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道中記録:その2

ちょっと短い

「にしても、晴天が続くなぁ・・・」


 都市ベタリアンから出発して2週間ほど経ち、レイたちは目的地である迷宮都市(ダンジョンシティー)へ向かって進んでいたのだが、あまり雨が降らないことに対して思わずつぶやいていた。


 季節は春でもあり、まだ夏に向かってきている途中の時期だからというのもあるのかもしれないが、思い返せばそこまで豪雨だった日ってあったのだろうか。


 いや、普通の雨とかはあるけど、際立って天候悪い時ってあまり遭遇しなかったな。



「旅路としてはいいことですよね」

「嵐とかにあいながらとかよりは断然いいでありますよ。ひどい時は、某も大木にしがみつかねば飛ばされかけたやばい物もあったでありますからなぁ」

「・・・・台風クラス?」

『サクラの一人旅時代ってすんごいサバイバルかも』


 考えてみれば、全員の過去って不明なところあるよね。


 ハクロは俺と出会う前はその容姿ゆえに狙われていたっていうし、サクラは主君を探して放浪の旅、カトレアは生まれて数日ほどで遭遇したようだからそこまで濃い過去はない。アイラは海で暮らしていたからその辺も不明だ。


 まあ過去は過去、別に考える話もないか。



「まあ、一人旅時代は大変でありましたけどな。でっかい蛇に丸のみにされかけるわ、沼にはまって危うく溺れるところだったり、冬にはついうっかりで氷像に・・・・」

「・・・ものすごく厳しそうだというのはわかったよサクラ」


 サクラの過去が超大変そう。


・・・今度きかせてもらおうかな。ちょっと面白そうだとも思えるし。



「私だってレイ様に会う以前は大変でしたよ!!」

「そういえばそうだと言っていたよね」


 と、心の中を読まれたのか、ハクロが勢いよく言った。



 ハクロは使い魔になる以前狙われていたという過去があるようだけど、使い魔になって以降はばったりその狙っていた人たちがいなくなったのだとか。


 まあ、基本ハクロと一緒にいたし、当時は貴族籍があったからむやみ手を出すのはまずいと狙っていた人たちが考えていたのだろう。


 貴族籍を抜けてからも、その実力とかは学園で目に見えて分かっているし、冒険者になっても同様に実力はわかっているはずである。


 それがうまいこと威嚇になって、狙うようなやつらを遠ざけて安全なんだろうなと思えた。



・・・・ついでに言うなれば、ベタリアンにいたときにハクロたちのファンクラブができていて、彼女達への危害をもくろむ人たちをぶっ潰しまわっていたという話もあるらしい。




 でもまあ、彼女たちが狙われようとも、俺がそんなことは許さない。


 彼女たちが強くとも、守ってあげたい。


 大事な仲間でもあり、使い魔でもあり、家族だからね。狙う輩がいたら殲滅決定。



 そんなことを考えつつ、レイたちは目的地へ向けて進むのであった・・・・・

狙う輩が居ようとも、現メンバーだと確実に返り討ちにあう未来しか見えないというのもあるかもしれない。

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