季節は廻って秋となる
学園での生活はまだまだ続くけど、そろそろイベントを入れましょうかね
夏が終わり、秋が深まる季節となってきた。
レイは親友であるザフォンと共に成績は優秀なのを治めており、その使い魔であるハクロとカトレアはと言うと・・・・。
「・・・まだあるのか」
「はい・・・もう飽き飽きするぐらいですよ」
「こっちのほうがより大変です」
相も変わらずこんもりと盛られた手紙の山に、2人とも苦笑を浮かべていた。
元々ハクロの見た目が美しいのと、カトレアも同様なので手紙は来ていたのだが、入学してはや数ヶ月経ち、その性格などが皆に伝わってくる。
そしたらさらに来たんだよなぁ・・・・。
「庇護欲がそそられる」
「失敗して主に対して謝る姿が可愛い」
「姉さんと呼びたくなる」
「カトレアさんの言うとおりにやってみたら、花壇が復活しました」
「豊作祈願のためにどうかこちらへ!!」
「ふぉぉぉぉぉぉっ!!ふんばぁぁぁぁぁあ!!」
最後のがものすごくおかしいんだけど!?誰だこれかいたやつ!?
とまあ、このように彼女たちの魅力とか能力に目を付けた人たちからぜひとも来てほしいというラブレターのような手紙が多く来たよ。
そんでもってその数に比例するかのように俺の方には怨嗟の手紙が来たけどね。
「なんでおまえのようなやつがあの美しい彼女たちと共にいるんだよ・・」
「許せん!!魔法がとんでもないだけじゃないのが許せん!!」
「あのボディを好きにできる権利はこっちが欲しいぞ!!」
「リア充爆破しろ!!」
「どこがとは言わないけど、彼女たちが穢れないうちにもげろ!!」
「ぬぉぉぉぉぉぉっ!!ぬっぶわぁぁぁぁぁっ!!」
最後のやつ絶対さっきの同一人物だ!?情緒が不安定過ぎてなんか怖いわ!!
もう呪いと言うべきか、恨みの塊が投げ込まれている感じがする。
というか、こちとら寮暮らしで手紙が部屋いっぱいになるからどうにかしてほしい。いちいち魔法で燃やしてもきりがないぞ。
対策として禁書庫で見つけた魔法を使用してみることにした。
「ストーカー絶対撃退」の魔法らしいけど・・・・・これの著者と言うか発案者、なんと調べてみたところこの学園のOBの方の様だ。
話を少し聞いてみたいな・・・えぐい撃退魔法がかなりかかれているよ。ストーカーに超悩まされたんだろう。
しかも、闇、炎、水の3属性のどれか一つだけでもあればかなりの魔法が使用できるな。俺は全属性あるから全部使えることになるしね。
「悪意に感知して手紙が自動的に燃える、不快に思た相手をびしょ濡れに、精神的なダメージを与える・・・結構いろいろあるな」
なかにはR15、R18専用撃退と言う物もあるけど、これはほとんど精神的に攻撃する奴だな。あれか、若き頃の過ちとでもいうような黒歴史を掘り起こすものだな。
この魔法を試しに俺が住んでいる部屋宛のポストに許可をもらってから仕掛けてみました。
・・・結果、怨嗟の手紙はなくなったけど、今度はハクロたち宛のラブレターが増加したよ。
恨みつらみ妬みをこっちの方へ移しただけだな。
まだまだこの悩みは続きそうである・・・・・。
学園で、テンプレで、秋といえば・・・・・




