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アビリティリングの秘密  作者: 9741
エピローグ
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エピローグ

 あの夏休みから三年の月日が経った。 


 アビリティリングは、ディノコーポレションのほとんどが回収し、廃棄処分にした。人類を狙うエンダーはもういない、リングは役目を終えたのだ。下手に残しておくと犯罪に使われる可能性がある。 


 車田烈くんは沖縄から上京し、DCが経営するボクシングジムに入会した。炎はもう出ないけど、熱い拳で世界チャンピオンを目指し、日々トレーニングを続けている。なお、ジムに入ったのはディーノ社長の配慮ではなく、車田くんが自力で実現させたことだ。もともと彼がNEXに出場したのは、強い人と戦いたかったからで、賞品とかどうでも良かったらしい。なんというか、とても車田くんらしい。 


 吹雪氷華ちゃんは、DCの援助を基に、孤児院を経営。十代のとても若い院長先生となった。今は世界中に孤児院を経営するため、切磋琢磨している。彼女の弟さんや妹さん達も、今は安定した孤児院で生活することができるようになった。 


 常盤空くんは、お母さんの介護をしながら平穏な毎日を送っている。ディーノ社長が腕の良いお医者さんを紹介してくれたおかげで、お母さんの容態は順調に回復に向かっているようだ。親戚への借金も、社長さんが無利子無担保で肩代わりしてくれたらしい。空くんは大人になって働いたら、ちゃんと返すと意気込んでいる。 


 ディノコーポレーションはアビリティリングを廃止した後、環境保護に努めるようになった。恐竜を滅ぼした理由が地球環境を守るためだと知った社長さんが、同じ歴史を繰り返さないために会社方針を変えたのだ。 


 ……。 


 そして私は、DCビルの前で、あいつを待っていた。 

 ビルからあいつが出てくる。


「あ、おはよう、ユウ!」

「おはよう、やつで」  


 私はユウにいつものように挨拶をする。 

 

 ユウが異空間フィールドに取り残されてから二年、遂にDCが異空間フィールドから物質を取り出す装置を開発した。 

 そのおかげで、ユウは戻ってこられた。本人が言うには、異空間フィールドずっと戦い続けていたらしい。あと十年あれば、エンダーを絶滅させることができたとユウは言っていた。 


 そして私の願い、ユウを学校に通わせてあげるという望みは叶えられた。 

 人間ではないユウを学校に入学させるために、ディーノ社長はユウを養子ということにした。恐竜と非人間の親子、凄い組み合わせだ。 


 それでユウは、今はDCに住み、一緒の大学に通っている。大学を卒業したら、私達はディノコーポレーションで仕事をするつもりだ。 


 能力バトルがなくなり、私達の生活はリングが開発される前の、退屈な状況に戻った。 

 

 でも、退屈だけど、とても充実した日常だ。


「それじゃ、学校行こうか!」

「ああ」 


 私は学び舎に向かって、勇者と一緒に歩み出した。

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