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中学時代

中1の秋に、父の転勤で山口から広島に引っ越すことになりました。


父から新しい赴任地の話を聞くのですが、何でも結構荒れた地区で、学級崩壊が問題となっているとのことでした。


恐る恐る学校に行ってみると、普通の学生も沢山いますが、いわゆるヤンキーも多く、その人達の非行は確かに相当まずいとの印象を受けました。


私は元々野球が好きだったので、転校を機に野球部に入ったのですが、レギュラー9人中4人が鑑別所に入っているという凄まじい荒れ具合でした。


それで殴られたり嫌がらせを受けることも多く、中学の間は山口に帰りたくて仕方がなかったです。


ただ父に転勤の辞令が出ないと帰れないので、私は高校受験でヤンキーが来ない進学校を目指すことにしました。


しかし後から知ったのですが、そこは中国地方の高校入試では最難関と言えるほどのレベルで、山口の田舎の中学生が簡単に入れるレベルではありませんでした。

(もちろん東京や関西の進学校に比べれば大したレベルではありませんが・・・)


そこで私は中1で転校してすぐに河合塾に通い始めました。


私は典型的な文系で数学の成績が伸びずに苦労したのですが、最初は訳の分からなかった問題集も分からないなりにやり続けると突然成績が伸びるようになり、無事志望校にも合格することができました。


この頃少しいじめられたので結構辛かったはずなのですが、不思議とそれほど苦になりませんでしたね。


恐らく、負けず嫌いな性格がいい方に出たのだと思います。


殴られたり、プールの地下に閉じ込められたり、雑巾を投げつけられたり。。


そんな状況にあって、負けるもんかという気持ちをキープできたのが一番大きかったですね。


そして努力して志望校に入れば、この状況から抜け出せるという前向きな展望が持てたことも大きかったです。


所詮田舎の受験勉強なので、個人の努力で何とかなるレベルでしたから。


しかし、「周りが荒んでいる」と自分で理由づけて自分から周囲に馴染もうとしなかったため、その頃私はすっかり元の内向的な人間に戻ってしまいました。


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