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Unlimited World ~生産職の戦いは9割が準備です~  作者: あきさけ
後日談その2 Unlimited World Restart
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366.11.雪音の通院結果

令和1年(元年)11月11日ということで11時にも投下

11分までやらないのかって?

……なろうだと予約投稿が時間指定なんだから仕方がないじゃんよ

(カクヨムだと11分まで指定して投稿してるよ!)


この話は本日二話目です。

一話目をお読みでない方はそちらからどうぞ。


「ふむ。カウンセリング結果も特に問題ないね。……それにしても、一気に症状が安定したね」

「ありがとうございます。不安に思ってたことが一気になくなったおかげ、かな?」

「なにはともあれ、快復傾向にあるならよいことだよ。それじゃあ、今日の診察はこれで終了かな」

「わかりました。ありがとうございます、先生」

「お大事にね」


 今日も診察結果は上々だったみたい。

 ここ数回のカウンセリングは、どれも安定してるって言われてるし、このままよくなるといいな。


「雪姉、お帰りー。結果はどうだった?」

「ただいま、遥華ちゃん。診察結果は問題ないって」

「そっか。早く病院に来なくてもよくなるといいね」

「そうだね。……それじゃあ、お会計とか済ませたら家に帰ろう」

「だね。お兄ちゃんも待ってるだろうし」

「うん。大人しく待っててくれるといいんだけど」

「あれで心配性なところもあるからねー。まあ、ゲームでもしながらゆっくりしてると思うよ」

「……そうだよね。さあ、早くいこう」


 病院の受付で会計等を済ませると、家路につく。

 まだ、この季節の北海道は雪も残ってるし、春が来たとはいいにくい。

 春の代名詞である桜だって、咲くのは四月の終わりから五月の上旬だしね。


「そういえば、雪姉たちって普段はゲームでなにをしてるの? あまり目立った話を聞かないんだけど」

「うーん、基本的にはクランホームで生産作業、かな? 特級生産セットが手に入って品質上限が上がったけど、まだまだ修業が足りないし」

「そうなんだ。……ちなみに、今作れる限界ってどれくらい?」

「えっと、私だと基本★13、特別できがいいときで★14だね。柚月さんやドワンさん、イリスちゃんは★15ができるときもあるって聞いてるよ」


 私たちの進捗状況を説明したら、遥華ちゃんは肩をすくめた。


「……さっすが『ライブラリ』だね。わたしたちの装備もまだ更新できないのに」

「それは仕方がないかな? 売り物を作るときは、上級生産セットで★12までしか作れないようにしてるし、特級生産セットはスキル修練と身内用にしか稼働してないからね」

「やっぱりそうなんだ。ちなみに、その身内用って頼めば作ってくれる?」

「作らないとは言わないけど……★13じゃ★12と効果がほとんど変わらないよ?」

「そうなの? 料理バフがもっと上がるとかじゃなくて?」

「料理に関してだけ言えば、少し効果時間が延びるくらいかな? 30分だったのが40分になるみたいに」


 そう、料理だけだと、品質が上がってもあまり大きな効果はなかった。

 長時間戦闘で便利になった、とは聞いたけど、それだって今までも交代交代で料理バフをかけ直すことで対応してたしね。


「そんなにうまい話はないってことかー。それじゃあ、お兄ちゃんの薬はどうなの?」


 遥華ちゃんが続けて聞いてくるけど、悠くんのお薬か……。


「悠くん、まだ特級生産セットを手に入れてないんだよね。昇段試験に合格できてなくて」

「……それは意外。昇段試験ってそんなに難しいの?」

「悠くんの昇段試験は【★12のアイテムを十回連続で作る】だったかな。悠くん、怪我の影響で作業が不安定になってたから……」


 悠くん……トワくんの生産作業は、怪我が治ってもイマイチ安定しなかったみたい。

 右腕を動かす感覚がリアルとゲームで全然違うらしく、分量を調整するのに苦労してた。

 その結果、品質が安定しなくなってたみたいらしい。

 あと、魔力や気力を込めるのもムラができたって言ってたし。


「ふーん。お兄ちゃんでも苦労するんだねぇ……」

「まあ、仕方がないんじゃないかな? たぶん、もうそろそろ合格できるみたいだけど」


 品質はもう安定してきたって話だし、次の試験は合格できそうらしい。

 そうすれば、悠くんも特級生産セットが手に入る。

 これで、皆おそろいだね。


「お兄ちゃんもそこまでは追いついたのかー。それなら、イベントに誘っても大丈夫そうかな?」

「イベント?」

「春休みの一周年記念イベントだよ。今やってるじゃない」

「……そうだっけ?」

「そうだよ。いろいろと面白いアイテムが手に入るから、誘おうとは思ってたんだけど、タイミングがつかめなかったんだよね」


 遥華ちゃんは基本的に別行動だしね。

 それを言い出すと、陸も別行動だけど……まあ、いっか。


「というわけで、帰ったらお兄ちゃんも誘ってみよう。……あ、バスが来た」

「うん、そうしようか。ところで、お昼ご飯はなにがいい?」

「パスタがいいな。ソースはお任せで!」

「わかったよ。なにが作れるか確認してみるね」

「やったー!」


 昼食のリクエストも聞いたし、あとは帰るだけだね。

 ……最近は、ずっと悠くんの家に泊まってるから、陸が心配だけど。

 ちゃんと朝起きてご飯とか食べてるのかな?

 今度、確認しないとだね。


いつもお読みいただきありがとうございます。

毎回の誤字報告本当に助かっています。

感想もありましたらよろしくお願いします。




~あとがきのあとがき~


さくっと挟んだ閑話的な一話でした。

陸斗がどういう生活をしてるかはご想像にお任せします。

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[一言] 失礼な言い方として、拘束無くなって自堕落とみた<陸
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