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電話

ズエ 「俺に1つ提案があります」

周りの視線がガっと集まる


伊達先輩 「なにか行ける方法があんのか?」

ズエ 「確実ではないんですけど、」

凛 「言うだけ言ってみて欲しい」

ズエ 「今現在、自分たちのいる所は水野山と反対側にあり真ん中に中央駅を挟んでいる状態です、知ってる通り、千十は川に囲まれてます、それを利用しましょう。」

未知斗 「そっか、土手から周りこめば土手は日中は人が少ないからTの数も少ないし、人がいなければそもそも襲われる人間も居ないから必然的に街に比べたら安全なのか」

ズエ 「それもあるけど一番の理由は見晴らしの良さです。山からこっちを発見しやすく、かつ自分達はTの位置をいち早く把握できます」

伊達先輩 「なるほど、土手から周りこんで水野山に行くのか、」

周りのみんなの表情が明るくなった


伊達先輩 「わかった、それで行こう、この体育館が何時まで持つかわからないし、そこが避難所の役割を果たしているなら人が多いほど良い。」

凛 「出発はいつにしますか?」

伊達先輩  「明日の朝だな、土手をまわりこむといっても半日はかかるだろうしな、」

先輩は立ち上がって奥の先輩達の方へ言ってしまった


風哉 「やばい、めっちゃ親から通知きてる」

風哉の親は日中2人とも千十外の地域で働いている


凛 「俺も親から電話きた笑。俺の親も千十外で働いてるから無事だって!未知斗やズエやユキも大丈夫なんだよな?」

ユキ 「私もさっき電話してきたけど大丈夫だったよ!」

未知斗&ズエ 「俺も!」

風哉 「松田さんは大丈夫?」

松田さん 「まって、私も親からきてる、」

風哉 「大丈夫そう?」

松田さん 「うん、親はちゃんと千十から同僚の人と一緒に出れたらしい」

風哉 「そっか!じゃあ俺も親に電話かけてくる」

他一同 「ほーい」

ドアを開け、もうひとつの扉である2階の観戦席に入る。

・・・・・・プルルルルル

風哉の親 「風哉!!あんた大丈夫なの??」

風哉 「うん、大丈夫、ごめん心配かけて」

風哉の親 「仕事場でテレビ見てたら急に千十が出てk..te」

明らかに電波がおかしい、先日買ったばかりの5Gのスマホなのに、、、

みんなの所に戻ると風哉と同じ部活の界人(かいと)舞沙(まさ)がいた。

舞沙 「おう!風哉!どうだった?」

風哉 「一応少しだけ話せたけど、電波が悪いみたい。いつもはこんな事ないんだけどな、」

界人 「俺らや他の先輩方もさっきからあんまり繋がんないらしい、なんでだろうな、言葉の通り本当に隔離されたのかもな、」

風哉 「そういえばなんでTになった人と、なってない人がいるんだ?」

未知斗 「あー、それなんだけど、まだ分かってないんだよな?」

凛 「うん、千十内でしか起きてないらしいから千十内でしか出回っていない食べ物になにか混ざってたのか、はたまた空気感染的なものなのか、今は仮説しかないな」

風哉 「そっか、、」

ズエ 「とりあえず、通話は繋がってよかったな、水野山の病院に行ったらまた掛け直してみらどうだ?今、みんな使ってるから回線が混んでるだけかもしれないし、、、」

松田さん 「とりあえずもう夕方だからご飯にしよって産田先輩が、、」

産田先輩は調理部部長の学校のマドンナ的存在の人である


一同 「わかったー」

それからご飯を食べ、簡易的な寝床を作って就寝に入るまでそう時間は経たなかった、明日の朝4時、明朝にここを旅立つらしい。食事中に、川を泳いだ方がいいのでは?という意見が出てらしいがTへの感染理由がわかってない以上、川を渡るのは良くないし、反対側の岸についてもほとんど小さい崖になってる所が多いため、登れるかどうかも分からないらしいので良策ではないと判断されたらしい。

そしてその明朝は、絶望と共に迎えることになる。

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