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アビリティリングの秘密  作者: 9741
第10章 エンダー星を止めろ
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不死身

 の、だが。


『……なんちゃって』

『っ!! ぐわぁ!』 


 何かが吹き飛ぶ音。ユウの叫び声も聞こえたから、彼が攻撃を喰らって吹き飛ばされたようだ。 

 どうして? マーザは倒したんじゃないの?


『クックック、残念だな。その攻撃は我には通用しない』

『それが、お前の能力か……!』

『ああ、我の能力は、再生。どんなに我に傷をつけようとも、すぐに治癒される』 


 再生能力。だから刀爆で斬ったと思ったけど、すぐに再生したんだ。


『もっとも、この能力は万能ではない。我の身体の核を破壊されれば、我は消滅する』 


 マーザが自分の弱点を暴露する。 

 普通に考えて、自分の弱点をわざわざ敵に押してる馬鹿はいない。きっと何かあるはずだ。


『だったら、その核ごと、お前を吹き飛ばすまでだ。……火炎砲! veel!』 


 ユウがあの技の態勢に入る。 

 皆の能力を合わせた、強力な合体技。


『ハイドロボム!!』 


 耳が痛くなるほどの、凄まじい爆発音。炎がメラメラと燃え上がる音。


「やったか!?」と車田くんが叫ぶ。 


 私もマーザを倒したと思ったのだが。


『無駄だ』

『……!』

『不動ユウよ。まさか我が何の対策もせずに、お前の眼の前に現れたと思うか? 我の核は分離させ、この星の安全な場所に保管してある』 


 自分から弱点を暴露するなんて、絶対に何かあるとは思っていたけど、まさか核を別な場所に隠してあるなんて……。


『なるほど、同じというわけか』 

 

 ユウが呟く。


『さて、不動ユウ。新しいゲームの始まりだ。この要塞が地球に到達するまで、あと三十と数分。その短い制限時間内で、核のない無敵の我の妨害を掻い潜り、要塞を止め、全てのエンダーを倒すことができるかな?』 


 状況は絶望的だった。 

 

 私は空を見てみる。はるか上空に黒い点が見えた。きっとあれがエンダー星だ。地球に向かって近づいてくる。


『くっ……』 


 ゴトっという、何かが落ちる音。


『クックック。武器を手放し、膝を着いたか。どうやら無理だと判断したようだな』

『……キリキリ』


「? なにか妙な音が聞こえてきませんか?」 


 氷華ちゃんが言う。私は聴力に意識を集中させる。


『それとも、そのポーズは我に服従するという意思の表れかな?』

『キリキリ…キリ…』 


 確かに、聞こえる。キリキリという音が。 

 私は、この音の正体に心当たりがあった。


『残念だが、貴様も地球に到着し次第、抹殺……。!? 貴様、何をやっている!?』 


 この音は……。


『機械仕掛け、発動!!』 


 ゼンマイを回す音だ。

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