表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Unlimited World ~生産職の戦いは9割が準備です~  作者: あきさけ
第9章 カボチャ狩りの季節に
348/466

294.学術都市探索

本日、かなり短いですが話の切れ目的にちょうどよかったのできりました。


 土曜日は結局、日中は家の用事、夜は『妖精郷の封印鬼』レイドで時間がなかったため探索はなしになった。

 レイドの際、白狼さんにスレイプニルの方に進展があったか聞いてみたけど、あちらもあまり進展はないらしい。

 現時点のレベルと装備で勝とうと思えば、強化結晶で装備をガンガン鍛えるしかなさそうという話。

 確かに、盾役が3発で死ぬんじゃ話にならないわけだし、そう考えるのも仕方のないことだろう。

 なので、しばらくは強化結晶とヒヒイロカネを集めることに専念することにしたそうだ。

 ドワンにもヒヒイロカネの特性を聞いていたし、悪くはないだろう。


 そして、一夜が明けて今日。

 今日は時間ができたのでユキと一緒にマナリーフ王国、学術都市を探索することになった。


 まずはそれぞれ別行動で各自のギルドに行きクエストを受けながら情報を集めることに。

 手始めに調合ギルドでポーション作成の手伝いを行ってから話を聞いていたが、めぼしい話はなかった。

 せいぜい、この街の観光名所のような場所についての情報くらいだろうか。


 次に向かったのはガンナーギルド。

 ガンナーギルドを優先したのは、単に距離が近かっただけである。

 ガンナーギルドではいつもの銃製造依頼があったので、これを引き受けて完了させる。

 ここでも話を聞いてみたけど特別変わった話は聞けなかったかな。


『トワくん、今どこにいるのかな?』


 ガンナーギルドを出たところでユキから連絡が入る。

 あっちは何か変わった情報を持っていればいいんだけど。


「ユキか。こっちは調合ギルドとガンナーギルドでクエストを終えたところだ」

『そうなんだね。こっちも料理ギルドとランサーギルドのクエストが終わったところだよ』


 ユキの方でもギルドを2つ回り終わったところか。

 それならちょうどいいし一度集合するか。


「ユキ、一度集まって状況を確認しないか?」

『うん、わかったよ。それじゃあ、ガンナーギルドに向かうから待っててね』

「わかった。気をつけてな」


 ユキがこちらの方にきてくれるらしいので俺の方はこの場を離れずに待つ。

 その間に色々と情報を整理しようかと考えたが……もらった情報のほとんどは上位魔術スキルに関する内容なんだよな。

 話の内容も『学術都市で学べば上位魔術スキルの新しい魔術を覚えられる』というものばかりだ。

 それらについては、各国が実装されて少し経ったときには既に色々なところで噂となり、今では検証自体も終了している話だ。


 ……そういえば俺も【雷鳴魔術】と【神聖魔術】がカンストしたんだっけ。

 この機会だから、これらのスキルを強化してもいいかもしれないな。


 覚えられるのは【天雷魔術】と【天光魔術】の2つ、SP消費は合計45か。

 SPにはまだ余裕があるし、覚えてしまっても構わないよな。

 ……よし、両方とも覚えたぞ。

 問題はどう使っていくかだけど、それはまた後から考えよう。


「あ、トワくん。お待たせ」

「ああ、ユキか」


 どうやら、ユキもやってきたようだ。

 ユキの方で何か面白い情報を見つけてくれているとありがたいんだけど。


「ユキ、そっちは何か変わった情報はあったか?」

「ううん、こっちはあまり変わった情報はなかったよ。魔術を研究してる人のところで勉強すれば新しいスキルが手に入るってことくらいかな」

「そっちも似たような感じか。俺の方も魔術スキルに関しての話ばかりだな」

「そうなんだね。……これからどうしようか?」

「そうだな……。とりあえず、錬金術ギルドにはまだ行ってないからそっちに行ってみるか」

「うん、わかったよ。それじゃあ、向かおう」

「そうだな。行くとするか」


 俺達はガンナーギルド前から錬金術ギルドまで移動した。

 錬金術ギルド前は割と閑散としているな。

 ……まあ、調合ギルド前も同じ感じだったけど。


「料理ギルドもそうだったけど、生産系のギルド前って人が少ないね」

「そうだな。……戦闘系ギルド前が割と人が多いのが疑問だが」

「そういわれるとそうかも。あれってほとんどプレイヤーだよね。何をしてるんだろう?」

「さあてな。とりあえず、錬金術ギルドに入ってみよう」


 錬金術ギルドに入ってみたが、ギルドの中も割と空いていた。

 生産系ギルドが人気がないというわけではないと思うんだけど。

 とりあえず、手近なところにいる受付から事情を聞いてみるか。


「すまない、ちょっといいか?」

「はい、なんでしょう?」

「この街って生産系ギルドが割と空いてるけど、いつもこんな感じなのか?」

「そのことですか。そういう質問が出てくるという事はお客様達も異邦人(プレイヤー)ですね?」

「ああ、そうだけど」

異邦人(プレイヤー)の皆様は上位魔術スキルを覚えるため、この街を訪れる人がほとんどですからね。推薦状を用意してもらうために戦闘系ギルドに集まっているようですよ。ギルド前で集まっているのは、功績を貯めるためのパーティ募集だとか」

「なるほどね。それじゃあ、生産系ギルドにはその影響がないというわけか」

「そうなりますね。本日はどういったご用件でしょうか?」

「うーん、用件と言ってもな。何か変わった話がないか聞いて歩いていたんだが」

「変わった話ですか。……お客様のギルドランクを証明できるものはお持ちでしょうか」

「ギルドランクを証明するもの? 銀時計でいいか?」

「はい。それでは少々お預かりします」


 俺から身分証でもある錬金術ギルドの銀時計を受け取った職員は、ギルドの奥へと向かっていった。

 数分後に戻ってきたときは、もう一人職員を連れてきていた。


「君がこの銀時計の持ち主かね?」

「はい、そうですが。あなたは?」

「ああ、すまない。私はこの錬金術ギルドのマスター、ウォーレンというものだ。少々君達の力を借りたいのだが、話を聞いてはもらえないかね」

「まあ、話を聞くだけなら大丈夫ですよ。依頼を受けるかどうかは別ですが」

「ああ、それで構わない。それでは私の執務室に向かおう」

「ちなみに、ユキも一緒に行って大丈夫ですよね?」

「そちらのお嬢さんか。もちろん構わないよ。では、付いてきてくれ」


 ウォーレンの先導に従いギルドの奥へと足を運ぶ。

 おそらく特殊イベントだと思うが、さて、どんなイベントが待っていることやら。

いつもお読みいただきありがとうございます。

「面白かった」「これからも頑張れ」など思っていただけましたらブクマや評価をお願いします。

作者のモチベーションアップにつながります。

毎回の誤字報告本当に助かっています。

感想もありましたらよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
書籍版 Unlimited World 第1巻
2019年12月20日発売です!
UW表紙

小説家になろう 勝手にランキング


↓モフモフ好評連載中です お時間がありましたらこちらもよろしくお願いいたします↓

【新装版】うちのモフモフが最強! ~かわいさ最強(当者比)ワンコと行くVR冒険記。目指すはモフモフパラダイス!~


↓新作VRゲーム小説連載始めました 応援よろしくお願いします!↓
銀翼の冒険者がゆくVRMMO冒険譚~ときどき(彼女が)配信中~
仮面鍛冶士は今日も装備を作る ~Braves Beat~


小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ