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魔法・剣技の練習

本日4話目

ちょっとカット気味

国王様が来てから数日後、俺たちは森で練習をしていた。


 まだ5年もあるが、来る入学審査に備えて実力を伸ばすためである。


 まだまだ高みを目指せそうだし、国王命令だったと言ってごまかして全力を出せそうだしね。


 うん、審査をする場所が壊れたら国王の責任でもあるわけだし、おもいっきりやってみようと思ったので練習をさらにやり始めた。



・・・でも魔法はまだいいとして、剣とかはからきしなんだよね。


 はっきり言ってこれはほぼ自己流になるだろうけど・・・・ハクロと共にやっていると結構いろいろわかる。


 動体視力が良いのか、ハクロも剣を持って相手をしてくれるからやりやすい。


 あ、安全のために木刀です。その辺の木を魔法で削って作ったものであり・・・って、どっちにしろその速さは危険だってハクロ。


 物凄い速さで振り回す素人の剣って普通に考えてもかなり危ないってば!!




「と言うわけで、まずはハクロに服を作ってほしいんだけど」

「私の糸でですか?」

「ああ、蜘蛛の糸って普通の物よりも丈夫だし、アラクネの糸なら余計にかなと。あと、魔法の耐性もつけたやつで頼む」


安全性確保のために、ハクロの糸で服を編んでもらうことにした。


 蜘蛛の糸は説明の通り同じ細さの鉄の強度よりも固く、また軽いために簡易的な鎧みたいなものになるだろう。


 しかも、蜘蛛は蜘蛛でもアラクネのだからその強度はとんでもなさそうである。


 書斎のモンスターの本にもあったけど、アラクネの巣にある糸は高値で取引されるらしいが、斬るのが怖ろしく苦労するレベルらしい。


・・・高値でって言っても、まあ困ったときにぐらいしか売らないか。



 とにもかくにも、魔法耐性付きの蜘蛛の糸で編み込まれたい服を着て練習を再開した。


 魔法耐性を念のために実験してみたところ、かなりよかった。・・・服にしてはオーバー過ぎるかもしれないけど、結構軽いし着やすいのでいい感じだ。


 もし、この家を出ることがあったらハクロと服屋でもやって各地を回るのも良いかもね。


 ハクロもその自身が作った服に着替えたけど、目の前でためらいもなく着替えるのはちょっとやめてほしい。いやもう、その豊かなところとかが・・・


「え?レイ様しかいないからいいんですよ。・・・他の人には絶対に見せませんからね」


 うーん、その羞恥心の微妙性ってどこか残念感があるような、良いところでもあるような・・・・。






 1年ほどで、俺達の実力も伸び、6歳となった。


 長男であったバルトが学園息の馬車に乗っていく姿を見たけど、その時に物凄くイラつくような顔をしてこう言いやがった。


「穀潰しなんかよりも俺は学園で上位に立ってやるぜ!!」



・・・無理だと思うなぁ。


 イラついたけど、兄たちの実力を知っているので、どこか道化じみたその姿にむしろ哀れみを俺は覚えた。


 その翌年、7歳となった時に次男のザッハも同様の捨て台詞を吐いて学園にいたけど・・・あれも無理かもね。というか、兄弟そろって合わせなくてもいいと思うぞバカ兄貴たち。


 

 そういえば、学園って一度入学すると手紙を出したり、夏休みの時期には帰ってくることもできるはずだけど・・・・兄たちからのそのような行為はなかった。


 手紙も来ないし、戻っても来ない。


 生存しているのかと疑いたくなったけど、どうやら案の定恥ずかしいような状態らしい。


 成績も危うい状態らしいし、なんと二人そろって留年決定状態だそうだ。


 がんばれ・・・・と言いたいけど、俺が入学するときにはとどめを刺すかもな。ざまぁっ!!

穀潰しと馬鹿にしてきた兄たちが留年・・・・あ、こいつら確実に逆恨みとか悲惨な事とか、貴族として恥ずかしい行動を起こしそうだ。

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