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アビリティリングの秘密  作者: 9741
第9章 帰還
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3人の合体技

「これで分かっただろう。エンダー相手に戦うことがどれだけ愚かなことか。車田、氷華、空。お前達に恨みはないが、俺はやつでを守るためだ、死んでくれ」 


 ユウは三人に頼んだ。 


 だが。


「はい分かりましたと、言うわけないだろうが!!」 


 車田くんが攻撃する意思を表すかのように、火柱を燃え上がらせる。


「誰かを守りたいって気持ちは立派だユウ! でもな、それで何かを犠牲にしたら意味ないだろうが!!」 


 車田くんが叫ぶ。 

 その気持ちは他の二人も同じだった。 

 氷華ちゃんは水を空くんの顔の近くに発生させ、彼の眼に入った砂を洗い流す。空くん、復活。


「吹雪! 空! あれをやるぞ!!」 


 車田くんが叫ぶ。 

 その声に反応し、氷華ちゃんと空くんが戦闘態勢に入る。


「……連続攻撃」 


 まず空くんがユウの真上にどこでもドアを発生させ、瓦礫を落とす。 

 ユウはそれをかわす。 

 だがかわされるのは想定内だ。 

 空くんがユウの気を引いている間に……。


「火炎砲!!」

「veel!!」 


 車田くんが三十メートルがある炎の球を発生させ、氷華ちゃんがシャボン玉のように水で火の球を包み込む。


「空っ!!」

「……完全包囲!」 


 空くんがユウの四方八方に瓦礫を積み上げる。高く高く、積み上げる。 

 周りを瓦礫で囲まれ、ユウは逃げ場を失う。唯一の脱出は上だけ。 

 だが、その上には……。


「喰らえ!!」

「ハイドロボムですわ!!」 


 火と水、二人の能力者が作った、炎が入ったシャボン玉。 

 それがユウめがけて落下する。 


 水、H2O。それを構成する元素は酸素と水素。どちらも物が燃えるのを助ける元素。水は衝撃を与えれば……例えば強力な熱エネルギーを与えれば、その二種類の元素に分裂する。 


 つまり……。 


 凄まじい轟音とともに、瓦礫のタワーが吹き飛ぶ。私達の方にもいくつか飛んできたが、空くんのどこでもドアで瓦礫を瞬間移動させたのでダメージは無い。 

 

 これが三人の合体技。空くんが相手の動きを封じ、車田くんと氷華ちゃんが攻撃に転じる。絆が深まった三人による連携。 

 ここに来る途中の船で車田くんが考えたばかりの、ユウも知らない技。ぶっつけ本番だったけど、上手くいったようだ。 


 あれほどの衝撃を受ければ、普通は生きていられるはずがない。 


 でも。


「効かんな」 


 ユウは普通ではなかった。瓦礫の中から、その身体を炎で燃やしながら出てきた。 

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