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アビリティリングの秘密  作者: 9741
第7章 VS エンダー
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ルール確認は大事

「ようこそ、地球の戦士諸君」 


 誰がは分からないけど五人の内の一人が、私達に向かって話しかけてきた。


「大きい声ですわね、反対岸のここまで届くなんて」 


 氷華ちゃんが変なところで感心している。


「車田、出番だ。俺達の言葉を、お前の声で代弁してくれ」

「声のでかさ勝負か! 任せろ!!」 


 車田くんが大きく深呼吸をして、肺に空気を溜める。


「何がようこそだ。船に攻撃しておいて」

「何がようこそだ! 船に攻撃しやがって!!」 


 車田くんの声はいつも以上に大きく、鼓膜が破れるかと思った。私は反射的に耳を塞いでしまう。


「あれはただの挨拶ですよ。我々星の使徒流のね。まあ、本音を言わせてもらえば、あのまま死んでくれた方が、こちらも時間の無駄な戦いをしなくて済みましたがね」

「あまり私達をなめないでくださいな。あの程度の攻撃、簡単に対処できますわ」

「俺達をなめんなよ! あんな攻撃、全然効かねーよ!」 


 車田くんが氷華ちゃんの言葉を代弁する。全然再現できていないけど。


「そのようですね。……無駄話もこの辺にして、そろそろ始めましょうか」

「ちょっと待て。その前にルールを確認させてもらう」

「待ちやがれ! その前にルール確認だ!」

「『相手を倒した方の勝ち』というルールだが、勝敗はどう決める? 相手を殺したら勝ちなのか、気絶した方の負けなのか、または場外負けもあるのか。その辺を細かく決めないで、戦うことはできんぞ」

「ルールは天下一武道会と同じでいいか!?」

「……おい」 


 ユウが車田くんを横目で睨む。私と氷華ちゃんは呆れた目で見ていた。空くんはいつもの無表情。


「……天下一武道会が何なのかは存じませんが、そうですね……。まず対戦フィールドは、この干からびた湖の中ということで。勝敗が着く前に湖を出たら、場外負け。その他のルールは、あなた達が参加したNEXというゲーム。それと同じにしましょう」 


 NEXと同じってことは……。 

 私はスマホのメモ機能に保存しておいた、NEXの詳細を開く。


「相手を殺害、もしくは気絶させた方の勝利ですわね。……もっとも、NEXの場合は異空間フィールドでの話でしたが、今回は違う。死んだらそこで終わりですわ」 


 死んだらそこで終わり。氷華ちゃんの言葉に身震いしてしまう。 

 そうだ、これは人類の存亡をかけた戦いだ。それを改めて実感する。


「分かった、そのルールでいい」

「分かった! そのルールでいいぞ!」 


 ルールはこれで確定した。いよいよ始まる。人類の未来を掛けた、侵略者との戦いが。

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