会社の教訓その1:出来る人から学ぼう
自分が担当する世界が思うようにいかず、悩んでいる時に自分の思い描く世界を作っている神より助言をいただく。
神様の世界にも評価制度が存在する。
各神様に1つ1つの世界を担当する義務があり、管理しなければならない。
自分が担当した世界を上手く機能すれば問題ない話だが、そう簡単にいくものでもない。
朽ち果てた世界や争いが絶えない世界など神様にも苦労が耐えない。
上手く機能してない世界は神様の王『神王』により、その世界を消滅させられ、担当した神様は神の座を剥奪され「生き物」もしくは「もの」に転生し、0から神に這い上がらなければならない。
我々の世界で言えば「クビ」より重い処分になるので、神々も必死である。
そんなプレッシャーを受けながら悩んでいる神がいる。
「あ〜また争いが始まる!!」
「なんでもっとみんなで仲良く生きてくれないのかな?わたしがどれだけ日々苦しんでるかわかってくれないの!!」
頭を抱える家族円満の神様。
縁を結んで争いのない平和な世界を任された神ではあるが、その世界は「人間」と「モンスター」が入り混じる世界。バチバチ「勇者」と「魔王」が争い真っ最中である。
「そもそもこの世界を担当するのは恋の神が担当するのに、なんで私が担当しなきゃいけないの」
「イケメンの神とどこか消えちゃうし…」
「私は家族内の関係は得意なのに、他人の関係なんてわからないし、ましてや種族が変わったらお互い理解なんてし合えるのかしら」
このままでは家族円満の神の評価が悪くなり、最悪消滅になりかねない。
そこで他の神、「穏便の神」に相談することにした。
「穏便の神に相談なんだけど…。どうしても私の世界が争いをやめないので困っております」
「どうしたら穏便の神が担当している地球のように平和になるのか教えて頂けませんか?」
「簡単ですよ!!それぞれ属性である性格をお持ちなので、その性格に合う人種を組み合わせれば争いは起きませんよ」
「私のように各国に分け、代表者を1人決めます。そこからその代表者の性格に合う人種を選抜していきます」
「その各国の代表者を決めて、その方に合う人種も全て穏便の神が決めておられるんですか?」
「いいえ」
「それは違います!私はあくまで1つの職業を作ったまでです」
「職業?」
「なんの職業ですか?」
「ふふふ…それは『人事』です」
「私は人事の職業を作って、後のことはその人事に全てお任せしております」
「人事?じんじってなんですか?」