先輩に思うこと
さて、いきなりですがここでお題が一つ。
昨今、新人の離職率が高くなっているという話をよく耳にしませんか?
上記に挙げたように、「思ってた仕事の内容と違う」とか「結構キツかった」とかで3か月以内には結構な数の新社会人の方がいなくなってしまっているのが現状です。
そんな新社会人を見て思ったことがあります。というか、そんな新社会人を見て落胆する先輩社員を見て思います。
会社を選ぶまたは決めるのに、辞めてしまうという選択肢を選んだだけでダメな奴らだというのはどういったものなのか……と。
確かに、その会社に入ってずっと一筋でそれをしてきた人には良くわからないかもしれません。
でも、一度だけ考えて欲しいのです。
その人の気持ちを。
入社してみたら、思ってた仕事の内容と違うと感じてしまった人はどうか。
全部が全部とは限りませんが、会社が自分のやっている業務内容を伝わりにくく、不透明にしているからではありませんか?
きれいなところ、きれいな場所ばかりみせて、本当の中身を見せてないからではないのですか?
確かに会社によっては、本当の中身というのは機密だらけで口外できないものも多くあるかと思います。
でもそれ以上に、甘くして、綺麗に磨いて、メッキ貼り付けてませんか?と会社側に問いたいです。
それで入ってきた新人が「なんか違う」と言って辞めても仕方ないと思いませんか?
仮にですが、外見がすごくきれい、店頭に飾ってあるメニュー写真が好みで、しかも出てくる人たちが口々に「旨かった!」と連呼している店に入ったとしましょう。
で、あなたは、その一番旨いとされるメニューを注文してこう思います。
「なんか思ってた程美味しくない」
そう思ったときあなたならどうしますか?
たいていの人はもう一度行こうとかとは思わないはずです。
さて本題です。
それが新入社員にとっての「会社」だったらどうですか?
お店なら一回行くだけでいいのですが、会社は毎日行かなくてはいけません。
雇用契約というものを結んでいる限りは、何かがあった時以外は行かなくてはいけないものですから。
そう思うと、辞めてしまっても仕方がないと思いませんか?
少なからず私はそう思います。
今後の人生を左右する仕事であり会社との過ごし方です。
迷って決めるのは当然です。
これから先には、出会いがあり、家族を持つことでしょう。
もちろん一人で生活を楽しむ人もいるでしょう。
その時に大事なことって、結局のところ「お金」と「時間」と「自由」ではないですか?
「お金」は、満足のいく賃金がもらえなくては生活もできません。
「時間」は、会社にばかり投資していたのでは自分を見失ってしまいます。
これに関しては、仕事が生きがいの人もいるのでその限りではありませんが。
そして「自由」は、「お金」も「時間」もある程度なくてはできないものだと思っています。
ともあれ、私はこう思うことで、先輩社会人に思うことが一つだけあります。
辞めたからダメと思うのではなく、よく決断したのだと思ってあげて欲しい。
もちろん、そういった強い意志のもと辞めた方には限ります。
その方々に対し、少しだけでも先輩としての知恵を授けてあげられるようになってくれれば……と思っています。
また長々となってしまいましたが、最近辞めた新人さんのことを思い出しふと書き留めたいと感じました。
これを読んで思うことは人それぞれあるかと思いますが、そこはやはり個人です。
ご自由な判断をして下さい。
そして、いい意味でも悪い意味でも考えてくれたら幸いと思います。