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アビリティリングの秘密  作者: 9741
第6章 失われた記憶
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集められた5人

 そうこうしている内に、三十分ほどしたら、ディノコーポレーションに着いた。 

 テレビで見たことは何度かあったけど、とても大きいビルだ。見上げると首が痛くなる。


「ご案内いたします」 


 黒服さんに連れられて、私達はビルに入る。 

 ロビーをしばらく歩き、エレベーターに乗せられた。 

 最上階に到着する。 

 エレベーターを出ると、目の前に社長室と書かれた豪華な扉が現れた。


「社長。吹雪様・凩様・不動様をお連れしました」

「入れ」 


 部屋の中から返事が聞こえた。 

 社長の了解を得て、私とユウは入室した。 


 部屋の中にはテレビで見たディーノ社長がいた。そして男の子と小さな少年もいた。 

 男の子の顔は知っている。NEX一回戦第一試合で氷華ちゃんと戦った、車田烈くんだ。あと一人の少年は誰か分からない。 

 黒服さんは社長に一礼してから、退室して行った。


「これで全員揃ったな」 


 ディーノさんが言った。 察するに、どうやらこの二人も、私とユウと同じように招待されたみたいだ。


「まずはようこそ、諸君。ディノコーポレーションは君達を歓迎する」 


 社長が指をパチンと鳴らす。 

 それが合図だったのか、メイドさんが入室して来て、私達に紅茶を淹れてくれた。 

 私はメイドさんにお礼を言って、カップに口を付ける。あ、美味しい。


「挨拶はいいですわ」 


 紅茶を飲みながら氷華ちゃんが言う。


「ディーノ社長、先ほどあなたは言いましたわ。『これで全員揃った』と。でしたら早く教えてくれませんか、私達を集めた理由を」 


 氷華ちゃんの言う通りだ。どうして私達が呼ばれたのか、その理由を聞きたい。


「車田烈、吹雪氷華、凩やつで、不動ユウ、常盤空。ここにいる五名にはある共通点がある、その共通点に基づいて、我々は君達を集めた」

「共通点!?」 


 このセリフは車田くんのもの。彼はとても声が大きい人だ。


「先日のNEX、一回戦第二試合、そこに突如現れた乱入者による惨劇……」 


 惨劇という言葉を聞いて、私は思い出してしまう。目の前で鈴木さんが殺されたことを。 

 今思い出しても、ゾッとする。 

 もう一度紅茶を飲んで気を落ち着かせようとするけど、身震いしてしまう。


「あの惨劇を見て、会場にいた人間は誰もが我先にと逃げ出そうとした。だが、君達は違った。他の人間達とは異なり、君達は恐怖に臆することなく堂々としていた。そこにいる不動ユウくんにいたっては、乱入者を倒すほどだ」 


 いや社長さん、私は逃げようとしてましたよ?


「逃げずに堂々としていた! それがオレ達の共通点ってわけか!」 


 車田くんが納得する、そして彼は紅茶を飲もうとしたがどうやら猫舌だったらしく、舌を火傷していた。


「あの乱入してきた奴は、一体何なんだ!?」 


 紅茶をフーフーして冷ましながら、車田くんが質問する。


「あの乱入者の個の名は知らないが、私はあの生物をエンダーと呼んでいる」 


 エンダー。英語で終わらせる者という意味。

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