プロローグ 「冒険者ギルドと人影」
冒険者ギルド。
それは、人を襲う魔物や盗賊の蔓延るこの世界には必要な存在。
始まりは、旅人を支援するために商人達が作った集まりで、酒場のようなものだったのだか……今では、人々が依頼を出し、ギルドに認められた者がその依頼をこなす場にもなっている。
冒険しながらお金を稼げると、若者に人気の職業『冒険者』を採用するのも、ギルドの仕事だ。
ならず者でも登録できてしまうために、危険とされているが……。
実際はそうでもなく、法と天秤の神に仕える聖職者が常に見張っていたり、万が一のことがあれば、ベテラン冒険者でも太刀打ち出来ない程の強さを持つギルドマスター達が“解決”してくれるので、安心である。
だが、冒険が危険であったり、先に説明したようなイメージがあるため、最近は志願する者が減り……さらに、冒険者の高齢化が進み、辞退するベテラン冒険者が増え、冒険者は激減した。
辺境の小さなこの村も、例外ではない。
村の中心の小さな教会の隣の隣に、酒場並みに小さな冒険者ギルドがある。そこは、ベテラン冒険者が一人、中堅がおらず新人が二人と、他のどのギルドよりも人手が足りない。
第一この村、若者が少ない。そもそも、人が少ない。
この村の周辺の魔物は、比較的安全なものが多く、どうせ冒険者になるなら都に……と出稼ぎに行く者が多数、畑や家畜の管理で人が足りていないからそれどころではないという者が少数。
これでは、誰も志願しない。
新人の受付嬢は、痺れを切らしてこんな張り紙を貼る始末である。
『年齢、種族問いません。誰でもいいので来てください!』
当然、こんな張り紙を貼ったところで志願するものは現れない。
……が、例外はあった。
昼頃。食事をとるため出歩く者が少なくなった、その時。
その張り紙をじぃっと見つめる長い人影が、一つ。
扉に手をかけ、ゆっくりと開いた。
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この小説は、コメディー系のつもりです。
連載頑張ります!