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アビリティリングの秘密  作者: 9741
第7章 VS エンダー
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どこでもドア

 空くんがゆっくりと、私達のもとに歩き戻ってくる。


「なるほどな、やはりそういうことか」 


 ユウが、事件を説いた名探偵のような顔をした。


「なんのこと?」 


 ペッポコ刑事の私は、探偵さんに聞いてみる。


「空の能力だ。最初俺はブラックホールだと思っていたが、間違っていた。あいつの能力は『どこでもドア』だ」 


 どこでもドアって、あの? 

 ドラえもんの漫画に出てくる、あのどこへでも行ける、どこでもドア?


「! そういうことですか……」 


 氷華ちゃんも、何か分かったような顔をしている。


「どこでもドアって、あのどこでもドアか!?」 


 車田くんが私と同じような反応をする。


「そうだ。今の勝負、空は、ドアの入り口をエンダーの眼の前に、出口をフィールドの外に展開し、場外にしたんだ」 


 名探偵ユウが推理ショーを始めた。推理が始まると同時に、空くんが戻ってきた。


「船が襲われた時も、攻撃を入り口で吸い込み、出口を敵の背後に展開した。車田くんとの勝負の時も同じ事をしたのですわね」 


 美人探偵氷華ちゃんも推理に加わる。


「オレが袋小路で見失ったのも、どこでもドアで家に帰っただけだったのか……! じゃあ、吹雪の能力が発動しなかったのは!?」

「簡単ですわ。私の攻撃の発射口にドアの入り口を展開し、出口を私が見えない適当な所に設置する。これで私の攻撃は何処かに飛ばされ、能力が発動できなくなったという演出が可能になります。……まんまと騙されましたわ」

「……」 


 犯人の空くんはいつも通り無言だった。でも否定しないってことは、正解なのかな?


「それにしてもユウ、よくドラえもんを知ってたね」 


 私は意外に思った。ユウには漫画を買うお金が無い。故に読む機会が無い。それなのにドラえもんを知っていた。どういうことだろう。


「最近、車田が漫画を押し付けてきてな。それを読んだ」 


 謎はすぐに解明された。聞くところによると、ドラゴンボールを知らないユウを不憫に思った車田くんが、いろいろな漫画を貸したらしい。その中にドラえもんもあったようだ。


「まあなんにせよ、初戦突破だ! よくやったぞ空!」 


 車田くんが空くんの髪をワシャワシャと撫でる。 

 それによって空くんのヘアースタイルがグシャグシャになった。

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