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海へ向かうために

ちょこっと依頼説明

『クラブフィッシュの群れ捕獲』

・今の夏の時期、沖の方に群れで集まってくるモンスター『クラブフィッシュ』の捕獲。

・捕獲量のうち3割は依頼を受けた側の利益として受け取ることが可能。ただし、鮮度が重要なので空間収納系統の魔法、もしくは魔道具(マジックアイテム)などで保存がきいた状態でギルドに運んできて提出すること。ギルドにてプロの方による冷凍処理を行います。



「クラブフィッシュ」

サンマのような見た目に、なぜかカニのはさみがくっついているモンスター。サンマとカニが混ざったような感じであり、横に泳ぐという謎の泳ぎ方をすることでも有名。なぜそのように泳げるのかは現在も研究中。

味はサンマとカニの両方を楽しめるのだが、調理方法が特殊で専門家に頼まないとやや味が落ちてしまう。

上位種、もしくは進化種などに「ロブスターッシュ」「カジキクラブ」などと言ったものもいる。


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「この依頼ならハクロの網とかで捕まえてこなせそうだしね」

「私の糸が、カニごときにズタズタにされるものですか!!」


 エッヘンと、胸を前に出して自信満々にハクロがそう答える。


 ちょっとギルド内でその行為は控えてほしい。今結構な数の視線が集まっていたぞ。



「でも、場所は・・・沿岸部の方で、馬車でも2週間ほどかかる沿岸の方でありますな」


 この都市ベタリアンはやや内陸の方に位置しており、海まではちょっと時間がかかる。


「夏休みの帰還を考えると、往復だけでもかなり無くなるな」

「でも、結構報酬とかもいい感じですね」



 とりあえず、この海の依頼を受けることにして、そこへ向かうことにした。









「・・・ふぅ、中々ちょうどいい感じに鍛えられそうでありますな」

「サクラ、もうそろそろ休憩にしようか?」

「いやいや!!主君よ某はまだまだいけるであります!!」


 額の汗をぬぐうサクラに対して声をかけたら、まだまだ大丈夫だとサクラが言い張る。


・・・結構頑張り屋なのはいいけど、ここで休憩させたほうがいいなと思って、一旦そこで休憩をとることにした。



「にしても、この移動手段は結構奇抜なような気がしますね」

「まあ、出来るかな?と思っていたけどやって見ると案外うまくいくもんだな」

「今回一番楽なのは良い事」

「まあ、カトレアは引っ張られるだけでありますからなぁ・・」



 今回の移動手段は、ちょっと工夫を凝らしてみた。


 まず、カトレアの木の椅子の移動するための根っこに、石や木を組み合わせて作った簡単な車輪を通してもらったのである。


 まあ、要は馬車を今回は使わずに、皆に乗って向かうという方法だ。


 カトレアの根を伸ばし、引きやすいようにハクロが糸でベルトをつくり、それでサクラがけん引すれば、あと言う間に馬車モドキ移動方の出来上がりである。


 ハクロも結構早いので、サクラの補助としてやや軽めの牽引をしている。



・・・はた目から見ればちょっと絵面に問題がありそうだけど、これはこれで結構早い。


 馬車に乗っていかなくてもいいから、馬車代の節約になるしね。



「蹄鉄の具合はどうだ?」

「大丈夫であります」


 一応、サクラの下半身は馬であり、念のために蹄鉄もしてもらっている。ひづめの部分の保護とか兼ねているんだっけ。


 腕のいいところで施してもらったけど・・・・・やっぱ体の一部をがりがり削られるようなことが怖いのか、蹄鉄の話をした時に逃げ出そうとしてハクロが素早く糸で簀巻きにしていたのは笑い話でもある。


 ・・・・海に行くから錆びない金属とやらを使ってもらってますよ。でも、なんか逃げだしたくなるような気持ちはわかるな。歯医者に行くような感覚に近いだろうしね。



 好調に進んでいき、レイたちは海へ目指していくのであった・・・・・

どちらか問えば人力車に近い絵面になるのか?いや、一応サクラはケンタウロスだし、馬車と言っても可笑しくはないだろうけど・・・・・・。

水着は海に着いてからである。どういうのがこのメンバーに似合うのだろうか。それなりにあるしなぁ。

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