣で払い、受け流し、いなす。そうしてスキを作り勇者様に攻撃をいれてもらう。

 エルダーアークデーモンが再度魔法を放つ体勢に入った。

「勇者様、今です全力攻撃を」

勇者様がエルダーアークデーモンに聖剣を突き立てる。わずかな怯みこそあるけれど、やはり魔法をとめるまでには至らない。エルダーアークデーモンが闇魔法を放つ、今回のターゲットは僕だ。後ろには誰もいない。でもその先には街がある。やはり躱すわけにはいかない。放たれた闇魔法のコアに剣で切りつける。今回ミーアはエルダーアークデーモンの反対側にいるので僕ひとりで受ける。2回目で慣れの分倒れずに済んだ。魔法を放った直後の今がチャンスと勇者様が切り込んで……。切り込みが遅い、このタイミングだと……。勇者様がエルダーアークデーモンに切りつけ、即退避……間に合わない。エルダーアークデーモンが振り回した腕が勇者様を吹き飛ばした。とっさに聖剣を差し出していたので直撃ではない。勇者シリーズの防具を装備しているので死んではいないと思うけれど。

「無理だな」

ポツリと僕が漏らしたのをミーアが聞きとがめた。

「フェイ」

「ミーア、勇者様をアーセルの元に」

動かない勇者様をミーアがアーセルの元に連れていき、アーセルに一言二言話しかけている。その言葉にアーセルは驚き、そして小さく頷いた。

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