合宿の風呂
本日3話目
合宿中だからね
カトレアを使い魔として帰ってきたレイたちに対し、合宿にいた他の生徒及び教師たちは驚く。
美しい見た目を持つというアラクネに加えて、そのモンスターがいる土地は豊富な実りがあるというプリンセスドリアードまで使い魔にしてきたレイに驚き、またその見た目もハクロとは違う美しさ・・・妖艶さを纏っていて、頬を赤らめる人が多くでた。
((((この合宿に参加できてよかった・・・・))))
誰よりも早く、この学園で先にカトレアを見ることができた男子生徒たちは心の底からそう思うのであった。
あたりが暗くなってきており、風呂の時間となる。
とは言っても、男子が多いとはいえ女子も一部参加しており、引率の教師の中には女性の人もいる。
そのため、男湯と女湯がその場で魔法によって作成された。作製は土魔法で簡単な造りの風呂場を作り、お湯は水と炎の魔法が使える人が湯を作っていれる。
・・・・俺もそれをやらされましたよ。と言うか、蒸気大砲の魔法が扱える時点でお湯を作るのは朝飯前だからね。土魔法の方はカトレアと関係を持ったからか強化されたようで案外あっさりできた。
その光景を見て他の人があんぐりと驚いていたけど・・・もう慣れたよ。
ちなみに、男湯と女湯の仕切りだが、ハクロとカトレアが糸と木で改良して覗き防止にした。
男性陣、「えー」っと残念がる人多数。おい、一応他の女子達も参加しているからね?
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SIDEハクロ&カトレア
「ふぅ・・・・風呂はやっぱりいいですね・・・」
「深く作られているけど、根を伸ばせば問題ない・・・」
ハクロたちが入浴しているのは、肩まで疲れるほど深く掘られた特別製の風呂である。
寮の方にある使い魔用の風呂は腰のあたり・・・・半身浴になりがちだが、たまにはこういう方まで疲れる風呂には入りたいのである。
カトレアの場合、植物型モンスターだがお湯は大丈夫の様であった。
それぞれ着ていた物を脱ぎ、ゆったりと浸かる。
「うわぁ・・・・モンスターなのにスタイルいいですね」
「スゴイと言うか・・・絶望と言うか」
ハクロたちの裸体を見て、ほぅと見惚れる人や自分と比べて絶望を味わう女性陣。
「そういうもんですかね?」
「・・・さぁ?」
ハクロとカトレア、自覚は薄いようであった。
「いやいやいや!!流石にうらやましいってば!!」
女子の一人がツッコミを入れ、うんうんとうなずく人も多い。
「・・・まあ、私はまだ生まれて数日だけどね」
ぽつりとカトレアがこぼした言葉に、絶望というものをさらに味わって、自信がなかった女性陣が撃沈した。
こちらは10年以上、なのにカトレアは数日・・・・・・その差がひどい。
種族的なものや、相手がモンスターだというのはわかっている。それでも、負けたという敗北感は半端なかった。
何せ、ハクロと同等・・・いや、それ以上の物を持っており、艶めかしいような色化を出しているのである。
よく見るとリラックスしているのか、頭のアホ毛ならぬアホ葉っぱがピコピコ回っていた。
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SIDEレイ
「覗き出来そうな穴はないか?」
「いや無理だ、木の根が張り巡らされている」
「糸でも補修されているようだしな・・・」
「・・・色気づくの早いな」
風呂に浸かりながら俺は思った。
この場にいるのは10歳の男子ばかり・・・・って、先生方も参加しないでください。
男のさがなのかと言いたいけど、まあ一応無理であろう。
ハクロとカトレアでがっちり防御はしているだろうし、覗きをしようと穴をあけた瞬間そこから猛烈な熱湯が噴き出す仕掛けを入れておきました。
魔法はこういう時にかなり便利。・・・透視の魔法とかも作られそうな気もするけど、そういえば聞いたことがないよね。
ゆっくりと浸かりながら、その魔法も禁書庫に乗っていないかなと俺は思うのであった・・・・
ブシュゥゥゥゥ!!
「あっつぁぁぁぁぁ!!」
「あつあつあつあつあつ!?」
あ、穴あけて仕掛け発動したか。ご愁傷様です。
ハクロとカトレアのスリーサイズ・・・今のところどのぐらいがちょうどいいのだろうか。
体格的にも違うし、見え方も違うからね。設定で考えると悩みどころである。
 




