新型
界人 「まず、最初に言うが、救出じたいは成功した。」
風哉 「おう、おめでとう」
未知斗 「救出じたい?」
界人 「まぁ話すわ。俺らは予定通り30分くらいで山下の大柴小学校につけた。それで俺らと同じく体育館にいるという情報だったので、そこに向かった。大柴小学校の体育館は俺らの高校とは違って、校舎と体育館が離れてる状態だった。んで体育館に籠城していた人達はみんな助けた。それがあの子達だ。凛や未知斗も見ただろ?」
凛 「おう、結構いたな、、」
界人 「それでその子をまずバスに乗せたんだ。Tの数は少なくなかったが警察や消防の方々が余裕で対処出来る量だった。改めてあの人たちすごいって思ったよ。」
舞沙 「おう、聞く感じ成功に思うけど、、、」
界人 「あぁ、でも校舎の中は見れなかったんだ。」
未知斗 「見れなかった?そんなに校舎は崩れていたのか??」
界人 「いや、校舎はあった、、、ただ入口に、、、、、その、、確かにTなんだ、、確かにTなんだけど、、、、普通のTじゃなかったんだ。」
凛 「どういうことだよ、、、」
界人 「体が大きかったんだ、、しかも腕は爪なのかわからないが、固くコーティング?、、されてたんだ、」
凛 「いや、どういうことだよ、、それが校舎の入口にいたってのか?」
風哉 「Tも人間を食べると進化するのか?噛まれた後、苦しんで倒れると聞いたが、クラスの数人はTに食べられていた。だが明らかに時間が経っているように見えたのにTになっていなかったぞ?そこの違いはなんなんだ?」
界人 「1つずつ答える。まず進化かどうかはまだ議論中だ。そして噛まれたら最後、助かることは無いのはわかってるはずだが、Tも死体も体が再生する訳じゃない。恐らく噛まれて意識を失ってTに食べられた者達は、Tになる体そのものがないからTになれないで、そのまま食われるんだと思う。」
風哉 「そっか、、1度に聞いて悪かったな」
凛 「Tの強大化?ってことか、、そんなに大きいのか?」
界人 「縦は2mちょいかな、横幅は1mないくらいだと思う。それとここ以外にも避難場所はあるかもしれないって話だが、」
丁度のその時、伊達先輩やタクトさん、上野さん等が入ってきたため、俺らは急ぎ足で風呂場から出た。部屋に戻って荷物を整理し、晩御飯の食堂へ行く。早めに着いたためなのか、晩御飯の用意は出来ていたが人はあまりいなかった。ユキや松田さんは2人で座って話していた。
風哉 「2人で何話してるの?」
ユキ 「あんたが彼女のこと名前で呼ばないって話」
風哉 「あ、たしかに、、」
ユキ 「昔は名前で呼びあってたんでしょ?幼なじみだから当たり前だろうけど。なんで急に中学に入ってから名字で呼んで高校までそれ続けてんねん!!!」
未知斗 「なんで、急に関西弁なんねん!!」
風哉 「分かったよ、、、えっと、、春歌、さん、?」
ユキ 「ころすぞ」
風哉 「春歌!!」
以降 松田さん=春歌 という認識でお願いします。(天の声)
春歌 「風哉!!」
ズエ 「ひゅーひゅー」
舞沙 「口笛下手くそか」
界人 「いいねぇ」
晩御飯を食べてる途中。広瀬さんが前に出てきた。
広瀬 「皆さんに少しお話があります。」
風哉 「今日のことか?」
未知斗 「いや、今のタイミングでは流石に言わないだろ。」
広瀬 「本日、救出チームのおかげで35人の小学生を助けることが出来ました。」
拍手が鳴り響く
広瀬 「そして明日でバリケード制作が終わり、明後日から警備係と合流すると思います。警備係も人数はそこまで多くはいらないので救出チームに何人か回ってもらうことになります。奴らの殲滅は我らがやりますが他の仕事がどうも人数が足りないようなので警備係から人員をもらいたいとの事です。」
未知斗 「俺らが行くべきなんだろうな」
凛 「うん、」
舞沙 「え、俺も普通に参加するつもりだけど」
風哉 「そうだな」
ズエ 「?」
舞沙 「え?もちろん参加するよな?」
ズエ 「お、おう、、、」
ユキ 「え、なんで、やめときなよ」
春歌 「そうだよ、私たちが言えることじゃないかもだけど」
未知斗 「んー、でも自分に出来ることしたいし」
晩御飯を食べたあと、女子組と別れ部屋に戻る。2日目は救出チームはどこにも行かないらしい。
凛 「それで避難場所は他にもあるのか?」
界人 「うん、綿辺ショッピングモールの近くにあるでっかい道場あんの知ってる?」
未知斗 「あー。たしかにあったな、」
界人 「そこに避難してる人を道場の人が今守ってるらしい。」
舞沙 「まじかよ、、、」
界人 「その人たちは普通にTをどんどん制圧してるらしいが、食料がたぶんもうそんな持たない。だからここに来るらしいんだが、俺らもそれを迎えに行こうって話だ。恐らく道場以外にもたくさん残ってるところがあると思う。T一体一体はそんなに強くないからな、、」
風哉 「でもそのでっかいTってのが気になるな」
そんな話をしながら一同は眠りについた。そしてまたもや良くない朝を、迎えることになる
次は、人物の詳細設定や説明をするので本編とは関係ありません。タダの図鑑だと思ってみてください