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人を探している
誰を探しているかわからない
いつも探している
-記憶にない誰かを
これは恋愛の物語である
それに間違いはないが、誰の恋愛の物語なのか
私は恋愛とはかけ離れている
この生活はいつまで続くのだろうか
「御意‼‼‼」
一斉に声を上げる
揃え私も声を上げる
なにが御意だ
歯を食いしばる者
目から水を流す者
恋人であろう仲間と抱き合う者
だから言ったんだ
捨てなきゃならなくなるものは生み出すなと
お前たちのためだった
背負うのは私だけで十分だ
皆、自分のみ捨ててこい
荷物は私に任せろ
ーーー
「ヴァアアアアアアアアアアアアアアアア!」
また死んだ
一度の戦いで多数の駒を失うのを恐れた上は
小規模部隊で挑めと。
とんだ馬鹿どもだ
理屈が全く通じない
これじゃまるで人を減らしたがってるようなもんだ
上はただ高いところから私たちを見下し
まるで暇つぶしのチェスでもやっているかのようだ
ーーーゴーーンゴーーンゴーーン
あぁ、今頃彼らは昼飯食らって談笑か...
アクシス「まだ動ける戦士は何人だ」
「5人です!」
ー出発時は100人だったはずだ
「リガルとエッジは私と来い!出来るな?」
「御意‼」「御意‼」
「5人は、今すぐ撤退だ。
必ず生きて帰れ。これ以上は無駄だ。」
「御意‼‼‼‼‼」
「エッジは尾を斬れ。リガルは私と目をつぶせ。」
エッジ「御意‼」
リガル「私一人で目はやれる。アクシス、お前は総隊長らしく口だけ動かして逃げる支度でもしていやがれ」
アクシス「リガル!お前はまた‼‼」
エッジ「時間がない…総隊長、リガルに命は通用しない!咎めてる時間はないのです!僕はもう行きます!」
ーーー
ーアクシス総隊長ー
何度もの戦場を切り抜けた”生き残り”の一人。
頭は切れるがすぐ熱くなるのが欠点だ。
一番”敵”(通称ジャゲナ)を見知ってきた人である。
体の一部に重力変化を起こしパワー系攻撃を行える特殊能力(通称アイビス)の持ち主だ。
ーエッジー
アクシス総隊長が訓練兵から引き抜いたのち長くアクシスに仕えている
的確な判断と内臓を刀に変え戦うアイビスの持ち主のため生き残り続けている。
リガルを家族のように慕っているがリガルは無情のようだ
ーリガルー
アクシス総隊長の右腕とされており、多くの謎に包まれている
いつからアクシス総隊長のそばにいたか皆すでに記憶にない
アイビスの有無も不明であり、国民からは不死の鬼人と呼ばれている
無情冷血に見える彼はきっと一番部隊思いで人思いだ
皆それをわかっていることだろう
ーそして先ほどから前置きを語らっていたのがリガルである。
ーーー
リガル「私も行くぞアクシス。目も尾も治癒能力ですぐ復活するだろう。3分が限界だ。馬を並べておけよ」
アクシス「3頭そろって帰還するぞ」
リガル「…御意」
エッジ「リガル!同時じゃないと意味がない!剣を抜け!グッ!今だ!!グオオオオオオオ」
リガル「しゃべりながら内臓出すな。気色悪い」
ーザバッグサッ
エッジ「落としたぞおおおお!!はしれえええええ!」
リガル「うるせえ、馬まで黙って走れ」
アクシス「おい!早くしろ!!もう尾が出来上がるぞ!!」
リガル「なんだと?おかしい…まだ1分もたってねえぞ!」
エッジ「新しい発見だ!帰ってヴクスに伝えなきゃ!喜ぶぞ!!」
リガル「アクシス!出発しろ!後ろにつく!」
ーヒヒーーン!
エッジ「リガル、もう復活したらしい。追ってきてるよ。」
リガル「あれだけ治癒が早いと攻撃は無駄だ。このまま逃げよう。」
アクシス「私が後ろに回る。二人は前を向いて走れ」
「「御意‼‼」」
エッジ「アクシスのやつ、また地面を虐めるつもりだ。」
リガル「俺たちも危ねえ。最速を保てよ」
アクシス「ガアアアアアアア!」
ーズドォォォォオォォオオンッ
地面を殴り風圧を起こした
アクシス「10mくらいは後退させれたか…」
エッジ「馬が驚いてるよぉ。困った人だなぁ」
ー帰還 医務室
「「「「「リガル副隊長、総隊長、エッジ様、皆様ご無事で!」」」」」
リガル「よく命を全うした。」
エッジ「リガルは愛されキャラだね」
アクシス「皆、すまなかった。また多くの家族を失った。」
「失っただけ生まれます、いえ失った以上に創りましょう」
アクシス「マリー…君は心も救えるのだな」
エッジ「総隊長はマリーに惚れてるのかぁ」
アクシス「エッジ‼‼やめてくれ!リガルがマリーを殺してしまう!」
リガル「人殺しは趣味じゃねえよ。”荷物”は破棄するがな。」
こうして言葉を交わせるのもいつまでだろうか
またみんな死んでゆくのだろう
今日の死亡者にも幼いころから知っている者や
言葉を交わし昨日まで同じ飯を食っていたやつらがいた
何のために戦いに駆り出される
何のために部隊がある
何のために上の命で人が死にに行く
毎年国に上の使いが放たれ
判断基準は不明のまま12歳になる男女を戦士として
此処、フォーストレイルにある意味監禁される。
抵抗すれば殺害されるため、皆おとなしく戦士になる。
対ジャゲナ戦に駆り出されるのは17歳からだ
5年間で戦士へと成長させるのだ
その過程でアイビスを手に入れたものはアイビスをうまく使い
いい戦力になるよう特別訓練を受けるのだ
アイビスがないものは捨て駒として使われないよう必死に訓練に励むのである
総隊長、副隊長、総隊長指名戦士(指士)は毎度戦場へ行き
他、多くの戦士は適当に割り振られる
そうして毎度対ジャゲナ戦が行われている
ジャゲナとは、得体のしれないモンスターであり
町から外れた草原にいる
ジャゲナはなぜか国には侵入してこず
国の外で活動している
そして人間を敵視している
それぞれのジャゲナには弱点と得意分野があり
それを見極め処分しなくてはならない
ヴクスという女が研究し、データ管理している
上はジャゲナを討伐し、領土を増やすのが目的だと公言している
しかし、それにしては人を減らしすぎている
ヴクスの研究は無駄だとにかくジャゲナを殺せなどと
公言は建前であり他の理由があるように思えてならない。
私たち戦士は今後も彼らに逆らうことができないのだろうか
駒のように扱われ、暇つぶしの見世物を死ぬまでやらされるのか
私はそんなのはごめんだ
死んでいった仲間にどうか安らかに眠ってほしい
私、アクシス、エッジ、マリー、ヴクスは同じ目標を持っている
-上の真意を突き止め、皆を自由に!国を平和に!
私たちの敵は
上
である。