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6日目(中編) 那智のはなし。①
その日、相談室に行くとハタケの姿がなかった。体調不良で部活を休むらしい。
今日は総文祭に向けてのことを決めようと思っていたけれど、予定が丸々潰れてしまった。どうしようか、と尋ねようとしたときだった。
「私の話、聞いてくれる?」
いつになく真剣な表情で那智が話を切り出した。こんな機会滅多にないと思うから、と言葉を添えて。
いいよ、と答えるとようやく話し始めた。
「私、昔ね女の子と付き合ってたの。」
「恋人を持つのはそれが初めてで色々調べたりしてすごく張り切ってた。けど、そしたら『思ってた人と違う』ってふられたんだ。それからはもう恋愛するのトラウマでさ・・・・・・。またあんな辛い思いしたくなくて」
どう反応するのが正解なんだろう。女の子と付き合っていたことがあるなら・・・・・・。不謹慎にも一縷の望みが見えた気がした。いや、トラウマがあると言うことは臆病になっているということだからむしろ修羅の道と言えるのかもしれない。
「そう思ってたはずなんだけどさ」




