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アビリティリングの秘密  作者: 9741
第10章 エンダー星を止めろ
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アビリティリング発動!

 でも一人だけ、諦めていない者がいた。


『何を勘違いしている』 


 ユウだ。彼のこの声から、諦める、という意思は全く感じられなかった。むしろ、絶対に相手を倒す、という気持ちを感じられた。


『俺は別に、命令するために、この巨大要塞を生物にしたわけじゃない』

『な、なんだと!?』 


 ど、どういうこと? 


『機械仕掛け』の命令絶対服従能力で、要塞に地球から遠ざかるように命令するために、生物化させたんじゃないの?


 『マーザ、お前はガイア理論を知っているか?』 


 ユウが唐突に、そんなことを言い出す。 

 

 ガイア理論? 

 聞きなれない言葉に、私の脳内にはてなマークが浮かび上がる。 

 この理論について教えてくれたのは、意外な人物だった。


「確か、地球と生物が互いに関係し合い、環境を作り上げていることだったはずだ!」 


 熱血漫画やバトル漫画しか読んでなさそうな車田くんが、ガイア理論と言う難しそうな理論について説明した。そのことに私は驚く。


「あら、車田くんにしては博識ですわね」 


 答えた車田くんを氷華ちゃんが褒める。


「この前、ユウと一緒に読んだ漫画に書いてあった!」 


 車田くんは意気揚々に答える。車田くんらしい。


『細かな説明は端折るが、要は惑星とそこに住む生物を、一つの大きな生命体として見なす理論だ。……つまりだ。今、一兆のエンダーと巨大要塞は、一心同体となったというわけだ』

『そ、それがどうしたというのだ!!』

『……お前達全員を一度に封じるには、この方法しか思いつかなかったのでな』 


 封じる? 倒すじゃなくて、封じる? 

 

 どういうことだろうと思ったけど、その言葉の意味はすぐに分かった。


『アビリティリング発動! 異空間フィールド展開!!』 


 ユウが叫んだ。 

 この言葉で分かった。ユウがエンダー星を生物に変えたのは、アビリティリングを要塞に装着させるためだったのだ。 

 だって、リングを使用できるのは生物だけだから。

 異空間フィールドに、要塞ごとエンダー達を引き込む。ユウは最初からこれを狙っていたんだ。


『マーザ! お前はさっき、この戦いを制限時間三十分のゲームといったな! 悪いが、制限時間を延長させてもらうぞ!! 俺と要塞、どちらかが死ぬか気絶するまで、この戦いは終わらない!!』

『貴様ぁああああ――!』 


 そこで、音声は途絶えた。 空を見ると、黒い点……エンダー星が消失していた。

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