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転生完了ですよ

本日2話目

最初は少しづつこの世界の説明から行きますね。

・・・俺の名前は前世は夕月(ゆうづき)(ひかる)


 そして、生まれ変わった今はレイ・フォン・アルスと言う名前のようである。今は5歳だ。


 はっきりって赤ん坊の時はまだ意識があやふやであり、つい最近しっかりとその記憶がきちんとあった。


 正直言って、物凄く助かった。赤ん坊の時からはっきりしていたら・・・・いやだな。



 顔立ちは鏡を見ても悪くはなく、髪の色が赤茶色で、目の色は赤だね。


 というか、フォンってついている時点で予想はついていたけど、どうも貴族家の様だ。テンプレだなとツッコミを入れるべきか?


 ただし、長男とかではなくて・・・・三男であった。うん、これどう考えてもこの家を継ぐことはできないなぁ。


 しかも、正妻の子供ではなく、妾の子供とかいう感じだしどんな家やねん。







 しかし、転生した時に聞いた話だと確か前世の記憶とかはないはずだけどなぜあるのだろうか。


 そこを不思議に思いつつも、今日もこっそり現在の父親であるデーン・フォン・アルスの書斎に潜り込んでいた。



 この世界についてしっかり学んでみると、一応魔法はあるようだ。


そこでまさか俺の父親の書斎の本が役に立つとはな。


魔法についての本が多いしラッキーじゃん!!そのため文字を一生懸命おぼえるのを優先して、今では上の兄たちにも勝てるようです。


 というか、計算でまだ足し算とかできていない時点でこの家不安しかないんだけど。


 あ、文字の覚え方って侍女とかに本を読んでもらって何度も繰り返すことによってできたんだよ。どうよこの学習能力の高さは!!



 まあ別にこの国がどういう国とか、父親の貴族としての位がどうかとかはまだ気にしなくてもいい。


 どうせ三男だし、そういうのはどうでもいいとしてだ、魔法と言うのはやっぱ気になるよね!!






「『ファイヤーボール』、『アクアボール』・・・結構似た名前で属性が違うのが多いんだな」



 書斎に入り込んでみて数日ほど学んでみたが、魔法と言うのはどうも才能によって左右されることが多い様だ。


 属性とかいうものがあり、炎、水、木、雷、土、聖、闇の7種類あるようだ。氷とかは水属性、爆発するのは炎か雷とややこしい分類があるようだけどね。


 で、普通は10歳ごろに学園に入学して、そこで適正や魔力量を調べて魔法を学ぶようだけど・・・俺の場合なぜか全属性が自分の調べで使えるようです。


 5歳児が魔法を使っているのを見られたらいろいろまずいかもしれないから、念のためにこの家の裏にある「暴君の森」とやらで実験と練習を重ねているけどね。


 というか、物騒な名前の割には出てくるのがウサギや猫と言った平和なモノしかいないのですが。


 なんで「暴君」ってついているんだろうか。不思議である。



 そういえば、5歳児が一人で森にはいってもいいのかって言われると、俺の場合はすでに育児放棄みたいなもので、もう自由気ままだ。上の兄たちは習い事をさせられているようだけど、俺の場合は継げないのが決まっているので本当に自由にさせるというのが父の方針だな。


 ありがとう、お父さん。そのおかげで今日もまた魔法の実験に行けますよ。



 るんるんと部屋から出て家から出る。



 森の中に入り、一目が付かないところで今日も俺は学んだ魔法を試してみるのであった。



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SIDEデーン・フォン・アルス



・・・私の名前はデーン・フォン・アルス。このアルス地方を治める領主であり、伯爵の位を持っている。


 一応このストラクト王国の宮廷魔導士であったが、今は引退しているようなものであるがな。伯爵の位を持てたのはかつての友であった現国王のおかげだろう。


 今は、息子が3人いるが、一番下の三男であるレイは今日も森へと向かう姿を見た。



 正直に言うならば、あの子は何処か異常なように思える。


 いつのまにか本を読めるようになっていて、ちょっと試しに計算用紙を用意して解いてもらったところ、まだ長男であり、来年学園に入学する9歳になったバルトと、さ来年入学予定の8歳であるザッハが解けない問題まで簡単に解いてしまった。



 しかも、たまに私の書斎に入り浸って本を読んで。隠れて森で魔法の練習をしているようだが・・・・どんだけ才能あるんだよ!!


 こっそり隠れて観察したところ、全属性を使用しているうえに、あの魔法はほとんど中級以上の物であり、並みの5歳児がいともたやすく扱えるようなものではない。



「父上、またあの穀潰しの事を考えているのですか?」


 と、気が付くとバルトがどことなく重しとくないような顔をしていた。


「穀潰しと言うな。お前の弟だろう?」

「ですが!!母上が違うます!!あの穀潰しは父上の妾の子でしょうが!!」

「黙れ・・・身分によって見下すなと言っているだろうが」




 バルトを黙らせ、おとなしく部屋に戻した。


 そういえば、バルトとザッハは正妻の子だが、レイだけは妾の子でありそのことに関して二人は見下しているような気がする。


 同じ血を持った私の息子だというのに、何が違うのだろうか?



・・・この国の法律では、貴族家を継ぐのは長男だと決まっている。何かあった時の補佐として次男も必要だが、三男に特に役割がないためというのもあって、そのことで見下すようになっているのだろう。


 加えて、私自身の位が伯爵なのもあって、将来継ぐ時に伯爵の位を持てると思っているのだろう。



 いや本当にこんな長男で先行きが不安しかない。できればレイに継いでもらった方が100万倍いいだろうがな。



 そう思いながら、最近薄くなってきた不安も感じながらデーンは森の中に入っていったレイを心配するのであった。




・・・この時、まさかデーンは思わなかった。


 今日、森に入ったことによってレイがとんでもないものを連れて帰ってくるとは・・・・・




・・・・タイトル的にも、ここからどうなっていくのかは作者にも未知数である。

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