模擬戦VSハクロ!!
本日4話目
決闘の物足りなさを補うための模擬戦です
バルトとザッハからの決闘を終え、レイはハクロとの模擬戦を開始する。
決闘上で決闘の後に模擬戦が起きるのは前代未聞でもあるが、面白そうなので許可が下りた。
・・・学園長、どうも国王様の血縁でもあるのでその面白がるところは同じようである。
「ハクロ!!いくぞ!!」
「はい!!」
レイが構えると、ハクロは素早く糸を出してすぐに網目がものすごく細かいラケットを作り出した。
網目の細かさから、水をも漏らさぬレベルであろう。
・・・・アラクネが生み出す糸は高級素材でもあり、その用途を見てもったいないと思うような人が結構いたりした。
「『アクアランス』!!」
水の槍が魔法によって生み出され。空中に10,20、30と増殖し、50本ほど生みだされる。
「それっ!!」
レイがそのうちの一本をつかんで投げる動作をすると、すべての水の槍がハクロめがけて飛んでいく。
「このぐらいならいけます!!」
ハクロは素早く両手から糸を出し、ラケットは背中の方に担いで違う物を糸で作り出す。
編み込まれ、束ねられて生み出されたのは糸で出来たトマホークである。
製作時間わずか0,1秒。超高速で作り出された糸の武器であるが、普通の武器以上の硬度と切れ味を誇る。
それをさらに多く製作して・・・・すべて飛んできた水の槍に投げつける。
「トマホーク乱れ投げ!!」
次々とトマホークが円を描いて飛び、水の槍を切り裂いて迎撃していく。
まさかの糸の使用方法に観客たちはこの日何度目になるかわからない驚きの表情をした。
・・・元々、糸を束ねたりして武器を作れないのかとアイディアを出したのはレイであった。
そこで試しに作ってみたところいろいろと作ることはできた。
ただ、やはり所詮は糸で出来たものであり、それらしい形にはなるのだがあまり長くその形を維持できないようなのが欠点であった。
それでも、瞬時に様々な種類の武器を作製できるのは強みとなる。
ハクロの手先の器用さと、頑丈なアラクネの糸によってはじめてできる攻撃であった。
「『ファイヤボール』!!」
今度は火の玉を打ち出し、ハクロはそれをラケットで撃ち返す。
「魔法を糸ではじけるのか!?」
「魔法耐性が高い素材かよ!!」
その光景にもはや驚き慣れてしまった全員がツッコミを入れる。
レイの使い魔になった影響で魔法の体制が高い糸をハクロは作製できる。
その糸でラケットを作れば魔法を弾き返せるラケットができ、弾き返されてもレイはその魔法を別の魔法で打ち消していく。
魔法を撃って、はじき返され、それをさらに消し飛ばす。
そのすさまじさに、先ほど回復してきておとなしく観客席についてきたバルトとザッハの題リンであった者たちはその光景に降伏してよかったと心の底から思った。
・・・なお、バルトとザッハだが、同じくその光景を見て気絶し・・・・漏らしていた。
「やっぱ接近戦か!」
レイは素早く魔法を止め、ハクロに向かって駆けだす。
ハクロとの影響があり、レイ自身の身体能力も向上しておりかなりはやい。
「させませんよ!!」
ハクロが素早くバックステップを踏む瞬間、レイは素早く氷の魔法をその床にめがけて撃った。
床のみが凍り付き、ハクロが滑って体勢を崩す。
慌てて体勢を立て直そうとハクロは試みたが、後ろに回り込まれて
「えい」
「いたたたた!!参ったのですよ!!」
ハクロの腕をひねり、ハクロが降参して決着がついた。
先ほどの決闘に比べると、はるかにレベルが高かったその模擬戦に観客は盛り上がり、両者を讃えて歓声が上がるのであった・・・・・。
後日。
「なんか私宛にラブレターが届くんですが・・・どうすればいいんでしょうか」
「うわぁ・・・・」
ハクロの方に、戦いでの姿を見て惚れた人が多かったらしく、ラブレターがしばらく多く届いたという。
ん?俺か?ラブレターは一通も来てないよ。その代わりにあの時腕をひねったところに恨みをもらったのか、怨嗟の手紙が届くんですが。ハクロと常に一緒と言うところに対する嫉妬のもあって怖いぞ。
・・・なお、バルトとザッハはきちんと賭け事を守り、その日以来接触を仕掛けてくることはなくなった。裸逆立ち学内周回は流石に気持ち悪い光景になるので、それを無しにしたら物凄くほっとした顔になっていたよ。
・・・可愛いものが得をする。そのことをレイは理解したのであった。
次回からはしばらく普通に学内での生活かな。




