第70話 狙われた直哉
?side -
「お前何人の魂送った?」
一人の少年が手に青白い浮遊物を弄んでいる。
それを見て、隣にいる帽子をかぶった少年は帽子を深くかぶりなおした。
「十四人。けっこう厳選したからな……どれもこれもかなりの質だと思うぜ」
「ふーん。でもあいつ等も悪魔バンバン地獄に返してってるからなあ」
「俺いい事考えてんだよ」
帽子を被った少年が怪しく笑う。
「なに?」
「それはお楽しみ。それより早く食えよそれ。魂は鮮度が一番だぞ」
魂と呼ばれた浮遊物は帽子を被った少年に指差されたあと、もう一人の少年の口の中に消えていった。
70 狙われた直哉
拓也side -
あれから家に帰った俺は家族からこぞって心配された。ずぶ濡れになってるし、泣いた後で目は真っ赤だし、でも涙は止まらなくて俺は母さん達の前で大声を出して泣いた。母さんも話を聞いて、涙を流して俺を抱きしめた。
ヴェパールは天国に行けたのか?あんなに優しくて一途に想ってたんだ。天国に行ってくれてたら嬉しい。また颯太さんと会えてたら……俺は嬉しいよ。
***
「そっか。結局そんな終わりだったんだな」
次の日、学校に行った俺は中谷にありのままを話し、その話を聞いて中谷も悲しそうに眉を下げる。話しか聞いていなかった中谷だが、想像しただけで胸が痛むんだろう。表情を暗くして考え込んでしまった。
少しだけ嫌な空気が漂った中、考えていた中谷がポツリとつぶやく。
「悪魔って何なんだろうな」
中谷の急な質問に答えを返すことが出来ない。中谷の思っていること、なんとなくわかる気がするんだ。
「ビフロンやマルファスとかはさ、ほんっとーに悪魔って感じじゃん?悪い奴だし……でもストラス達やその人魚はさ、悪魔って感じしないじゃん。悪魔って悪い奴ってイメージしか今までなかったから、なんか一概に悪魔全部が悪いって言う事が出来ないなーって思って」
「うん……」
そうだよな……ヴェパールは優しかった。ヴェパールだけじゃない、オロバスもブエルも危険な悪魔じゃなかったんだよな。悪魔も様々で一括りにするのがためらわれてしまう。
物思いにふけっていると、何を思ったのか中谷は握り拳を作って立ち上がる。
「悪いのはやっぱ天使だよな!拓也に戦わせといて高みの見物とかよー!」
「なに朝からオカルトな話してんだよ。ゲームの話?」
「あ、桜井」
桜井が笑ってこっちに近づいてくる。内容までは分からなかったようだが、突っ込まれて苦笑いする。危ない感情的になってしまっていた。こんな話、周りの人間に聞かれたら駄目なのに。
「おー。今日皆で遊んで帰らね?藤森も部活ないっつってんだよ。野球も今日部活ないだろ?」
「何で知ってんだよ」
「チッチ……この桜井様の情報網舐めてもらっちゃ困るぜー」
「とかなんとか言って、どーせマネージャーから聞いたんだろ。お前仲いいもんな」
「あは。ばれた?」
バレバレだっつーの。お前マネージャーとめっちゃ仲いいじゃんか。
桜井はエへっと舌を出して笑う。まあいいか。俺も今日は暇だし。
「俺はいいよ」
「俺も今日塾ないんだ」
「決まりだな!」
桜井は嬉しそうに笑い、上野たちの所に戻っていく。
全員で遊ぶの久しぶりだな!あいつらと遊ぶのってなんだかんだですげえバカ騒ぎになって盛り上がるし、今日は楽しみだ。
***
「じゃーな池上」
放課後桜井たちと遊び、二十時頃に解散してそれぞれの帰路につく。あー今日は楽しかったなあ、なんかすっきりしたし。今までの鬱憤を全部吐き出してやったからな!随分といいストレス発散になったわ。そんなことを思いながら、俺は家に帰り着いた。
「拓也、お帰りなさい」
「澪!ただいま!」
やっべ!なんか嬉しい。澪は相変わらず可愛いなあ。澪と一緒に移動したリビングでは直哉がストラスと嬉しそうに会話をしていた。
「お、直哉どうした?何かいい事あったのか?」
「兄ちゃん!今日ね!新しい友達ができたんだよー!公園で友達になったんだけどね。バドミントンが滅茶苦茶上手いんだ!明日も公園で遊ぶんだ」
「へぇ……よかったじゃねぇか」
「うん!」
直哉があまりにも嬉しそうに笑うので、自然と俺も嬉しくなってしまう。ストラスも微笑ましいのかニコニコしてる。
俺が帰るの遅くなると連絡していたため、夕飯は食べていていいと伝えていたが、直哉が俺が帰って来るのを待つと言ったらしく、皆まだ夕飯を食べていなかった。
直哉に待っててくれてありがとうと告げると、先にストラスと風呂に入ったから平気と返事が返ってきた。
ストラスは人間の世界の風呂に感動しており、湯船につかるのが大好きだ。今日も直哉と一緒に入っていたんだな。
『日本の風呂と言うのは最高ですね。かつては固く絞ったタオルで体を拭く程度でしたからね。全てが洗い流されるようです』
「ストラスめっちゃ萎むんだよ。んでドライヤーかけると爆発する」
『私も自分の毛がここまで暴発するのは知りませんでした』
「笑わせんなよ」
「さ、ご飯できたわよー。食べましょう」
母さんが皿を運んでテーブルに置く。
俺は手を洗い、席についた。
***
「直哉なんか今日楽しそうだったな」
『そうですね。良い友人ができるのは良いことです』
夕飯も食べ終わり、風呂も入った俺は自分の部屋のベッドの上でストラスと話していた。今の時間は夜の一時、直哉はもう寝てる。でも今日の直哉は嬉しそうだったよなあ。夕飯でもずっと言ってたし、その友達の顔を見てみたい。
「あーあいいなぁ。俺も小学生に戻りてー。勉強楽だし」
『またそのようなことを』
「だってさー高校生とか勉強多いし、大学受験だって……」
あ、そう言えば金田さんは元気にしてんのかな?
こないだ確か試験あったよな。テレビで言ってたし。でも金田さんならきっと大丈夫だよなー
『拓也、どうしました?』
「金田さん元気かなって……もう受検だし」
『金田……ああ、サミジーナと契約していた彼ですね。貴方は連絡先を交換していませんでしたか?』
そう、俺は金田さんと連絡先を交換した。でも福岡に住んでるから遊ぼうとも言えず、用がなければ連絡もほとんどとっていない。
「今大事に時期なのに送ってもいいのかなぁ?」
『何を迷う事がありますか。面倒くさかったら返信は来ないでしょう?』
それもそうだな。でもこなかったら少し切ないけど。
俺は思い切って金田さんに連絡を入れることにした。連絡を送って数分後、返事はすぐに帰ってきた。
“久し振り。二次試験も終わって今結果を待機中。めっちゃ緊張してる(笑)結局東大の工学部受けることにした。子供の頃、天体観測するの好きでさ、宇宙関連の仕事つけたらいいなーって”
「金田さん、宇宙飛行士になりたいんだって」
『ん?そんなこと書いてませんけど。貴方、宇宙がつくもの全部宇宙飛行士と思っていませんか?でも彼も目標を見つけたのですね』
えーでも他に宇宙関連でなんの仕事あるんだよ。俺全然わかんねーもん。
でも、なんだか嬉しくなり、すぐに返信をした。合格したら連絡くださいね!ケーキ持ってお祝いに行きますよ!!って。そのメッセージを送ったら金田さんもすぐに返信をくれた。
“受かったら連絡する。ケーキだけやなくてジュースも持って来い(笑)”
そっか、金田さん元気そうだ。よかった!しかも東大だったら光太郎の兄ちゃんの後輩になるんじゃん!
暫く金田さんと連絡を取りあい、そのままベッドに横になる。切りのいいところで一旦終了して充電器に繋ぐ。
「あー俺もう寝よ。お休みー」
『はいはい。おやすみなさい』
俺はそのまま画面を落として目を瞑った。明日も直哉はその子たちと遊ぶとか言ってたな。俺の方が先に家につくかもしれないな、マンションで稽古をつけてもらおうかな。
***
直哉side ―
― その友達は何でもできて、何でも知ってる神様みたいなやつなんだ。
「直哉ー、今日公園よって帰んね?」
「うん!」
親友である大輝に公園に誘われた俺は二つ返事で頷き、二人で公園で少し遊んで帰ることにした。ゲーム機を持っているわけでもないので、何するわけでもないけど友達と公園にいるってこと自体が楽しいから嫌いじゃない
俺達は帰り道にある比較的おっきい公園に足を運ばせた。
「今日はバドミントンあるかな?」
ここの公園は遊具のほかにもサッカーボールやプラスチック製の野球のバットやバドミントンのラケットを無料で貸してくれる。数が少ないから、いっつも借りられてるんだけど。
「あった!」
今日はラケットが二本ある!俺と大輝はそれをとってとび跳ねる。今日はついてる!
シャトルもあったから俺達はそれでバドミントンを始めた。
「ぷっ……へったくそ」
やり始めて十分、バドミントンをしてると後ろから小馬鹿にしたような声が聞こえた。
そこには帽子を目のところまで深く被った男の子がいた。見たことのない奴で大輝の友達でもないらしい。初対面で話したことのない奴にいきなり馬鹿にされるように笑われ正直面白くない。
「なんだよ!いきなり失礼だな!」
「わりーわりー。だけどさーラリー十回も続かねーじゃん。俺らのが上手いぜ。な?」
俺が言い返すと、その子は笑いながら謝ってくる。もしかして年上なのか?ラケットを譲れってことなんだろうか?その男の子の後ろにはもう一人、帽子をかぶってる子がいた。
「わーお前、なんか口から歯が出てるし頭尖ってんぞ?」
大輝が物珍しそうにもう一人の男の子に声をかける。
「すげーだろ。この歯、本物なんだぜー。」
「えーウソだろー?」
「ほんとだって!」
確かに口から牙みたいなのが出てる人間なんて見たことない。
でも男の子は普通そうだし病気とかでもなさそうだ。いまだにへたくそだの、俺達の方がうまいだの上から目線で言ってくる事に苛立って俺は2人にラケットを渡す。
「じゃあさ!やってみろよ!ラリー!」
「見本見せてくださいって?五十回はやってやるぜ。な?」
「えー五十回もできっかなぁ。俺バドミントンとか初めてなんだけどー」
初めて!?初めてであんな偉そうにしてきた訳!?できなかったらお前らのこと笑ってやるからな!
「こんなの玉を面でつきゃいいだけだろ?簡単簡単」
「どっからその自信が湧いてくんだよ」
***
「すっげえ!マジで五十回やっちゃったよ!」
大輝が大声をあげて飛び跳ねる。
シャトルは綺麗な弧を描いて、相手のラケットに飛んでいき、そいつらは初めてなのに本当にラリーを五十回やってのけてしまった。これドッキリとかじゃないんだよな。こんなのありかよ……
五十回いったことで少年が器用にシャトルを手でキャッチして、ラケットをくるくる回す。
「まあな。俺らにかかりゃ楽勝よ」
その子はいたずらっ子の様に笑う。さっきまでの刺々しさもなくなり、俺達はその場で意気投合し、暗くなるまで公園で遊んでた。
「あ、もう帰んなきゃ」
公園についている時計を見たらもう十七時半であたりも暗くなり始めてる。
早く帰んなきゃママに怒られる。俺の言葉を聞いた大輝も時計を見て、ほんとだと呟いた。それを見て帽子を深くかぶった子が手を振ってくる。
「残念だな。また遊ぼうぜ」
「名前教えてよ」
「もっと仲良くなったらいいぜ。俺ら明日もここにいっからさ」
二人はそう言って、走って公園を出ていった。なんだよー名前くらい教えてもいいじゃん。まあいっか、明日もいるって言ってたし!俺は大輝と別れてそのまま家に帰った。翌日また会えることを期待して。
***
「あ、いたいた!」
翌日、小学校が終わって俺と大輝はすぐに荷物を持って昨日の公園に向かった。あいつ等は昨日言ってた通り、ちゃんと公園にいて向こうが手を振ってきたので俺達も手を振り返した。
「よお」
「よっす!なあ今日は何して遊ぶ?」
「そうだな。サッカーでもするか?」
「うん!」
俺達は四人でサッカーボールを借りに向かった。大輝と帽子を被った子が係員さんにボールを貸してくれるように頼んでいる間、俺は牙が出てる男の子と後ろの方で待機していた。
その間に俺は牙が出てる子に名前を問いかける。
「そう言えば名前何なの?昨日教えてくれなかったよね」
「んーそっちは何て名前なんだ?」
あ、はぐらかされた?
「俺は池上直哉!んであっちが吉田大輝!」
「ふーん……直哉ってもしかして兄ちゃんいる?」
突然そんなこと言うからビックリした。なんでわかったんだ!?
「すごい!なんでわかったの!?」
「だってお前弟っぽいもん」
「なんだよそれー!俺がガキだって言いたいのかよ!」
「ガキだよ。何にも知らないからね」
急に目の前の男の子の空気が変わった気がしたけど、それは一瞬ですぐに元の人懐こい笑みに戻った。あれは俺の見間違いだったのかな?
「だって多分俺の方が年上だと思うしなー」
「もしかして小6?」
「は?小6?」
「違うの?だって俺小5だよ。俺より上ってことは小6だよね。まさか中学生!?」
「あーなんかよくわからんけど、そうそう小6」
よくわからないって何だよ……でも結局年上なんだし、敬語使わなくていいのかな。あーでも名前知りたい!
「結局名前なんなんだよー教えてくれたっていいじゃん。もう友達だろ」
「友達ねえ……なら教えてやってもいいけど、誰にも言わないって約束する?」
「なんで?」
「何でも。約束破ったら縁切るよ」
「え!?わかった。言わないよ」
俺がそう言うと、そいつはにっこりと笑った。
「俺はボティス、あっちがラウム。よろしくな」
「う、うん!よろしく!」
まさか外国人!?外国人の子と友達になっちゃった!
俺が大声で返事をするとボティスは軽く笑って頷いた。大輝達も戻ってきたことで、俺たちはサッカーをすることにした。
それからまた日が暮れるまでサッカーをして遊んだ。やっぱボティスとラウムはめちゃくちゃ上手い!何をさせてもすごい!ドリブル上手いし、パスも上手いし!もう俺と大輝なんて全然相手にならないよ!日も暮れて大輝が帰って三人になってしまい、サッカーも出来ないので俺は帰ることにした。
「俺達も帰ろうよ」
「まあ待てよ。ちょっと三人で面白い話しようぜ?」
「面白い話?」
時計を確認するけど、あと十分くらいなら多分大丈夫だ。そう思って、俺はその場にとどまりラウムとボティスと三人で円になって話す。
「直哉は嫌いな奴いないのか?」
「嫌いな奴?」
なんだろういきなり。そんなの考えたこともないや。嫌いな奴、嫌いな奴、う――ん……
「学校の先生かなぁ」
「どいつ?」
「んーとね……隣のクラスの先生で和田って言うんだけど、すぐ怒って怖いんだ」
「そいつに痛い目見てほしい?」
「一回くらいはちょっと見ちゃえー!って思う」
悪口を話す俺を見ても軽蔑することなく、それを聞いてラウムは嬉しそうに笑う。
「そうだよな!そう来なくちゃな!叶えてやるよそれ」
叶えてやるってどういうこと?
返事ができない俺に手が差し出される。訳が分からず握手するように手を掴むと相手の口角があがった。
「そいつ不幸にしてやるよ。友達が怒られてるの見て、俺黙ってられないし」
「え、ちょっと……」
なんか怖い……そう感じた俺は慌てて首を横に振り、手を離した。なんだか嫌な予感がしたんだ。そんなことできるはずがないのに、ラウムが何を考えているのか分からなかったから。
「そんな暴力とかしたらダメだよ」
「そんなことしないよ。おまじないするだけ。でもこのこと人に言ったら、お前が不幸になるからな」
「ひ……」
なんだよそれ。そんな脅し聞いたことがない。でもラウムの表情はなんて言ったらいいのか分からないけど、嘘をついているようには見えない。
言い返さない俺を見て、ラウムはなぜかズボンにつけていたベルトを寄こす。
「何これ?」
「それ。お前にやるよ」
そのベルトには宝石がいっぱい散りばめられてる。明らかに高そうなベルトにブランドものではないかと疑ってしまう。しかも他人がしているベルトとかもらってもどうしろと!?
「そんな!もらえないよ!」
「いいって。これは俺たちの友情の証。もらってくれよ。それともお古は嫌ってか?」
「そうじゃないけど……高そうだよ!」
「いいんだって。でもお前の兄ちゃんとペットに見せないって約束な」
何で兄ちゃん?っていうか何でペットがいるってわかるの?ストラスはペットじゃないって言ってるけど。
「なんで?ていうかペット飼ってるって何でわかったの?」
「年上って弟の物で気に入ったのがあったらすぐ欲しがるだろー?ペットはまぁ適当に言ったんだけど飼ってんだな。まぁペットの玩具にされちゃたまんねえしな。言うこと聞けるな?」
「……わかった。誰にも見せないよ」
「いい子だなぁ直哉は。それは友情の証だからな。じゃあ帰るか」
俺は頷いて、ベルトを鞄に入れた。これ、ばれちゃいけない。それにこんな高そうなものもらったってママが知ったら絶対に怒るもん。それと同時に沸くのは高揚感。秘密の関係はドキドキして心地よい。こんなすごい子が、俺の友達……
***
ラウムside ―
「ぷっ……あはは!何だよ友達って!ちょーウケるんだけど!!」
「笑うなよボティス。でもこれで準備は整ったかあ?」
お前の望み、叶えてやるよ。
嫌いな奴は俺が皆地獄に送ってやる。
「上手く引っ掻き回してくれよ直哉」
「ふふ……最低だなぁ。あんな小さい子だまして」
そんなの別にどうだっていいことだ。今更俺達に良心を求めるなんて間違っている。
「俺らの邪魔したのが悪いんだよ」
「確かにね」
俺たちの邪魔をしてくる継承者、大人しく地獄に連れていかれりゃいいものを。
「あいつ、口を滑らすかもよ?」
「別にいいさ。滑らせたとしてもあいつと契約してるだけで継承者は焦って出てくる」
「継承者の弟はいい人質ってことだね」
そういうこと。ついでに寿命もいっぱい削り取ってやろうかな。でもバティンには礼を言わねえとな。あいつはもう継承者の住所や家族構成まで網羅しているようだった。まだルシファー様直々に襲撃命令が出てないからほかの奴には広めてないんだろうけど。そんなの俺には関係ないね。
「調子に乗りすぎたんだよ継承者はな」
オイタした分は、ちゃんと償ってもらわなきゃなぁ……