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アビリティリングの秘密  作者: 9741
第7章 VS エンダー
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謎の能力

 一体何が起こったのだろう。

 空くんの能力で、船が無事なのは分かる。でも何がどう作用したのか、分からない。


「不意打ちか。やはり、罠だったか」 


 船のてっぺんで鎮座していたユウが降りてくる。 

 私はユウの元に駆け寄り、彼に質問する。


「ねえ、ユウ。空くんの能力って一体何なの?」 


 ユウは腕を組み、しばらく無言の後に口を開いた。


「……これは俺の推測だが、ブラックホールの一種だと思う」

「ブラックホール?」 


 ブラックホールとは、宇宙にある、何でも吸い込んでしまうもの。光さえも逃れられないらしい。


「今の敵の攻撃をブラックホールで吸収し、消滅させた。俺はそう考えている」

「ブラックホールか……」 


 ブラックホールを発生させ、溶岩を飲み込んだ。なるほど、合点がいく。 

 でも私達の出した結論に待ったと言う者が現れた。


「一概にそうとも言い切れませんわよ」 


 水使いの風吹氷華ちゃんだ。日焼け防止のためか、つばの広い麦わら帽子を被っている。


「それはどういう意味だ」 


 氷華ちゃんが横目で空くんを見ながら、答えた。


「わたくし、常盤くんと一度組み手をしたことがあるのです。あ、現実世界ではなく、異空間フィールド内での話ですわ。それで彼と戦ったのですが……あの時、私の能力が発動しなかったのですわ」

「能力が発動できない?」 


 氷華ちゃんが言うには、空くんとの戦闘の際、指から水鉄砲を出そうとしたらしい。NEX第一試合で、車田くんとの試合で使った、あの強力な水鉄砲だ。 


 だが、彼女が水を出そうとしても、指から一滴の水も出てこなかったという。


「アビリティリングが故障してたのではないのか?」

「いえ、わたくしもそう思って社長さんにリングを診てもらいましたが、どこにも壊れていなかったですわ」 


 どこも壊れていない。つまり、何者かによって能力を封じられた可能性があるということだ。   

 能力の無効化、それが空くんの能力?


「なんだ、空の話か! だったら俺にもあるぞ!」 


 ランニングシャツで短パンの車田くんが、大きな声で議論に参加してきた。


「俺も空に練習相手になってもらったことがあったんだが、その時俺が空に向かって出した攻撃が、そのまま跳ね返ってきたんだ!」

「跳ね返ってきた?」 


 私が聞き返すと、彼は元気よく返事をした。


「おう! 投げた野球ボールが壁にぶつかって戻ってきたみたいにな!」 


 分かりやすい例えをありがとう車田くん。でもこれで謎が大きくなったよ。


「砲撃の消滅、能力の鎮圧、攻撃反射か」 


 ユウが親指人差し指薬指の三本を立てる。 

 私は少し考えてみたけど、全然分からなかった。


「……それぞれの勝負の時に、別のアビリティリングを使った可能性は?」 


 ユウが二人に聞く。 

 なるほど。アビリティリングの個によって、能力は変わってくる。それぞれの状況で、異なるリングを使っていたのなら、辻褄が合う。

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