#4 くまのプーさんのホームランダービー
明日で終わるのか、明日までなのかよーわかってないですが。
プニキことくまのプーさんのホームランダービーが明日で終わるため、これは書くしかあるまい。
筆者である私も、時間があるときにやっていたゲームだ。そのあまりにも高い難易度と、Yahoo!きっずのキッズ向けゲームとしての側面、そして気の抜けるようなリズミカルでポップな音楽。これらがこのゲームを有名にした。
わからない人のために軽く説明しておくと、このゲームは先に書いたように、Yahoo!きっずのディズニーゲームの枠に登場しているもので、第1回に書いたディズニー・マジックキャッスルでも配信されていた。同様のダービーゲームは確かスティッチモチーフのものがあったが、プーさんにはかなわなかった。それは、偏にYahoo!きっずの力によるものだといえるだろう(プーさんという世界観も関係していそうだが)。
一言で言うと「ホームランダービー」と銘打っている通り、くまのプーさんがバット代わりの木の棒を使って、プーさんの仲間たちが投げる魔球を打つというものである。プニキと呼ばれ親しまれるが、こう呼ばれる理由として、ステージごとに打った球の数をカウントしているのだが、「ヒットになど価値はない。狙うはホームランのみ」と言わんばかりに、ホームラン以外は一切カウントされない。また、このゲームではプーさんの脳力強化が可能で、強化なしでも120m飛ばせ、最大だと200m飛んだりする。さらに、プーさんのスイングスピードが異常なほどに速い。そして、私が特に言いたいのは「ドラベース」をほうふつとさせるような魔球の数々である。
ステージ1はイーヨーがシッポを使って投げる直球、次にランピーが鼻で投げる速球、その次にピグレットがバレーのスパイクのように放つ速球(ランピーより速い)。ここまでは序の口である(ちなみに私は、小学生時代にピグレットで詰みかけた)。
ステージ4からが魔球ラッシュである。まずカンガとルーの投げる球は、カンガルーをほうふつとさせる軌道を描く。私がドラベースと言ったのはこの辺りで、まるっきりWボールの変化量を減らし、跳ねる回数を圧倒的に増やしたものがこの球である。むしろバウンドしててくれ。
ステージ5、ラビットの投げる球は、リリース時こそ遅いものの、途中で加速する直球だ。スピードガンで測っても正確な数値が出ないタイプの球とはこれをさすのだろうか。リズムゲーマーならむしろ楽なほうかもしれない。
ステージ6はオウル。私はこれを投稿する本日、ここを突破した(過去のデータではその次で止まっていたような気がする。よく打てたな…)。これは、先ほどのカンガとルーの球の変化の軌道を、そのまま横向きにしたものである。ジグザグと変化するこの球は、芯でとらえるのがとにかく難しい。
ステージ7ではティガーが、消える魔球を投げてくる。球速は変わらない直球なので、目隠しして遊べるレベルのリズムゲーマーなら楽勝なのかもしれない。ちなみに私はリズムゲームが苦手であり、ここをクリアできた記憶はない。していたかもしれないのだが…
最後のステージ、これが悪名高きクリストファー・ロビン。通称“ロビカス”である。
このゲームを知らない人は、「え、あんないい少年をカス何て呼ぶの!?信じられない!」というかもしれない。だが、このステージが本当に鬼畜なのだ。
ここまででも苦戦してきたであろう魔球を、彼はすべて操るのだ。彼は、これまでの球筋の球をランダムな順番で投じてくる。
それだけではない。ノルマも恐ろしく高い。
ロビンの投球数は50球なのだが、必要なホームラン数はなんと40本。8割打ってようやく負けを認めるのである。39球以下なら「僕の勝ち―!!!」というのである。そもそもオウルで詰むレベルなのに、ランダムかつ恐ろしく広角に投げ分け、プーには打率8割を求めるのである。ロビカスと呼ばれてしかるべきである。(海外ではsatanとかdark lordとか呼ばれているらしい。鬼門ってこういうことか)。
ちなみにRTA世界一の人曰くオウルのほうが鬼で、長年やって未だに安定しないらしい(24分で全クリしてしまう人の指標で見るのもどうかと思うが…)。
ここにも何度か書いたが、小学生のころに私はこのゲームに出会い、挫折して長らく経った。なくなることがなければここに書くこともなかったと思う。結構思い入れのあるゲームだ。
昨日、私がよく視聴しているVTuberがこのゲームの配信を行っていた。彼女はティガーで苦戦していた。オウルよりましと考えても、やはりティガーは大変だ。表ボスは一応ティガーということになっている(ロビンはスペシャルステージ)。
彼女は言っていた。「もう虚無だね虚無。虚無顔だね」
あまりに高い難易度に感情をなくすほどのゲームなのである。もう曲がトラウマになっている、そんな感じ。
明日までのホームランダービー、みなさん一度、最後に触ってみては?