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帰還

本来、作戦通りならば山を下るのに30分、救出や奴らの制圧を2時間から3時間かかるため4時間くらいの時間を想定していたらしい。だが彼らが帰っきてきたのは、出発してから2時間くらい経ったあとだ。移動時間を引けば小学校には1時間も滞在してないことになる。


凛 「どうかしたんだろうか、救助が早く終わったとか?」

未知斗 「いや、救出した後も校内の見回りとかその時にだってTはいるんだから少なからず戦闘になるだろ?」

バスの中には小学校と思われる子供たちが何十人か乗っており、前後のワゴン車には出発した時と変わらないメンツがそこにあった。本来なら予定時間より早めに救出して成功だったと思えるだろう。だが、凛や未知斗が見た時は消防士や警察、小学生、さらには界人や伊達先輩までも、誰一人として明るい顔をしている者はいなかった。


凛 「でも、小学生もかなり居るし成功は成功なんだよ、、な?界人達の救出チームのメンバーも減ってないだろ?」

未知斗 「まあ、それはそうなんだろうが、、どうも雰囲気が変なんだよな、、、」

凛 「それは俺も思う。もっと、こう、なんというか、盛り上がってもいいんじゃないのかな、」

未知斗 「まあ、あとで、話があるだろ、、、あっ、夜組の人達来たぞ。シャワー浴びようぜ。多分界人やバリケード組もシャワー浴びに来るだろ。」

凛と未知斗は夜組の人達と交代し、一旦部屋に戻る。戻ると、舞沙やズエ、風哉がシャワーに行く準備をしていたので一緒に準備をしてシャワーに行くことにした。


舞沙 「今日、まじ、、、腰が、、しぬ」

ズエ 「やばかったもんな、ひたすら土木土木土木」

風哉 「凛や未知斗もお疲れ。界人達意外とはやく帰ってきたんだって?」

未知斗 「おう、ちゃんと小学生が何十人もいそうだったぞ」

凛 「でもなんか雰囲気暗かったよな」

風哉 「まじか、ここだけの話、誰かやられたのかな、、」

ズエ 「やめろよ、お前も見ただろ?土手で俺ら何十人っていたのに数人で救出するような連携の取れた猛者の方々だぞ、、、ありえないだろ」

舞沙 「界人に聞いてみるか?案外学校の周りが地獄みたいな光景でそれで絶句してるだけかもしれない。」

凛 「だといいんだが、、、いや、それはそれで良くないな」

大浴場とまではいかないが、広めのお風呂と言うべきか、、シャワーは沢山あった。節約のために浴槽に水はお湯は溜まっていないが、みんな久しぶりに体を洗えて満足だった。昨日の夜はシャワーには入れることは入れたのだが、疲れすぎていてみんなシャワーどころではなかったのだ。


凛 「界人や伊達先輩は、、、いないな、」

未知斗 「なんでだろうな」

舞沙 「そういえば救出チームのタクトさんや上野さんも他の人もいないな、」

風哉 「なにか話してるのかな?」

ズエ 「ほんとになんでTにみんななっちまったんだろうな、」

風哉 「まだ先輩が立てた仮説しかないんだろ?」

凛 「まあな、恐らく千十だけで起こってる。じゃなきゃ橋爆発なんてないだろ、、、」

未知斗 「外部はほんとに何をやってるんだろう、」

風哉 「まって、クラスの中でTになる前に倒れたのって何人くらいだ?」

舞沙 「俺と界人のクラスは8人だな、多分、、」

凛 「俺らも7人とかじゃないか?」

風哉 「そしたらクラスの人数は40人だろ?んで2人とも7、8人くらいって答えた。つまりクラスの5分の1がTになってるとして、千十で同じくらいの確率でなっているとしたら一体、千十内で何万人Tになってるんだ?」

舞沙 「千十内の人口は50万人、そこから10万人前後Tになってたとして、逃げ遅れた人たちも噛まれたらTになっちまうんだろ?そしたら、、下手したら俺らの方が少ないんじゃないか?」

界人 「それはまだ、そうとは言い切れないぞ」

凛 「界人、、大丈夫だったか?」

界人 「まあな、ここだけの話を今からするぞ?お前らは知っとかないといけないからな、、、」

その他5人 「お、おう、、」

ここの6人の中に緊張が走った

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